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Oujitoyobu niwa yaban demo
何というか…一体どんなとんキワものかと思えば普通の話でした。
特に山場といったものはなくーサラサラ~っと読み終わりました(´・ω・`)
…何か…もったいないな…。
星型のピアスにしても、父親の遺骨がコロンビアから送られてきて死を実感するシーンにしても…盛り上がれる要素がちゃんとあるんですよ。
なのにそこがさらーっと流されちゃってるから印象に残らない。
あと杉澤さんをライバル視している名村とか色仕掛けしてくるカズキとか出てくるのだけどもー…あんまり引っ掻き回せてなくて…役者不足な感じだし(ノД`)
山師のような仕事をしている父親の突然の死。
その父親に出資した借金の返済の担保として、強引に連れ去られ、何もできないからと家政婦ような仕事をしだす高校生・奏衛(かなえ)
ほとんど家にいなくて帰ってこない父親だったから、その死も信じられなくて、、、いきなり一人で放り出されて困惑するはずが、その借金元の男・杉澤に翻弄されるうちに日々は過ぎて行き・・・
要素と設定材料はとってもよかったんです!
奏衛の気持ちと態度、彼を連れ去った謎の男・杉澤との実は、、な関係。
だけど、何となく恋人(?)みたいになってからが、全然違う方向へ(自分が思うのとは方向が違う)話がながれてしまって、あれ?
せっかく山師の父親って言う設定がおいしいのに、ごくごく平凡な傲慢俺様×翻弄されるお子様物語になってしまったのが、思わずがっかり、、、
父親の遺骨がコロンビアから送られてきて、初めて父の死を実感するシーン。
もっと感動的になるかと思いきや、わりとそこはサラっと流れて、やはり二人が関係を持つ為の布石にしか使われなかった残念さ。
もうちょっと、奏衛の気持ちの葛藤みたいのが欲しかったです。
いかんせん、杉澤の態度が興味本位で手を出したようにしか見えないーー!!
レーベルで差別してはいけないけれど、プリズムだから軽いんだって、そんなことはないと思うんですが、軽くくっつけるには、奏衛の設定は重すぎました(だからつい、期待しちゃったんですよね)
恋人になってからの話についても、甘さはほとんど感じられません。
本当に恋人?みたいな・・・
杉澤をライバル視する名村という男の登場も唐突なら、元セフレ(?)のカズキの使い方も中途半端。
わざわざ杉澤がトラブルを招いて、奏衛を巻き込ませたみたいな不自然さ。
女装はあっても萌えませんでした。
変に中途半端に素材にいいものが揃っているので、その料理方法を間違えちゃったみたいな感じがぬぐえず、すごくもったいないな~と思ったのが感想です。