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tsumi yorimo amai toiki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
きたざわさんのシリーズもので、好きなシリーズに入る『罪シリーズ』の2作目です。人の死期が分かる高校生と、死体に触れると最後の記憶が分かる元SPのお話です。
前回で、恋人同士になった智雪と匡一郎。でも、匡一郎は、智雪の自分に対する気持ちが、恋というよりも同族に対する親しみではないかと考えるのです。
そんな時に起る、女子大生の誘拐事件。進展しない捜査状況に、不思議な力を持つ智雪に、依頼がかかります。でも、匡一郎の助けがないと、その力は使えなくて。なかなか自分に手を出さない匡一郎に、モヤモヤする智雪です。
そして、匡一郎の望み通りに、自分の恋心を自覚した智雪。今まで泣いたことがなかったのに、匡一郎を想って泣く姿にキュンキュンします。
そんな、匡一郎のズルい大人ぶりも萌えます。
智雪が学校に転入して、友達と仲良くしている姿が見れたのも、智雪の成長が感じられて良かったです。
1作目よりも、ますます甘々なカップルになっている二人にニヤニヤします。
『甘い罪のカケラ』のシリーズ2作目、新装版(文庫化)の2冊目です。
このシリーズが大好きで、中身は全部知っているものの、書き下ろし目当てに購入しました。
以下、ネタバレですが、智雪はいよいよ環境を変えての高校デビュー?です。地元にいた頃は、自身が持つ特殊能力で、気味悪がられた幼少期を経験。少女めいた美貌も、智雪には邪魔なもので。。
そんな自分の存在が、両親にとって重荷と感じて家出する位の智雪なので、自分が誰かの役に立てることは、とても重要なこと。
匡さんとの出逢いは、互いに特殊能力を持つ者同志という安心感だけでなく、そうした能力を誰かの役に立てることができるという生き方を示してもらえた、智雪にとっては正に運命の人との出逢いなのではないでしょうか。
この2作目で、二人の関係はさらに甘々になっていますが、匡さんは本当に大人の男!という存在感を出していて、智雪をまるごと包み込んでくれています。
そんな匡さんの役に立てるのが嬉しい智雪は、匡さんの抱える案件(保険調査)に自分の能力を生かしてほしい。。と望んでいるものの、実は、その能力が発動するのが『エッチ』をしている時。
だから、匡さんに求めてもらえないことに、智雪はぐるぐる悩む訳ですが。。大人な匡さんとすれば、慣れない学校生活をスタートした智雪に、負担をかけたくないという思いやりで。。愛情がなくなったどころか、愛情いっぱいなのです。
今回は、智雪に同級生の友達ができ、少しずつ他人に対するガードが、良い意味で外れていきます。直樹のおかげもあって、智雪は高校生活に馴染め、どんどん明るく、魅力的に。
その直樹にも特殊能力があることが明らかにされるのですが、実は本人が知らない状態で発動される為、直樹は自分が特殊能力を持っていることを知りません。
匡さんとのすれ違いも、なかなか焦れったくて萌えます。しかし、しっかりと二人は気持ちを確かめ合い、同時収録の書き下ろしでは、清々しいほどに匡さんが甘いです。
新書版を持っているので、結末が分かっていての読み返しですが、やはり何度でも楽しめる作品だと改めて感じました。