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迎えに来たよ、私の花嫁
koisuru oujisama to hakoiri hanayome
攻め様が金髪碧眼なのが萌えました!!香くんもいじらしくて可愛かったです(*^_^*)お兄さんを助けるために花嫁になる決意をする香くん。なかなかそんなこと決意する男の子はいないな~と感心しました(^-^)あと最終兵器の香くんの料理を平気で食べるレオさんがすごいと思いました!!どういう味覚をしているんだろう・・・あと最後に香くんがレオさんの持ってきたウエディングドレスを着て、告白するシーンがとても印象に残りました~脇役では香くんの親友の千鶴くんがお気に入りです!!ハチャメチャなお兄さんを持った千鶴くん・・・苦労が絶えないな~とかわいそうになりました(笑)
冒頭、凌辱シーンから始まります。そんなことよりももっとインパクトがあったのは「こんな初夜、嫌」という台詞、実際には怯えきって口は出せない心の声なのですが。
いや、いやいやいや!
ちょ!どう処理しようか、このこみ上げる変な笑い!
ということで、乙女受け注意です。
かなりナチュラルに結婚、花嫁、ドレス、妻、と言う言葉が飛び交い、受はナチュラルにお嫁に行く気満々で、攻は受にドレスを着せる気、妻に迎える気満々です。
色々台詞も面白い。
乙女受ってあまり好きじゃなかったんですが、これはかなりツボりました。
香の家が経営する会社は倒産寸前、亡き父の跡を継いだ兄が奮闘しているがどうやら限界が近いらしい。そこで再建・買収交渉権を賭けたゲームが開かれることに。参加者が交渉権を得る為には『景品』を落とし花嫁に迎える、というとんでもないもので、香は双子の妹の花と手違いで『景品』として差し出されることになってしまい、え!どういうこと!?という所から始まります。
香がタイトル通りの箱入り。おっとりで初心でかなり従順。自分の身に降りかかっている状況はとても普通とは言えないのに、なんだか許容しちゃってるおおらかさを見せてくれます。
これも、箱入りゆえなのか?
しっかりしている部分もあるけれど、基本的には世間知らずで人を疑うことを知らず、それが仇となりレオを敵視する男につけ込まれ、レオを「もしかして?」と疑ってしまい、ピンチに陥るうかつな所もある。
これは社会に出るよりも、お嫁に行ってレオに大事にしてもらうのがお似合いだ、と思ってしまえる。
しかも、レオの胃袋もしっかり掴んでいるし、ますますお嫁さん道をおススメしたい。
レオがゲームに参加した目的は元々、香の兄を助けるためで、『景品』が香であっても妹・花であっても広瀬家に不利になるようなことはしないつもりでいた。
それが香にとって悩ましい所で、この優しさは自分だけでのものではなく、花でもレオは優しくしたんだ。
自分は男だし、花嫁になれるはずなんか・・・そんな風に思ってしまう。
実は軽く再会要素も含んだ話なので、レオは本来なら香ではなく双子の妹・花がいるべき筈の場所に男の香がいてもなんら問題はなかったのです。
初めからゲーム抜きで香の事が好きだったのだから。
読み進めて行くと、冒頭のシーンに辿りつきます。
このシーンで今まで穏やかで大事に大事に香を愛しむ、まさに王子様といった感じのレオが一転、怒りや独占欲から香を無理やり抱いてしまうのです。
ここで思ったのは、レオは草食獣の優しい見かけによらずやっぱり肉食獣なんだな、と。
行き違い・トラブル後は二人だけでチャペルで結婚式、そしてドレスでの着エチですよ。
イタすシーンは全編通して甘く、溺愛という感じで、とくに初心な香に新妻レッスン・夜の営み(未貫通)を毎夜施すシーンはお約束ですが甘い。
本編後の短編では、幸せな同棲生活と新妻がお風呂でご奉仕にチャンレンジ、夫に美味しく頂かれてしまうこれまた甘い話が収録されています。
ゲームを仕組んだ花月も根っからの悪役というわけではなく、その行動には意味があるのだ、というのも読み進めて行くと分るし、香の親友・千鶴(花月の腹違いの弟)との関係も気になるところ。
難点は、香みたいな大学生男子いないよなぁという所。年齢よりも下に見え男子!というよりも男の子という感じです。
でもそういう部分は幼妻演出と思えばいいのかなぁ。
こういう男が嫁ぐこと強く違和感を感じない登場人物ほぼ全員がそれを許容しちゃってる設定の話を読むと、ああBLってファンタジーだなって強く実感させられます。