たまゆまま
なんとか皆、幸せになれないかなと期待を込めて手に取ったのですが、見事な裏切りぶりでした。
現状の惣一さんも辛いし、今の嘉藤もその壮絶な過去も辛いし、全体の空気感もどんよりしているし、読後は井戸の底にでもいるようでした。
惣一さんの恋の実る道のりは遠いというのは本当だと実感させられました。
本当に遠い・・・。
しかし木原先生の読ませる力で内容に引き込まれていたのも事実。
それだけに辛かった。
木原先生の作品なので、どこがこの一連のシリーズの沼の底なんでしょうか、さっぱり分かりませんが、すくなくとも今回が底であって欲しいです。
次回はほんの少しでいいので希望の光が見たいと願わずにはいられません。