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ai ga nakereba yatte rareai
くっつくまでに時間のかかったふたりのお話。
うさぎのミクロンちゃん、私の想像だとすっごく可愛い。いとしい。
由也が耕介のためにウサギを描き続けるという、幼き日に交わした約束をずぅっと守り続けてきたくだりにきゅんとしました。
3作品目は、なくてもよかったかな…でも長江さん、かっこいい設定みたいです。私はやっぱりl耕介かな。w
桜を見に、どこかへ行きたくなりました。
設定で『君がいなけりゃ息もできない』を思い出しました。といってもこの本のほうが先に刊行されてますが。
ダメダメ漫画家受けと、彼を叱咤しつつ面倒を見てる編集者攻め。二人は親戚で幼馴染みです。
どシリアスなストーリー展開になりかけたところでふいっと肩透かしのようにユーモアたっぷりの落ちをつけてくるあたり、すごく好きでした。思わず吹き出してしまった箇所もいくつか。ドタバタというほどはコメディ寄りの話ではないんですが、こういうシリアスとコミカルの配合具合いで書かれた菅野彰さんのお話は、本当に好きだなって思います。
視点は攻めのほうなんですが、ふいの嫉妬にぐるぐるしてる描写にいちいち萌えてました。
一番好きなエピソードは、とあるたいへんな事件が起きてしまって、攻めが受けに「一緒に死んでくれ」と迫っていくところ。二人の会話、やりとりのすべてがツボで、オチの付け方もツボど真ん中でした。笑えるし萌えるしホカホカした気分になりました。
答姐トピでご紹介いただいて読みました。17年前の作品で「古さを全く感じない」…と表現するのはところどころ無理がありますが、テーマとしては普遍的な二人の絆が描かれていて面白かったです。
強烈なラブや欲情ではなく、タイトルのとおり二人の間に築かれていた愛のお話です。…というか、愛を確認するお話かな。場面としての描写や台詞はあくまで日常的なもの――多忙な漫画家と編集者としてのやり取りなのですが(大変そう)、読み終えて、愛とか信頼とか絆というものが印象に残りました。
ドラマとコメディー、平文と台詞、それぞれバランスが良かったと思います。ウィットに富んだ文章…なんて偉そうなことは言えませんが、テンポ良く読めました。
編集者と漫画家。
といえば、某作家様の某シリーズが大変有名なので、先のレビューにめちゃめちゃ賛同。また、最終話はいらない…とのご指摘もよ〜くわかるし、愛を確認するお話というご意見にも同感です。
表題作他「もっと愛がなければやってられない」、「さらに愛がなければやってられない」の全三話が収録されています。
語りは攻めの耕介視点。子供の頃、父親の従兄弟に預けられた彼と、その家の末っ子で耕介を家族として温かく迎え入れてくれた由也のお話です。
耕介を励ますために由也が何度も描いたうさぎのイラストは、幼い彼らのコミニュケーションでもあり絆の象徴。絵を描く以外に取り柄のなかった由也を超人気漫画家に育てたのが、耕介でした。
由也の方が年上なんだけれど、大人になっても世間知らずで頼りなくて耕介ベッタリで、こうちゃんこうちゃんと甘えて縋り付いてくる彼は庇護欲そそる系の典型です。子供の頃からずーっと耕介一筋で、健気で可愛いなぁと思っていたのに、最終話で騙されたよ〜!
コミカルでしんみりもさせてくれるドタバタ路線は変わりません。受け攻めの属性や彼らの取り巻きが二人を叱咤激励して愛が深まっていくパターンも定番ですが、今作のポイントは受け攻めの愛が深まるというより、攻めにふりかかる試練愛?といっていいかも。(タイトルが物語ってる…)
最終話では、由也が過去に関係があった男とまさかの復縁をにおわすエピソードが描かれていて、嫉妬で狂い死にしそうな耕介が気の毒。エンディングで開き直る由也に対しては、攻め視点で物語を追ってきた読み手としてもなかなか複雑な心境かなァ…。由也が耕介を諦めていた経緯をガッツリ描いてくれていたら、また印象が違っていたと思います。
由也の裏切りにブチ切れても、自分の方がおまえに惚れてるんだ!と最終的に降伏してしまう耕介。年下男の弱味であり強味ともなるその健気さに期待しようかな。BLの受けはやっぱり強いのね…。
菅野作品の受けは一見ピュアそうだけど、一癖も二癖もある手強いタイプだ笑
ところで『砂漠に花を咲かせましょう』に出てくる高坂と林田の元同級生で漫画家という謎の人物は、由也のことでした。初期の頃は東慶大学と附属高校が作者様にとって世界観の枢軸だったのがよくわかります。