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yuuwaku wo hitokakera
親の再婚で兄弟になった同い年同士の、7年ぶりの再会。
私は、もともと兄弟(近親)物は特に好みじゃないんですが、まあガチよりは義理の方がマシです。
ただ、これ『義兄弟』の意味あるんだろうか。『兄弟ならでは』の葛藤とか禁忌とか一切感じないんだけど。
まったく無意味とまでは言いませんが(まあ、父親の存在くらいか?)、別に単なる幼馴染みや同級生でもよかったんじゃないの?と感じてしまったんですよね。昔も今も『同居』させるための理由づけか?とさえ感じました。
第一、ラブがあまりにもいい加減というかなし崩し過ぎて呆然ですよ。いったいこれは何!?智暁(受)も流されか絆されか結局たいして抵抗もなく受け入れてるし。
戸籍上だけでも兄弟なんじゃなかったの?
しかし、個人的には何よりもこの竜司(攻)が幼稚なガキでもううんざりしました。しかも、スペックだけは高い(留学して大学スキップ・MBA、21歳で室長等)のがまた嘘臭い。
すべてにおいて薄過ぎて、ラブにも再開発・立ち退きを巡る問題にも何の思い入れもないまま(思い入れるほど描かれてないんだよ・・・)あっさり終了してしまいました。
私は(何だかんだ文句は言いつつも)きたざわさんは好きだし、今でも作家買いしています。正直、特に最近は微妙~な作品の方が多いんですが、それでも『どうしてもダメ!』『もう無理!』までは行かないので、細々と望みをつないで買い続けています。
それでも、これはここ最近では最低クラスでした。『なんだコレ!?』と新書買ってしまった自分にハラ立つくらいのレベル。
ただひたすらにつまんなかったです。 『しゅみじゃない』でもいいくらいというか、実際限りなく『しゅみじゃない』に近いですね。
なんか思わせ振りにちょくちょく出ていたわりに、たいした見せ場も活躍もなかった竜司の上司・澤村をメインにしたスピンオフ『ささやかな甘傷』も出ています。