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katashiro no koi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
いやー、面白かったです。
「玩具の恋」のスピンオフ。
今回はケイゴの友達ガクのお話。
個人的にはこちらの話の方が好みですv
とにかくガクの置かれた立場が半端なかった。
親に家庭教師の男と抱き合っていたところを見られて罵しられ。
その男にも見捨てられ。
気が付けばうまく騙されてよくわからない借金を背負わされ客を取るハメに。
それもヤクザ絡みの店だから、そう簡単に返済が終わるはずもなく毎日をいろんな男に任せる。
ガクを指名してくれる上客だった男の行きすぎた行為に、ガクはバッドトリップいして。
泥沼から助けられた後も、そのトラウマから客を身体が拒絶してしまったり、悪夢に魘されたり。
その夢から抜け出すきっかけになったのが支配人の鈴木。
無愛想で少しもやさしくないようでいてやさしいところが見え隠れ。
後半はそんな鈴木への気持ちを自覚したガクの、鈴木に想い人がいると知って素直に気持ちを言えないまま、それでもどうにかして関係を結ぼうとする姿や、抱き合ってはみたものの相手にされてないと感じるところなどせつなさ満載でした。
それもこれも、鈴木の態度が曖昧というかはっきりしないからでもあるのですが。
気持ちが噛み合わなくて擦れ違って泣きたくなることもありました。
鈴木は感情の揺れは見られるものの、自らそれを拒絶しているようなところもあって。
彼にはまた彼なりの抱える苦しい想いがあったりもするのですが。
…にしても、わかりづらいよ!
いや、見せないように見せないようにと自制してる部分もあるので、それで正解なんだろうけども。
恋なんて、深入りしないようにしよう、と思って自制できるようなものではなくて。
気がついたら堕ちてるもの。
ラストの方で語られる鈴木の本性のようなもののすごかったな。
前回もそうでしたが、開き直った?大人のがっつきようがなかなかスゴイですね(笑)
次回、スピンオフするならやはり響でしょうか。
彼の物語も読んでみたい気がするが、是非、剣を!
あれだけ言っといてお前もかー!みたいな恋に堕ちて欲しい(笑)
あとはとりあえず一番衝撃的な悲惨なガクの姿がイラストにあってビックリ!
カラーイラストのシーンもなかなかなんですが。
あのガクの姿は一瞬イラスト見て「ひーっ!」と思うものの、状況が非常にわかりやすかったです。
ありがとう、奈良さん!!(笑)
「玩具の恋」のスピンオフ作品です。前作でも登場していたケイゴの友人・ガクのお話です。「玩具の恋」を読む前にこちらの方を先に読んだのですがほとんど支障はありません。単品でも楽しめる作品となっております。
ガク(受)は性癖のせいで家族から非難され、家出をします。あてもなく彷徨うガクは声をかけられたヤクザから騙されて借金を負わされ高級男娼館「赤い鳥」で男娼として働くことになります。
家族・元恋人に裏切られ「愛」に失望し自暴自棄になっていたある日、事業に失敗した常連客に大量の媚薬を使われ手ひどく扱われた際、手厚く介抱してくれた「赤い鳥」の支配人・鈴木(攻)の忘れかけていた温かさに触れ想いを寄せるようになるガク。
鈴木は冷酷で自分の感情を他人に一切見せない一方、過去に恋人を自分のせいで苦しめ、恋に臆病になっています。そんな鈴木はオーナーである上に、簡単にガクのことを受け入れません。
不器用で臆病な2人の恋は容易に展開なんてしないんです。終盤までじりじりと切なくて、たまらなかったです。とにもかくにもガクが意地っ張りで不器用で幼くて、すごく一途な姿が印象的です。身体だけでもいい、鈴木の恋人の身代わりでもいいとどんなに傷ついても一緒にいたいと願い、もう捨てられたくないと願ってるんです。それを鈴木には見せないんですよ。
でも、やっと互いの気持ちをぶつけあうシーンでのガクの苦しみや悲しみを吐露する姿にも心打たれましたね。泣きました。だってまだ高校生だよ。親に自分を拒絶されたこと、自分が鈴木からも捨てられるんじゃないかという不安や葛藤は1人で背負うのはさぞ辛かっただろうと思いました。
終盤は序盤が苦しくて胸が締め付けられるシーンが多かった分とにかく甘くて甘くて、とても幸せな2人が描かれています。やっぱり、健気な片想い受って素敵だなと、そして大好きだなと改めて感じさせてくれた1冊でした!
最後に2人の恋の仲介役であり、懸け橋となった響さんも存在感大です。響さんいなかったら、2人は絶対繋がらなかったでしょうね^^
同じ作家さんだから、こういう組み合わせが好きなのかな?
と思ったら『玩具の恋』のスピンオフ、あちらの主人公の少年・圭吾のネットで知り合いゲイバーへ連れて来てくれたガクのお話だったんですね!
なるほど~ガクにアドバイスしていたくらいだから、似たシチュエーションなはず!と納得いたしました。
こちらも受けは、多少歪んでいるが不器用な猛進型の少年。
ただ攻めとなる男は、実に臆病で、ヘタレをクールな外見で取り繕っている大人な男でした。
このガク、教師である体面を重んじ融通の効かない両親にゲイであることがバレ、全くそれを否定され、
恋人と思いこんでいた家庭教師は、それがバレると「とんでもない!」と掌を返すようにガクを捨て、
全てに絶望して家出したガクはヤクザに騙されて男娼館で働かされるが、やけっぱちになっているから自分を粗末に扱う。
このガクの在り様には、ガク視点である為か繊細な思春期の気持ちがくみ取られて、精一杯突っ張っている様が憐れに感じてしまう。
一方、そこの店の支配人・鈴木であるが、
この店にはガクのようにして来たり、売られたりして不本意で働かされている青年がほとんどだったと思うのだが、どうしてガクだけを特別に気になるのかそれは不思議だった。
決定打は後になって彼の口から語られるのだが、いかんせん、マネージャーの響という男性が、←この彼が曲者!
自分の気持ちを素直に口に出せない彼等に変わって代弁して導いてしまっている、何もかもお兄さんは知っているんだぞv 的役割で登場してくるのが、ひっかかってしようがないのだ。
いわゆる、おせっかいおばさん的役割?
彼の口添えがなければ、ガクは素直に鈴木を求めても永久につっぱねられていたであろうから、そこは・・・(苦笑)
それにしても、この鈴木のストイックさ、
ガクを手に入れてしまったら閉じ込めて自分だけのモノにしておきたくなるほどの執着を持つことを自ら知っているから、それが怖くて臆病になっているのか?
元恋人との別れについても、組長にまんまと騙されてという部分があるのだが、一見キレ者そうな(エリート会社員だったらしい)雰囲気もあるのに、意外に人間くさい、ちょっとダメ人間というところが、憎めないと思うか、気に食わないと思うか、そこが分かれ道かな~?
ストーリー的には素直に出たガクの勝ち。
そういう点では前作の『玩具の恋』に良く似ていました。
どうしていいかわからなくて不器用にスれて誘うことでしか相手を誘えなかった淋しい少年と、
相手を失くすことが怖くて手が出せない、一度手に入れたら自らの激しい執着が怖い、臆病な大人、
そんな組み合わせの物語は、やっぱり年下が優位な組み合わせなのですね。
おせっかいおばさん、と揶揄した響ですが、何やら組の跡目を継いだ剣とデキてるような気がします、プンプン、、匂うぞ!?
そうですよね?四ノ宮さん?
「玩具の恋」でケイゴの友人だったガクが主役のスピンオフ。
といっても話の殆どはケイゴと出会う前なので、この作品単作で読んでも問題無し。
男性家庭教師との情事が親にばれてしまい、その家庭教師からも見捨てられ家出した所をヤクザに騙されて男娼館で男娼として働かされている高校生ガク[受]
ガクは恋人と思っていた男に裏切られ家族からも疎まれて、やさぐれて刹那的になってはいるけれど元々の気性の強気さは失っていません。
その男娼館の支配人が鈴木[受]で彼は最初の内は常に冷静で何を考えているのか分からないんですが、割と直ぐにガクを特別に考えている事が伝わって来ます。
悪質な客に媚薬を使われ拘束されたガクを助けてくれたのは鈴木で、薬でおかしくなったガクを抱いてくれるんだけど、ガクはその事が夢だったのか本当だったのか分からないまま尋ねられないままいる。
強気そうでありながら今一つ踏み込んで聞けないガクと、表面上は変わらない鈴木。
でも読み手側としては鈴木がガクに対して何かしらの感情を持っているのは分かるのでこの2人が互いの立場もあるしどうやって想いを通じさせるのか?って感じで読み進めます。
剣という男の出現により、男娼館は廃止されガクも鈴木も自由の身になるんですがこの剣って男はこの後なんか更にスピンオフがありそうな予感がします。
鈴木はその後、ゲイが集まるバーを経営しそこに実家へと戻ったガクが通う形で関係は続きます。
話的にはスムーズというか分かりにくい所もないし、互いの心情が通い合うまでも及第点なんですが、不満があるとしたら鈴木の縛られていたという過去の男との関係の説明がはっきりされていない事かな。
仄めかす程度で終っているので、まあそれは読み手側で想像してくれって事なのかもですがもうちょい踏み込んだ説明があっても良かったとは思います。
ケイゴの存在は最後の方にちらっと出てきますが直接的なリンクはあまり無し。
ツンデレで意地っ張りではすっぱをきどってはいるけど根は健気受と、表面上は冷静さを保っているけれど実は結構不器用で嫉妬深い攻で年齢差ありカップル話。
ヤクザが関わっていますがこの話ではあまりヤクザ内の闘争とかもめ事等は何かあったらしい程度にとどめられていてあくまで鈴木とガクとの関係に焦点は絞られてます。
自分的には攻の鈴木の不器用さというか、そこが結構気に入りました。
あとケイゴが気に入ってたので最後にちょこっと名前が出て来たのが嬉しかったり。
スピンオフ作品だと知らずに読みました。
未だに「玩具の恋」は未読です。「形代の恋」だけでも支障無いと思います。
前半。
借金を背負わされたガクはヤクザが経営する店で男娼として客を取らされています。過去に辛い振られ方をしたガクは、セックスに愛なんて必要ないと強っています。客に薬を使われてバッドトリップしたガクを雇われ支配人の鈴木が助けたのをきっかけに、ガクは鈴木に惹かれていきます。
後半。
鈴木が新しく始めた店で働きながら、ガクは鈴木と一緒に住み始めます。が、相変わらず鈴木との関係はカラダだけで進展せず・・・
鈴木がガクのことを気にしているのは最初から分かるのですが、なかなかその心中を見せてくれません。
本編最後で語ってはくれるのですが、今までが今までなので、私は鈴木の言葉をすんなりと受け入れられないというか、納得できませんでした。ガクにはもちろん幸せになってもらいたいし、鈴木と恋人になれて良かったと思いましたけど。
なので、鈴木視点で語られる「降り積もり雪のように」は良かったです。鈴木自身が語っていた通りの嫉妬深さが垣間見れました。
評価を「萌」にさせていただいたのは、ガクたち男娼が自由になるくだりが、ちょっと物足りなかったからです。
ヤクザの抗争とか跡目争いとかあったようなのですが、その部分は書かれていません。いつの間にか周りが動いて変わって自由になった、というような・・・
ガクと鈴木の話なので、不要な部分と判断して書かれなかったのだと思いますが、ガクや鈴木が望んで自由になった感じが薄かったのが勿体無いような気がしました。
「玩具の恋」のスピン。
あのガクの恋はどんなかな〜♪とゆるっとページを捲って撃沈しましたorz
(あらすじを読まずにスピン買いだった)
ガクの過去が想像以上に苦しい。
男娼に落ちた理由もガクに落ち度はなく、
なのに、人生を諦めたように淡々と騙された借金の為に体を売るガク。
客にまで騙され薬漬けにされ性的暴行を受ける姿。
前作で爛漫な姿を知ってるだけに、読むのがキツかった…。
薬で朦朧としてる中 助けに来た手の温もりに甘え
子供のようにすがる愛情に飢えてるガクを
優しく抱きしめて安心させようとするのは、普段は冷徹な支配人・鈴木。
ガクが普段隠してる本音をぶちまけ、鈴木が切なさに顔を歪めつつ、
薬で狂った体をなだめるように優しくふれる手ーーー。
切なく甘いシーンに鈴木のギャップが加わって、キュンキュン萌えましたヾ(*´∀`*)ノ
しかし、これはまだ序盤。
この先にもっと萌えがくると読み進めたけど、個人的に一番の萌えはココで終了でした。
如何せん、攻めの鈴木が臆病と言うと聞こえがいいけど、極端すぎてヘタレ。
誰かに背中を押してもらってお膳立てしてもらわないと動けないのか⁉︎
ガクを宥めた優しい手や、ガクが性奴隷にされるのを守った時は凄くカッコ良かったのに。。。
そんなドヘタレ鈴木を横で見守り背中を押す響さんが何倍も大人で強くて優しく頼もしい!
ガクはなんで響さんを好きにならないのか不思議なくらいだわ…。
スピンなので草加さんや圭吾はどう絡むのかワクワクしてたら全く絡んでなかったのも残念です。
スピンの醍醐味がないとは…(ノ_<)(なので前作を読まなくても楽しめる仕様)
あ、でも作者さんのHPで公開されてるSSでは面白いものが読めました!
ヘタレな大人・鈴木&草加の哀愁漂う会話にキュンと。
ガクのヒエラルキートップは響さんになっていそうw
同人誌ではたくさん出てるのに商業はココで終わりなのですね…。
響さんのお話をめちゃめちゃ期待してたんだけどな(´•̥ ω •̥` )
つい最近この作品を知ったのに、知ったきっかけや経緯が
なぜか思い出せないでいます。
読んでいて、途中までは それなりに萌えながら読めていたんですが、
途中から何故か、あまり萌えなくなってしまいました。
最後の後半で攻めの鈴木さんが色々と我慢しているのが伝わってきました。
また、鈴木さんの気持ちがガクに向いているのに、
それに気づかず鈴木さんが昔の恋人のことを想っていると
思っているガクの辛さも伝わってきました。
せっかく想いが通じ合っても、外見では大人な鈴木さんが
色々と必死に我慢したり強がったりしているところが
可愛らしいと思いました。
最後に響さんの家で両想いになった二人が、響さんが気を利かせて
出かけてくれている間に響さんの家の片づけをきちんとして何事も
なかったような状態に戻したのかどうか、響さんに勘づかれたり
知られていないかどうかが気になりました。
小説や漫画の世界なら、それほど嫌悪感はないですが、
もし自分の家に友達が来ていて、自分の居ない間に あんなことを
されたらと思うと、生理的に受け付けられないです。
今回の評価は「萌」と「中立」で少し迷いました。
後半部分も萌える要素はありましたが、何故か いつものように
萌えまで至らなかったので、今回は感覚的な部分を重視して、
最終的には「中立」にしました。