恋愛小説は書けない

renaishousetsu wa kakenai

恋愛小説は書けない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×215
  • 萌12
  • 中立2
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
17
得点
158
評価数
46
平均
3.6 / 5
神率
26.1%
著者
雨月夜道 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
本間アキラ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
発売日
電子発売日
価格
¥581(税抜)  
ISBN
9784592876472

あらすじ

思い込みが激しく変人として有名な売れっ子ミステリー作家・神野透哉は、新しく担当になったコワモテの男・甲斐に夢中。その思いを伝えるべく飲み物に薬を混ぜ、甲斐を眠らせて同衾するが……!?
(出版社より)

表題作恋愛小説は書けない

甲斐幸正・受様の小説が好きな大ファンな新しい担当者
神野透哉・奇行で担当泣かせの気ミステリー作家31

その他の収録作品

  • おこた活用法

レビュー投稿数17

変人奇人好きな方には超オススメ!!!

雨月先生の初めての本とのこと。初めてでこれ?うそーーーーーー?? と驚愕の大爆笑ものでした。
変人奇人がお好きな方、上下をめぐって少々バトルありなんだけど、読者には上下決定済というお話が好きな方、ドタバタではないコメディが好きな方には本当にオススメしたいー と思う一冊。地雷はあんまり思いつきません。本編210Pほど+あとがき+後日談22Pほど で、あまりの変人奇人ぶりに神をつけるのは少し躊躇われたので萌2です。

登場人物は、強面編集者、変人売れっ子ミステリー作家、ちょっと可哀想に思えてくる精神科医、前の担当編集者、飼い犬ゆずしお(表紙の子、しゃべりません)です。

お話はあらすじにある通りで、とにかく、この作家がぶっ飛んでる!正直、よく通報されなかったなと思います。他人事としては笑えますが、自分の身近にいたら、申し訳ないけど対応できる自信はないです、はい。
そんな尋常ではない性格になった理由はちゃんとあって、そこはせつないのですが、とにかくぶっ飛びすぎて、そんなせつなさなんて、微塵も残りません。ひたすら笑って、きゅーんしました。
そして一言もしゃべりませんが、ゆずしおがさりげなく会話に参加する箇所もあり、めちゃくちゃキュートです。中の挿絵10枚のうち1枚ゆずしおが描かれていて、そのシーンは受けもめちゃくちゃ可愛くて、超癒されます♡
挿絵の先生は初めましての先生だったんですが、強面がめちゃ良かったです。1枚色っぽいシーンは強面さんが頑張ってるところなんですが、すんごく色っぽい!強面がお好きな人には一見の価値ありなんではと思うんですけどね・・・

******以下はめっちゃ 内容に触れる感想

実は上下でもめる話ってあまり手に取ったことがなかったので、むっちゃぶっ飛びました。どう考えてもアンタ下でしょ、と何回突っ込んだことか(爆)。唯一気の毒でしょうがなかったのが、尋常ではない作家を担当する精神科医さん。ノンケなのにこのぶっ飛び作家の上下相談等に巻き込まれて、胃潰瘍になってしまうんです。この精神科医さんだけは深く同情するなあ。こんなに通常の会話が成立しない患者さんが担当にいたら、そりゃ病気なるよ(笑)

なにかのトピでこの本を教えていただいたのですが、自分だけではまず手に取らなかったと思います。
教えてくださった皆様に超絶感謝!ああ、面白かった。気分転換に最高です!

1

コメディだったのか!

雨月さんは初読みかと思います。
どうやらこの作品は初文庫らしいですね。
けっこう難しい漢字を使われるなあというのが第一印象。偏に(ひとえに)とか燻らせ(くゆらせ)とかね。
ただ、地の文で使われる表現がとても豊富で面白いのです。例え方が。
他の作品を読んでいないのでわからないのですが、こういう感じの作家さんなのかしら。
だとしたら他も読んでみたいなと思わされました。
ちなみにこの作品、『僕』受けです。
僕呼びは攻め受け共に大好き要素。
そして神視点(作家視点)の三人称かと出だしは思ったのですが、どうやら受け視点と攻め視点が交互にある三人称でした。

**********************
受けの神野は、売れっ子ミステリー作家でゲイの31歳。
整った顔立ちとスタイルはモデル顔負けでありながら、内面は残念なタイプ。

攻めは27歳とはとても見えない、雄臭くヤクザ顔負けの強面でガタイの良い編集者、甲斐。
神野の担当で、昔からの神野ファン。
**********************

序盤、『今まで一度も性格を肯定されることがなかった神野』という下りがあるのですが、もうその一文でどんな人ですか??と興味津々になりました。
まあ、性欲度外視で人を好きになったことがないってだけでね…うん(苦笑
困ったちゃんだねえ。

強面で愛想のない甲斐を、最初は苦手だと思っていた神野。
しかし一緒に仕事をするうちに徐々に好きになっていたらしいのですが、これまた初恋風味です。
神野はゲイで相手にも事欠かないモテ男なわけですが、いつも体の欲求発散のための付き合いばかりだったということで、慣れない恋に悶えております。ジタバタと(苦笑
物語がスタートした時にはもう好きになった後からなので、序盤から一人で舞い上がっているさまを読めます。

そして恋慕相手の甲斐ですが。
彼は正真正銘のノーマルなので、神野の行動がいちいち理解不能なわけです。
まあ神野相手でしたら、ノーマルだからとかは関係なく理解不能でしょうが。
時折、そんな神野へ甲斐のチョロっとでる毒台詞がなんともツボ。
本当にわけがわからないといった感じが良く出てるんです。
そしてえっちの時だけ敬語がなくなる甲斐。
萌えますよー。

サブキャラには神野のかかりつけ精神科医の田山が登場するのですが、この人も甲斐同様神野の斜め上を行く思考の被害者です。
うーん、こんな患者さんいたら大変だろうなあ、胃に穴が開いても不思議でない。
そんな不思議系な神野は好きな相手には何も求めない無欲なお方で、自分が他人から打算抜きで求められるような人間だとは思っていないし、そういうこと自体をもう期待していないんです。
作為ゼロなのに甲斐を翻弄し、田山を振り回し、でも振り向いて欲しいだとかは思わない。
だから甲斐とも先生とも話が噛み合わないわけです。(だから先生の胃に穴が)
そんな神野に食いついて、彼の内面を理解し、それを可愛いとさえ思い、さらにいわゆる一般的な恋愛の考え方を押し込んだ甲斐はあっぱれでしたね。
まあ、最後の一押しは先生のお陰でもあるかな?(苦笑

挿絵は本間アキラさん。
やー、しかし本間さんは動物を描くのがお上手ですよね。
ご自身のコミックでも描かれているからなのか、とても慣れた風で。
表紙にドキュンとさせられました。挿絵にちっさくしかなかったのが残念なくらい。
このゴールデンは神野の愛犬ゆずしおです。
可愛いかったー!

それから最後になりましたが、後書きの後にSSがありますので、ご注意を!

5

ギャグ作品

丸ごと一冊ひとつのストーリー。

笑える作品・・・と色々な所に書かれているので
そう思って読んだのですが・・・予想以上にギャグ作品でしたw

小説家の神野先生が、ここまでひねくれた・・・と言っていいのか
変わった考え方というか・・・読んでいて
「ナンデそう考えるのさ!?」と言いたくなるほど。
でもそれが、笑えるんですよね~。

ぎゃはは・・・と笑ってスッキリしたい時には
もってこいの作品。
でも恋愛的な要素でキュンキュンしたい・・・なぁんて時には
物足りない気がしてしまうかもしれないので
読む時の気分に注意して読むといい作品だと思いますw

2

羨ましい!

実はものすごいネガティブな下地があるのに、ものすごいポジティブな神野が羨ましくなった。
個性的な神野と精神科医の会話に、何度も声を出して笑ってしまった。
コメディとして、かなり面白く読めた。
オススメです♥︎

3

ゆずしお可愛いーwww



大好きな本間アキラ先生のイラストに大好きなモフモフわんこ!そして小説家の話!
いちかばちかで買ってみたら大当たりでした(笑)

雨月夜道先生の作品は初めてなんですが,笑いました。
私の笑いのツボを刺激しまくりの作品でした。
予想を裏切る斜め上の言動,二人のやり取りが面白かったです!
脇役の精神科医の先生のやり取りも最高でした。
先生かわいそうなんだけどね(笑)

最後のおこた活用法の話良かったですねー!

雨月夜道先生のデビュー作品なんですね!びっくりしました。
こんなに面白いコメディー小説を書く作家さんなかなかいないですからね!

次も期待して『神』評価です!

3

宇宙人にもセオリーがある

奇人・変人な攻め/受けキャラは多いけど、そんなキャラ本人の視点の話で、自分の思考回路を理路整然と説明している話ってなかなか珍しいんじゃないでしょうか?

モデル並みの容姿でゲイの人気小説家・透哉。
その奇怪な言動故に編集からも煙たがられ、愛犬・ゆずしお相手にひとりごとを言うのが日常の彼ですが、彼視点で行動を追っていくと、突飛な行動にもちゃんと意味があるのです。

女性キャラの上手い台詞が浮かばない!ーーーーーーー→死体になりきってみよう!
好きな相手(ノンケ)に下心がないと信じて欲しいーーー→裸で同衾しよう!

こんな感じで、A→Bの結論に行き着くまでの過程が、彼なりの論理で説明してあって。
「なるほど分からん」って感じもあるけど、透哉なりに合理性を考え、また周りのことを最大限思いやった結果、ちょっと斜め上の行動に出てしまうのです。

そして、透哉は過去の辛い失恋体験から、自分の性癖や性格が人に馬鹿にされたり、気持ち悪がられたりすることもある程度分かっていて、なるべく不快感を他人に与えないよう振舞っている一面もあり、遠慮がないようで実はすごく健気でいい人です。

そんな透哉の小説の大ファンで、Vシネに出てくる悪役のような出で立ちの編集・甲斐。
透哉が、好みとは正反対の容姿なのに好きになってしまった人物です。
彼は、自分が透哉に本気で惚れられているとは思ってもおらず、透哉の色んな気遣い・アプローチに対して、時に苛立ち、時に心配してひたすら突っ込みまくる。
キレ突っ込みが過ぎて、キックが炸裂することもあり、漫画だとギャグ場面などで普通に見られるシーンなんだろうけど、小説でまともに書かれると少し引いてしまうところもありました。(実は、透哉に痛みを与えないよう配慮している…というフォローが後で入るんですが、透哉が色々と健気なので少々可哀想に思えてしまって。)

すれ違いに次ぐすれ違いが続き、甲斐が透哉の内面や可愛さに少しづつ気づき、ありのままの透哉を好きだと言うシーンにたどり着いたときはホッとしました。
個人的に甲斐の態度は上から目線に思えて、あまり好きではないものの、不器用で言葉は乱暴だけど甲斐なりに透哉を大事に思っていることが端々に分かるし、
くっついた後の「おこた活用法」はほっこりしていいエピでした。

個人的に脇役で好きだったのは、透哉のぶっ飛んだ相談の聞き役にされている精神科医・田山。キレ突っ込みの甲斐と違い、透哉の思考回路に疲労困憊して力無く諭す感じがツボでした。今後も、透哉の相談(ノロケ)相手として偏頭痛と胃痛に悩ませられる日々を
送るんだろうなー…。憐れすぎるけど、ナイス脇役でしたw

7

頓珍漢かと思いきや

こちらでオススメして頂いた小説の内の1冊です。

ベストセラー作家でバリタチの神野と、神野が恋した年下でヤクザな風貌が否めない担当作家の甲斐のお話。

一見神野の見た目は中性的な魅力がありますが、中身はオトコマエ。
というのも、据え膳食わずに我慢しまくり(笑)
元々据え膳に仕立て上げたのも神野の力量ですが、それでも我慢出来た彼はエライ(笑)


とにかく面白かったです!
話の流れや会話、モノローグがいちいち良い意味で裏切ってくれる!
するとこちらは「おぉ!」って思うし、途端に思わず笑ってしまいます。
「脳内妄想は許して欲しい」とか突然言われても、相手は困ると思います(笑)

それに、神野はダメダメな変人かと思いきや。
甲斐に対して怒鳴りつける所とか、凄く筋が通っている。
自分の過去の経験から、自分自身で縛りつけてきた過程。
それがあるから、甲斐に対して憤りを感じたのでしょう。神野は全く間違えていない。
神野が彼に怒るという事は、余程の事だったのだと。


甲斐が自分の気持ちに気付き、神野の傍にいきたいと思う流れも好きでした。
あの途端の執着とか死ぬほど好きです(笑)
「神野が甘えてくれない!何も言ってくれない!」なんてモヤモヤする甲斐。
でも神野いわく、「甘えさせてくれてそれに喜ぶのに精一杯」だったとか…
……めっちゃギュンときちゃったんですけどっ!(ハアハア)
甲斐は好きになったら一気に加速しちゃって、自分こそ彼を求めまくっていたんですね。


笑えるし、その上キュンとすることも出来て大満足でした♪

ただ、あの精神科医だけは不憫きわまりないですね(笑)

5

ポジティブすぎる!

いや~面白かった!神野ポジティブすぎる!
田山先生とのテンポの良い会話が好きすぎる。先生の適切な例え話が笑えます。
神野との会話の時は冷静にあしらってるように見えたのですが、実は胃潰瘍になるほどストレスを抱えていたとは…お気の毒です(笑)

強面の編集、甲斐に恋をする作家の神野はゲイ。好みと全く外れているのにも関わらず甲斐に惹かれて、抱きたいという欲望を持ってしまいます。
でも相手はノンケだから…と悩むのかと思いきや、この神野は普通という文字からはかけ離れた男です。甲斐に吸いかけの煙草を強請り、思わず胸の内を明かしてしまいます。
もう最初っから飛ばしすぎ!そこから神野の暴走は止まりません。でも手は出さないんですよね。
神野は甲斐に付き合って欲しいなどと望んでいるわけではなく、一緒に過ごせることに一番幸せを感じているんですよ。
甲斐の買った花火に喜んだり、お弁当を欲しがったり。甲斐にケーキを食べさせたくて嫌な取材に行ったり。実はかなり健気な神野が可愛くて!

後半の展開は良かった~。それまでとは逆に今度は甲斐が神野を追う側に!
エッチの時にどちらが上になるかでちょっと揉めますが、最終的には神野が折れます。
というか甲斐にあんな覚悟示されたらバージン捧げるしかないですよね。
俺は嫉妬深い、と言っちゃう甲斐に萌えました。

想像のつかない神野の言動、行動に始終楽しませられました!

2

笑えました

売れっ子作家である神野と編集者の甲斐の話なんですが、この神野がとにかく変人。甲斐にどんなひどいことを言われてもプラスに受けとるあのポジティブシンキング…もうぶっとんでます。
だからこそ、ある女性作家と甲斐の仲を誤解した神野が気をきかせて喫茶店から去ろうとしたときに、甲斐に言われた「この状況を嫌がればいい。」というセリフに対して激怒したことが意外でした。たしかに自分に応える気もないくせに嫉妬しろ、と言われたらむかつきますよね。でも、神野は普通の感覚ではないので、怒って当たり前のところで怒っているのがびっくりというか。まぁ過去のトラウマから怒っていたわけですが、たとえ変人でも傷つくことはありますよね。神野は変人で怒らないから、ひどいことを言っても傷つかないと思っていろいろ言われてきたんだと思うとちょっと不憫になりました。
不憫といえば精神科医の田山ですね。神野にふりまわされ、胃に穴があき入院。かわいそうすぎる(笑)
話はちがいますが、この話みたいに受と攻の視点が交互に入れ替わる話が好きです。どっちの気持ちも知りたいので。もっとこういう感じの話があったらいいなぁ。

3

おススメ!!

強面の編集者・甲斐〔攻〕と、天然気質な人気小説家・神野〔受〕
全体的にコミカルタッチで書かれてるんですが、それがもうおもろいの何の!
神野のもはや思考回路の繋がりがどっか壊れてるんじゃないかと思う位の変人っぷりと寄行がつきぬけちゃってます。

BLジャンルにとどまらず小説家が変人に書かれてるって事はよくありますが、神野の場合は変人さがたまらなくおもろいです。
彼はゲイでそれを恥じてはいません、そしてタチで美青年タイプがお好み。
思考はとことんネガティブ。
そんな彼が、なぜか自分の好みとは正反対な甲斐に心魅かれてしまう。
甲斐と神野の会話もおもろいんですが、神野の担当精神科医である田山とのおもいっきりかみ合っていないカウンセリングにも笑いました。
文章の表現自体も笑いツボを得ているというかともかくいちいちおもろいです。
作品ファンでもあった神野の行動に呆れながらも、次第にそれを好ましいと感じ始める甲斐。
最後まで神野がタチ気質なのもこれは将来的にはリバも有りかーーって想像させる楽しい終わり方でした。
あと神野の飼い犬のうずしおちゃんがもっそい可愛いです。

凄くツボを抑えていて展開も上手いコミカル系作品だと思います。
これ読むとツボる人って多いと思いますよ、これは評判になって欲しいなあ。
かなり自分的には押します!!

3

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