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tenshi wa tsumi to tawamureru
titleは、「天使は・・・」となっているけれど、
顔が綺麗なお金の亡者が主人公。その美少年は、計算高い打算的な人。同級生の九馬の恋慕する心も、自分の外観に興味を持つ者も、身内でもなんでも利用する。
大金を巻き上げる次の計画のターゲットは、信者からお金を巻き上げた新興宗教の女教祖。教祖の父が蓄えた隠し金を結婚詐欺を仕掛けて抜くお話。
女教祖が通力を失い、普通の女になってしまい、結婚は無しは反故になり、教祖たちの老後の面倒を見る代わりに、教祖の隠し金を使って、田舎の村を買取って開発、宗教の理念の理想郷としてそこに元教祖を住ませることになる。
剛先生の小説、取り扱う件の幅が広い。
余り面白くない、読んで萎えちゃった。自分の価値を下げたくない、自分の気持ちに素直になれない主人公の駆け引きの描写が連続すると、疲れます。ボーっとしている時にぼんやり読めば、九馬の気分を味わえて楽しいかも。
粘り強い人向きの一冊でした。目新しくないお題の小説でしたが、嗚呼、こんな作品も書ける人だったんだ、と感心しました。
萌評価。
本文2ページ目で早速驚かされました。
安寿…何て末恐ろしい3才児…|壁|lll´Д`)))ブルブルブル
母親が結婚詐欺師なのだけども穏便に離婚を繰り返し、継父が4人。
安寿はその全員から遺産相続の遺言を書かせているのですよね。
それも自発的に。
3人目の継父なんて安寿を愛しすぎて狂気まで漂う始末。
本当に頭が良くて自分の魅力も使いこなして…。
色々な人から愛されて…それなのに「愛を信じることが出来ない、理解することが出来ない」安寿。
逆に九馬は人の感情を読むのに長けているから、2人が揃うと非常に強いペアになります。
そんな安寿が最後に「九馬がいないと寂しい」って言ったのにはホッとしました。
良い方向に進んでいくといいな(●´∀`●)
九馬も報われた感じだよね。
金金金金金金金!!!な安寿だけど嫌らしさは感じませんでした。
金そのものが欲しいわけじゃなくて…無意味に貯められている「死に金」を嫌い、社会に還元させるのが目的だからかな。
まー…犯罪スレスレだけどね(´・ω・`)
小さなころから何でもできる安寿は、高校生になると、普通に稼ぐだけではなく、お金持ちの象徴であるネオタワーにいつか自分のオフィスを構えたいと思うようになります。
その頃、高校で、ボクシング部の九馬から声をかけられます。九馬はボクシングと勉強を両立させてしまうくらい頭のいい人間ですが、それでも決して安寿には叶わないのです。
安寿はそれからもネオタワーを手に入れるため、株投資などで金を稼ぎます。
そして、その行為はだんだんとエスカレートしていき、怪しげな宗教集団にまで接触するのです。
読み終えて一番の感想は「お金」でした。安寿がお金やその象徴とも言えるネオタワーに執着していく様が怖いくらいです。生きるために必要なお金ですが、一つ叶えばまた欲しくなるの連続といった具合で、その姿は見ていて恐ろしさを感じました。反対に、九馬とは欲望を満たすだけの関係と言った具合で、ちょっと物足りなかったです。その上、首を絞めて生きていることを実感するHシーンが私には駄目でした。
いつも思うんだけど、剛先生の書くお話って、中身てんこ盛り。
どんどんあふれ出てくるお話を、ガンガン書き留めてる感じだから内容は濃い。
この話もざっくりまとめると、産まれながらの大天才?が、自分正義で大金を動かす話なんだけど、とにかくエピソードが盛りだくさん。
それぞれのエピソードをゆっくり緻密に書いていこうと思えば、5部作ぐらいに簡単に引き延ばせそう。
でも、そうしないのが剛作品らしいとも言える。
このスピード感。
え、もう次ぎ進んじゃうの?っていう、もったいなさ。
ここを楽しめるかどうか。
でも、このお話は、まだ文庫一冊文の長さがあるからいいわよ。
剛先生、同人誌の薄い本でも大ネタぶち込んでくださることあるから。
片手間にさらっと読むにはちょっと難解すぎるんです、キャラたちの人物像が。
集中力のあるときに読むと、この独特の世界観に浸ることが出来るんでしょうが、そうでないとひたすらキツく、後半はぐったり体力吸い取られるかも。
父親譲りの並外れた頭脳を持ち、母親の生き方からは人に愛される術を学び、したたかに生きる受け。
6年周期で次々資産家との結婚離婚を繰り返す母親も凄いですが、過去4人の父親からキッチリ愛されて、それぞれに遺産を譲るという遺言を書かせてる受けも凄い。
脅したり騙したりではなく、ちゃんと愛されて、「この子に残したい」という気持ちで書かせているから怖いんですよね。
そしてそんな受けがとことん拘るのが、『お金』です。
かと言って守銭奴かと言えば全然そうじゃなくて、お金自体に執着があるわけでもなく、「溜め込んで死んでるお金を生きたお金にしたい」というある意味前向きな欲なわけです。
この辺が、すっごい理解しにくいような、分かるような……。
「義賊」というほどイイ人なわけでもないし。
なんかこう、破壊願望や破滅願望みたいなのがチラチラ見えるんだけど、そうなっちゃうには頭がよすぎて狂えないって印象でした。
攻めもずっと、どこかちょっと壊れた人に見えてました。
けども最後まで読んで、攻めはあくまで普通の人で、ただ壊れないと受けの傍には居られないから意識的に自分を壊したり元に戻したりしてたんだな、と思いました。
ずっとぶっ壊れてるよりもそっちの方が精神が病みそう;
お話はとってもスリリングです。
「お金」を集めるために色々画策し、同時進行で家族の相続(?)にまつわる罠があって、さらに同時進行で「パパ」との家族としてのあり方みたいなストーリーがあって。
とにかくてんこ盛り。
特に「お金」に関しては、最終的には新興宗教の教祖がどうたらとかいうでっかい規模の仕掛けに発展するんだけど。
大風呂敷を広げたわりには、あっさり纏まったな~、という印象でした。
攻めとも結局「愛」がどうのという着地点だったし。
ただ、お話の中でドンドン崩壊していっているように見えて、最後に手の中に残ったものは「大切な人」と「立ち上げた優良企業」と「理想のパパ」だったから、なんとなく今後はちょっとずつ普通の人間としての幸せに近づいていくのかな?どうかな?
というほんのり希望が見えるような空気が残った気がします。
私のちっこい脳みそでは、ちょっとてんこ盛り過ぎて全体を楽しむことが出来なくて、なんかもう、次々起こる出来事を追いかけるので精一杯でした><
けど、DASH村にはちょっと住んでみたいと思いました。
実に不思議な話でした!本当に摩訶不思議な!!
亡くなった父親から受け継いだ天才的頭脳と、母親から教わった処世術。
見事に人をだまし、死んでいる金を生かす為とにとマネーゲームをしかける安寿。
高校時代から安寿の片腕としてタッグを組んで、密かに見守り支え続ける男・九馬。
一体何が欲しくてそんなことをしているのか?
主人公・安寿が不思議な男だっただけに、全体もまた不思議でクールな展開になっていました。
頭の良すぎる天才は何を考えているのかさっぱりわからん!
彼は世の中金がすべてだとは思っているけれど、金満家でもなければ吝嗇家でもないし、守銭奴でもなく、金を貯め込んでいる奴の金は死んでいる金だから、オレが生かしてやるのだと思ってマネーゲームに興じる。
高校の時借りた住居から”ネオタワー”が見えるのを見て、あれを買い取ってやると決め、その為にせっせと駒を動かし、4人の義父からは遺産をもらう遺言をとりつけ、せっせと金儲けにいそしむのだが、安寿がそんなに金に執着しているようでもないのですよ。
ネオタワーを手に入れるという目標は、手に入れられない物を手に入れようとする、名目の目標で、本当に安寿の欲しいものはそれじゃぁなかったというのが、読み進める内に見えてきます。
しかし、安寿は小さい頃から愛されることにはたけていても、自分から愛するという感情を持ったことがなく知らない為に、何を求めているのかよくわからない。
良い息子を演じてきたから、良い人を取り繕うことはいくらでもできて、本気の愛情じゃないから、義父達がいくら安寿を愛してくれても、それは安寿の心まで響かない。
冷徹で、鈍感で、酷い奴だ。
そんな安寿の傍らにいて、いつも見守り行動を一緒にする九馬は、安寿に心酔しているというわけではない。
きちんと安寿に欲望も持っているのだが、「待て」の出来る強い番犬の印象を与える。
安寿は番犬に”身体”という餌は、触らせるまではするが、最後まで与えない飼い殺しなのだが、それでも九馬が我慢強い←何か、かわいそうなくらいでした!
そして、番犬が初めて安寿に牙を立てる時が来るのですが、安寿は首を絞められて快感を得るのですよ。
それ以来彼等の行為は死と隣合わせのもので・・・
安寿が憐れになってきますね。
「ネオタワーを買う為」という名目のもと、ある宗教団体にもぐりこむ安寿なのですが、この宗教団体が数百億の金を持ちながらそれを使わないで死なせていると、その金を引っ張り出そうとするのに、実も4年かかりで教団の内部に入っていくので、それがこの物語のどんなヤマになるかと思えば、実にあっさりと、喰えない教祖に拍子抜け。
その為に、九馬と安寿が決別することになるのですが、それも何だか尻つぼみ感で、どんだけ九馬が律儀で安寿命&全てかを物語るにすぎませんでした。
また、安寿に非常に執着する義父の吉村しかり。
安寿は本当は「愛」が欲しかったのによくわからなかった。
そんな酷い奴なのに、皆が安寿をそれでも愛している。
憎み切れないろくでなし?
何だか虚しい男の不思議な話だったのです。
しかし、毛色が変わっていて楽しめましたヨ。