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shinju to canary
健気不憫受けとスパダリの甘々を書いてらっしゃる作家さまとのことで気になったこちらを読んだのですが、余りにも受が少女でしかないところとトラウマの無さと敏感さが不思議で萌えませんでした。
当時分からなかったといえど怖い思いをしたのに、その後攻めに強引に◯されて(しかも男が男に、千冬が以前どんなことをされたのか知ってる癖に)なのにそれでも好きと言い切れるのが私には納得できません…
男なのに、というのをお互い悩まないし、男らしさがもう少し欲しかったです。布団シーンもトラウマや戸惑いをじっくり癒す感じなのかと思いきやTL?みたいというか、安易な印象に感じてしまいました。
声を出せない痩せっぽちが温かいご飯を食べたり犬と戯れ合うのは想像しただけでじんわりしました。
女の着物を着せて婚約者を装い、しかし当て馬の美少女に嫉妬して…とか口が聞けなくて伝えられないもどかしさは好きでした。名前すらすぐに知られないなんて…良い。
「なんだか幼くていらっしゃるし」という突き放した言い方が手をつけられない感じや嫉妬も感じられて良いです。どれだけ可愛かろうが流石に男女で立ち振る舞いも生い立ちも見抜けるだろって。
諸外国に追い付け追い越せと西洋の文化を積極的に取り込む華やかな時代。
ドレスに夜会に華族にカフェー。…作中に登場する明治らしい言葉を集めただけで、ただ私のテンションが上がるという他には、特に意味の無い羅列なのですが。笑
お話について。(玲人×千冬)
個人的に明治期とペシミストの組み合わせって、萌えます。
ですので、もっと拗らせていて欲しかったというのが本音なのですが…今作の攻めさまはツライ生い立ちから、人に興味を示さないネガティブ思考の持ち主。
実際は、たまに友人に悲観的な言葉を吐くだけで、しっかりした大人の男性です。
受けさまは雪代先生お得意の、稚いカオリ漂う可愛いらしい健気な少年。
そういう受けさまは、現代をモチーフにした作品ではちょっと戸惑いもあるのですが、今作の時代は明治。そういう少年だったからこそ、危ういエロさが伴い萌えました。
ストーリーは色んな童話をモチーフにされたとの事で、正直、目新しい物は感じませんでした。その代わり、起承転結をしっかり感じられる読みやすいお話でした。
童話は、人魚姫に荊姫にシンデレラ、白雪姫と色々ミックスされていました。人魚姫が一番色濃いです。
本編、「真珠とカナリヤ」
ショートで「雪とカナリヤ」
過保護攻めが良い感じに発揮されており、可愛いお話でしたよー。
王道まっしぐらで、まさにテンプレ通り。
冒頭からラストまでの展開は、予想を裏切るどころか予想通りの優等生っぷり。
残念ですがこれといった個性もなく、特に印象に残るものはありませんでした。
ただ薄幸の受の健気っぷりは、堂に入ってます。
雪代さんらしい、安定の不憫健気。
そして私は不憫健気受が大好物なので、そこそこ楽しく読めました。
残念なのは、最後まで女装を通す必要ってあったの? というところ。
ここまで女の子扱いしてると、BLである必要性を感じません。
まして、受が遊郭で厭な目にあったというトラウマを鑑みると、攻の熱い希望でわざわざ女物の着物を着せ続けるという点に違和感を禁じ得ない。
雪代さんといえば、『薄幸受け』『健気受け』というイメージ。
そのため個人的に、攻めのキャラによって作品の好き好きがかなり分かれてしまう作家さんです。
今回はどうなのかなー、俺様じゃないみたい(苦手だから…)だけどなーとドキドキしながら読みました。
攻めは玖珂伯爵家の若き当主、玲人。
イギリスの血が入った甘い顔立ちの23歳。
受けは唯一の身寄りであった母を亡くし、色子として売られた15歳の千冬。
華族という存在のせいで、千冬は自分が不幸になったと思い込んでいました。
千冬は粗末な場末の見世に売られ、複数の客をとらされる直前に海へ身を投げ、それを助けたのが玲人でした。
玲人は自分の経験上、相手の気持ちの機微に敏感で、千冬が華族を厭っていることや自分へ嫌悪を抱いていることを察しています。
しかしそれでも優しく、千冬の身になって行動できる玲人は素敵でした!
ただ、二回目の行為の時の態度はいまいち釈然としませんでしたが…
自分に黙って出て行ったからっていっても、千冬の性格上迷惑をかけたくないってことがわかりそうなものなのになあと。
一度目は玲人の気持ちもわかるので、無理矢理でも気にならなかったんですけどね。
玲人の幼馴染みの叶世がもう、雪代さんの作品でしたので絶対嫌なやつだろう、いつか玲人を裏切るのね!と鼻息荒く読みましたが、最後まで良い人でした…
代わりに妹がその役をになっていましたが。
攻めのタイプは『全寮制櫻林館学院~ゴシック~』の朝水みたいな感じかなと思います。
個人的に、雪代さんのこういうタイプの攻めは大好きです。
ただ、千冬が玲人を嫌っている最中の心の声が一括りに華族嫌い!ばかりで、ちょっと説得力にかけるかなーというところで、『萌』にしましたが、玲人だけを考えると『萌×2』でした。
だけど引き込まれる、そんな物語でした!
明治という特殊な時代が舞台だからでしょうか。
千冬を拾った玲人の甘やかしっぷりたらもう・・
甘々ですねw
でも、甘えることに慣れていない千冬の戸惑い、
可愛かったです!
結構、すれ違いが多くてヒヤヒヤしました・・。
両想いになった後の二人の幸せそうな表情の最後の挿絵はとても良かったです。
想いが伝わるのに時間がかかったけど、だからこそあの表情なのかなと思いました。
二人には、ずっと幸せでいてほしいですね。
おとぎ話がモチーフになってます。メインは『人魚姫』ですね。
ストーリー自体は捻ったものではありません。もう『王道』『定番』『お約束』としか。それでも好きなんです。こんなにありがちなのになんで!?と思うくらいだけど好きなんですよ。ただ、私はありがちだけど安易だとは思いませんでした。先がすべて読めるってわけでもないですし。
全体としてはかなり好きな作品なんですが、何かひとつでもズレたらダメだったかもと思いますね。『王道』そのものは別に嫌じゃないけど、あまりにもパターン通りで独自性がないのは読んでてツライですから。これは、キャラクターもストーリーやエピソードも雪代さんらしさが出てましたし、(結構ギリギリの部分もあったけど)私の好みの範疇におさまった感じです。
なにせ時代もの(明治)ですから、『貧乏育ち』で『薄幸』な千冬(受)と『伯爵』の玲人(攻)の『身分違い』っぷりも、現代ものにはありえないくらい大げさです。
千冬は花街に売られ、そこでひどい目に合って命からがら逃げ出したところを、玲人に助けられるんですが、千冬はショックで声を失ってしまっていたんですね。で、お屋敷で世話になって、まるで別世界のような上流階級の生活を味わうんです。現代ものだったらアホらしくて投げ出してますよ。身分違いっていうのは、現代ではやっぱり限度がありますから(リアリティ無視すれば関係ないですけどね)。
でもこれが、時代ものなら読めるんですよね。いわば特殊な世界・ファンタジーとして受け入れられますから。
幼い頃に出会っていたという伏線(?)も、当人達は気づきませんが、読み手にはもう初っ端からわかってます。でも謎を追うようなストーリーじゃないので、それはそれでいいんです。『いつ気づくのか』も楽しめますから。
玲人がひたすらに『完璧で優しい王子様』じゃないところもよかったと思いますよ。誤解と嫉妬で千冬に乱暴してしまうのも、そのあと我に返って自分の行為に落ち込んでるのも。
ただ、一番気になったのはラスト近く、声を取り戻した千冬と花街で再会した時の玲人の行動。『なぜそこでそうなる?』と混乱してしまいました。玲人のキャラクターが一貫してないんじゃないの?と感じてしまって。
同じような行動だとしても、↑の『乱暴』に至った背景はよくわかるんですよ。でもこっちはホントに唐突としか思えなかったし、決着のつけ方もなんか納得行かなかったです。このシーンって必要だったんでしょうか。ここだけ無理矢理突っ込んだみたいで、ストーリーの流れに乗ってないように思えるんですが。私は正直、余計だと感じましたね。
『王道』すぎるからこそ、これは結構好みが分かれるんじゃないかと感じました。もともと雪代さんが好きなら、まあ大丈夫かも。
旧版も持ってるんですが、書き下ろし目当てで新装版も買ってしまいました。イラストが変わっていて、私は旧版のイラストが結構好きだったのでちょっと残念でしたが、これは故意なのか、意外なくらい旧版とイラストの雰囲気が近く感じました(絵柄そのものは違うんですが)。だから、違和感も少なかったです。
千冬は、貧しい村で母親と二人きりで生活をしていた。
母親の元へ男が訪れ、その間、千冬は寒くても部屋に入れず、幼い千冬は意味も分からないまま、母が何事かをしているのが終わるのをじっと待っていた。
そんなある日、母親が殺され、家に火が放たれ、千冬は家も母も何もかもを失ってしまう。その時初めて、千冬は村の人の言葉から、母が何をしていたのか、また、千冬と母親がこんな生活を送るようになったのは元々母が下働きをしていた華族の屋敷から子どもを身ごもったことが原因で追い出されたからであること知る。
そして、追い討ちをかけるように、母が背負っていた借金の代わりに、千冬は売られてしまう。
そのまま船に乗せられ、花街に売られてしまった千冬だが、そこで更に、自分たちが生活していた村が、華族の別荘地を造るために廃村にされてしまったのだ、ということを知らされる。
絶望した千冬は、辱めを受けそうになったところを、北国の冷たい冬の海に身を投げる。
ところが、奇跡的に浜辺に流れ着き、玖珂伯爵家当主・玲人に助けられる。
ショックで声の出なくなった千冬に、癒えるまで屋敷に滞在していいと優しく声をかける玲人だが、千冬はすっかり華族が嫌いになってしまっていて……という話でした。
千冬は、玲人が「華族である」という理由から、なかなか玲人に心を開けずにいたけれど、玲人にも玲人の重い過去が有り、そのことを知った千尋は次第に、玲人に心を許すようになって……
まぁ、多分、いわゆるシンデレラストーリーですね。
実は二人には過去に接点があって。
そのことに先に千冬が気がついて。
玲人を喜ばせようとするためにやったことから逆にトラブルに巻き込まれて。
それを玲人に誤解されて、無理やり玲人にやられてしまう。
そこに花街からの追っ手が差し向けられて。
千冬は玲人に迷惑をかけたくない一心で、その男たちと一緒に帰ってしまうう。
そんな千冬を玲人が更に追いかけて、ハッピーエンド。
基本的に、玲人はものすごく誰にでも優しいんですが、する時だけ別人のように意地悪なのが大分萌えます。
なんというか空気ほのぼのやるとき意地悪攻めってとってもいいですよね!
北の寒村の掘立小屋で育った受たん その描写がすさまじい
ストーブの前にいるのに凍えそうなくらい寒いのっ!!
冷え症の人は冬に読まないようにっw
「華族大っ嫌い」な頑な心が少しずつほぐれていくお話なので
えっちはずいぶん後までお預けなのですが
その分というか まぁ濃厚っ(*・ω・*)
日常生活では受たんを甘やかしまくりな攻君ですが
ベッドの中ではキャラがかわります
続編 雪とカナリヤは いちゃいちゃな後日談
目隠し鬼から目隠しぷれい
イラストは「もうすこしかんばりましょう」かな
旧版を購入し、まだ読んでもいなかったのにその数ヶ月後に新装版が出ちゃいました。
(゚∀゚;)
新装版にはもう一作品収録されているし…と迷いに迷いこちらも購入。
買って正解でした!
ヽ(*´∀`)ノ
時は明治。
千冬(受け)は北の雪深い貧しい村の中でも更に貧しく母親と二人で暮らしをしていました。
しかし母親が死んでしまい、千冬は借金のカタに花街の見世に売られてしまいます。
幼い千冬にはこれから何が起こるのか恐ろしくてたまりませんが、見世で緋い襦袢を着せられ、客の前に出された千冬。
そこは花街でもタチの悪い所で十何人もの男を相手にする様な所です。
そういったのが苦手というか嫌いな私にはその描写が嫌でなりませんでした。
まさかこのまま…と焦っていましたが、千冬は男に体当たりしてその場を逃げ出します。
めちゃめちゃホッとしました(^ー^;)
でも死ぬことを覚悟して極寒の海へと身を投げます。
そして千冬を救ったのは華族の玲人(攻め)です。
犬との散歩で海辺を歩いている時に千冬を見つけ、助けます。
しかし目覚めた千冬はショックで声が出なくなっていました。
玲人はクウォーターなので千冬にはキラキラした素敵な人だと思いましたが、玲人が「華族」だと知った瞬間、彼に憎しみの感情を持ちます。
母親が苦労したのも、村がなくなってしまったのも全て「華族」のせいだと千冬は華族に憎しみを抱いています。
千冬の態度で華族が嫌いだと分かった玲人は、自分が助けた事は黙っておく事にし、静かに千冬の回復を待つ事にします。
どれだけ切ないお話なんでしょう。
(´;ω;`)
千冬は玲人と出会うまで、本当に辛く淋しい思いをしてきましたが、それを辛いなんて思いもせず、ただ一所懸命働いて暮らしていました。
なんて魂の綺麗な子なんだろうと思いました。
一方、玲人も両親と一緒に暮らした幼い時までは幸せでしたが、父は死に、母親から引き離され、周囲からは異国の者だと言われ続け辛い日々を送っていました。
そんな二人、序盤で分かりますが幼い頃出会った事があるのです。
再会の約束をし、少年から預かった物をお守りとして千冬は大事に大事にしていました。
途中、またも花街に連れ戻されてしまった千冬に焦った私ですが、そこはもちろん、玲人が助けにきてくれ一安心。
淋しく辛い思いをしてきた二人が結ばれた時、思わず涙が溢れそうになりました。
(;>_<;)
まさに色んな童話が一つになったお話でした。
そして同時収録『雪とカナリヤ』では、恋人になって暖かく静かな時を過ごす二人がいます。
東京へ二人で帰ったのかと思いましたが、まだ別荘にいます。
そこで目隠し鬼をする二人。
可愛くって私も微笑んでました。
普段は優しい玲人ですが、エッチでは千冬に意地悪しちゃってます。
旧版を読んでいないのでそちらの方は分かりませんが、新装版では広乃香子先生が挿し絵を描かれてますが、もう素晴らしい!
やわらかく優しい雰囲気の絵で驚くほどこの話にはピッタリなんですよ!
こんなにも幸せな二人が見れたので、新装版を買って良かったです。
(*´∀`*)