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火傷の痕があるとか、とてもそそる。
それが、BLで耽美的な意味だったらもっと良いと思う。
宗方克明は本当にエネルギッシュで情熱的。こういう人たちは一般人な私とは別の次元にいるんだろうなと思う。
良い意味で頭のネジが数本外れてる。自分にもそんな才能が欲しいよね。
この次は何をするのか予測がつかない男に三島が引かれていくのもわかる。
そして、宗方も人に媚びたり、左右されない人には今まで出会ったことがないと三島に引かれていく。
執着愛?巨大な檻に三島を閉じ込めて俺のそばにいてくれと宗方は言う。
軽いけど暴力描写とかあって、病んでる作品だと思ってなかったから、なんか掘り出し物見つけた感じ。
火傷の痕も首だけじゃなく、肩や胸の辺りまで…火傷で捩れ引きつれた乳首を弄られると三島は感じちゃうとか、そそられる。
二人で粘土を捏ねて作品を作る。三島は不器用で、うさぎを作っているのに宗方にそれじゃ狸だと言われてるのが面白かった。
お互いに愛し愛されたいと願っている。だけど、憎しみや憎悪があるから言葉には出来ない。
宗方が記憶喪失になったり、三島が檻に閉じ込められたりと過激な部分はあるもののゆったりとした愛を感じました。
宗方が三島をバッドマンのトゥーフェイスに例えていて、美しかったが硫酸か何かで顔半分が醜くなったとあったので、トゥーフェイスを検索してみたが…おっさんでした。
似たような過去を持ち、苦しみを背負う2人が、それ故に惹かれあっていく話。
宗方が非常に強烈な性格で…さすが芸術家とか思ってしまった(゜Д゜;)
そして三島は最初の印象からは想定しない甲斐甲斐しさを発揮していましたw
それにしても…事故りすぎだー(;´Д`)
どんだけって勢いですw
庭の緑や木々の描写が何か鮮やかに感じました。
また、鳥籠の作品や粘土細工などの小道具も上手く活用されていて…。
宗方の記憶喪失時に共同制作されたウサギさんとライオンさんの粘土細工がほのぼのしかったです(●´ω`●)←粉砕されますが…orz
記憶喪失時の2人が甘々で…その前が結構緊迫した関係だったのですよね…。(戻ってからも緊迫でしたが)
でもきっと今後はこれまた甘々になるんだろうなーってラストでしたヾ(≧∇≦)
前作の『恋に堕ちる』もそうだったけれど、とてもきれいだけれどすごく切なく胸痛く、ギリギリまで追い詰められた状況に主人公達を置くのがこの作家さんの特徴でしょうか。
でも、自分的にすごく好きです。
前作は事故の被害者の遺族と加害者という関係、今回は互いが身勝手な親の被害者であるのだが、その憎むべき親は亡くなってしまっており、被害者・加害者感情をぶつける相手がその息子達であるというやり場のない思い。
重苦しいんだけれど、そこに垣間見える綺麗なものが、とても作品を読みやすく熱中させます。
前回は三雲アズさんの、今回は葛西リカコさんの、イラストが本当よく作品に合っていて雰囲気を伝えてくれます。
三島の出生に関わる宗像の家。
宗像が激しく憎む対象に似ていた事から起きる三島への執着。
宗像が激情型の男だけに、すさまじい人に描かれています。
憎しみの裏返しは愛なんでしょうか?
互いに親の事情で親に愛されなかったという共通に通い合ったことで、正常ではないけれど、歪んではいるけれど組伏せる形で三島を宗像はモノにする。
三島は仕事をまっとうしたいという気持ちもあるけれど、気持ちの裏に彼への関心と執着がやはり芽生えてきたのだとは思うのです。
しかし、それは憎しみをまとった対等でない関係。
そこで起きるのが、階段を落ちたことによる宗像の記憶喪失。
やはり、記憶を失うと激しい宗像は影をひそめます。
三島は彼をそういう目に合わせてしまった負い目と、彼と自分の過去を知ったことで、そして優しい宗像に離れられなくなるのです。
記憶を喪失しても、二人の関係は実に苦しい。
たった二人しかいないから、二人でそれぞれを追い詰めているのは、それは記憶を失くす前も同じ。
どうしてそんなに追い詰めなくちゃいけないんだ!
少しは甘い場面もあるのに、それすらも悲しくなってしまう。
三島に感情移入してしまって、胸が詰まってきてしまいました。
この話は、再び宗像が階段を落ちて記憶が戻ります。
喪失時の記憶はなくして・・・
三島は自分も傷ついているのに、彼の傷ついた心を受け止めようと対していました。
宗像は、記憶喪失時の自分を取り戻したいと苦悩し。
いつも、どんな状態でも、彼等は苦しまなくちゃいけない。
素直に気持ちを、たった一つの答えがそこに落ちているのに、怖がって拾えない臆病な子供のような二人でした。
だから、いつもどんな時でも苦しい感じがつきまとうのだと、やっとラストになって気が付きました。
全てを赦すのでなく、その時感じた感情、思いを過去に囚われず素直に自分の中で認めてやる、それができたのがラストだったのだと思います。
ちょっと淡々としたイメージを出そうとするのか、表現や言いまわしがわかりづらい文章もあったり、展開や進め方にクセがあるようなので、一度鼻につくと、好き嫌いの好みが分かれそうな作家さんであるかもしれませんが、このやりきれない胸つまる展開が自分は好きです。