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2003年に文庫化されていますが、私はこちらの方が好きです。
円陣先生のイラストが好きということもありますが(冬乃先生のイラストがダメだということではないです!二人の雰囲気をよく表していると思います)、裏表紙にあるあらすじも、内容に沿っている気がします。
内容は、同じ会社に勤める営業部の圭悟(攻め)と総務部の紀幸(受け)の恋愛模様にライバル社への情報漏えい犯人探しが絡みます。
圭悟と紀幸、それぞれの視点で交互に語られてストーリーは進みます。
圭悟は紀幸を怪しんでいるのですが、ネタバレしますと紀幸は義兄である上司の福山部長に命じられて犯人を探していたという話でした。
面白かったのは、圭悟に好かれているのは間違いないけれど信用はされていない、という紀幸の冷静さでした。それと結局目星をつけていた下坂が犯人だという確証がなかったというのが、逆にご都合的じゃない感じで私は気に入りました。ここまで引っ張ってそういうオチなの?!ともやもやしてしまう方もおられるかも。福山部長があっさりと事情を圭悟に打ち明けるのも拍子抜けするかもしれません。
携帯電話を手にした二人の表紙イラストに、スマホじゃないんだと時代を感じますが、リーマンカップルという雰囲気が出ていて素敵だと思います。圭悟のスーツが緑色というのもお洒落でした!職場のトイレで立ったまま…の背後にチューリップが飾られているというちょっとした部分に好きだなぁと感じました。
リーマンカップルや社内恋愛が好きな方にお勧めです。