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otouto no koibito
双子のように似ている弟からの嫌がらせ…
2年間のロンドン勤務から帰ってみれば、弟の恋人(♂)が弟と同居するために実家マンションを全面模様替えしていた…
つまり、弟志信は兄麻弓に恋人と借金を押し付けて失踪したのです。
この志信がやな奴で〜。一応理由はあるんだけど、全く共感できません。
兄弟間の愛憎というか執着心、独占欲、憧れと反発などなど、兄弟姉妹のいる方にはある程度あるあるなんでしょうか。(私自分が一人っ子なもんで)
麻弓も真面目でお堅いくせに、寝盗り寝取られがなければ志信に本音を言うこともできなかったの?
鳩村衣杏さんの筆力で、元は弟の恋人だった美暁の魅力や、麻弓が美暁に惹かれていく様子など破綻なく自然な流れで読めますが、この設定は地雷臭というか嫌悪一歩手前の危うさがありました。
「弟の初恋」
執着していた兄の麻弓がついに本当の恋をして、手の届かない所に行ってしまった…
それでもまだゲームのような恋愛をして、交際相手はパトロンで面白おかしく過ごす、そんなライフスタイルを求めていた志信だが、大人の男阿久津に会って「初恋」に落ちる。
スレきった志信がすっかり子猫ちゃんみたいになるお話です。
志信にずっと罪悪感を抱いていた麻弓も、麻弓に執着して麻弓を苦しめていた志信も、それぞれの恋を得て、お互いの確執も消え、物語はハッピーエンド。ラブシーンは切なくて甘いです。
「弟の恋人」は、兄・麻弓が、弟・志信の恋人である片桐と恋人同士になる話、「弟の初恋」は、志信が、バイトするカフェのオーナー・阿久津と恋人同士になる話です。
ちょっと歪んだ関係であった兄弟が、それぞれ相手を見つけて自立します。かといって離別があるわけでもなく、仲が良いのはそのままで、素直に表現できるようになったので、読んでいてほっとしました。
兄弟二人とも受けなうえ、相手は年上男性なので、似たような展開になるかもと思ったのですが、そういうことなく楽しめました。
「弟の初恋」の方がページ数多いのですが、私は両思いになるまでの過程が好きなので、表題作はもっとじらしてページを使って欲しかった気もしています。
あと、麻弓は男は初めてですが、志信と片桐は恋人同士だったので当然肉体関係ありますし、阿久津も結婚していて子供もできたことがあるので、そういうのが苦手な人はご注意ください。
2話入ってて前半はお兄ちゃんメイン、後半は弟メインのお話。
前半あらすじの通り、お兄ちゃんに自分の恋人を押し付けて…
なんてムカつく弟なんだろうと思ってたら、結局は超ブラコンな弟だったという結末。
お兄ちゃんの方はというと、
「弟の恋人だから…」って自分に言い聞かせてるところとか、
酔った片桐に弟の感じで誘惑してるところとか、いじらしいなぁと。
本当、弟とは正反対の性格でした。
後半、弟メインのお話には私好みのキャラ(オーナー)がvv
弟は今まで本気に恋をしてきた事も無くフラフラと。
今回も自分の面倒見てくれる過去に付き合い(遊び)のある人間から、
今バイトしてる店の店長を選んだわけだけど…
そこにオーナーの方が現れる訳です。
知らず知らずにオーナーの方に惹かれていくのですが、
今まで遊んだツケともいいましょうか、
店長にバレてちょっとした修羅場に!!
オーナーに弟の過去がバレたりと、どうなるかな~と思ってましたが、
オーナー自身、過去に暗い影があり、
弟と、どうこうなろうと思ってはいなかったようです。
が、結局どうこうなったわけです(笑)
これから2人リハビリもかねてゆっくりと恋をしていく感じで、
ハッピーエンドvv
今回は老舗和食店の次男坊で外資系金融機関のトレーダーと
大手商社英国支社帰りの物流コーディネーターのお話です。
弟の策略で出会った受様と攻様がまとまるまでと
受様の弟が新しい恋を実るまでを収録。
受様には双子の様にそっくりな二つ下の弟がいます。
弟は真面目で堅物な受様と違って明るくて奔放なのですが、
受様は弟に嫌われていて恋人ができる度奪われるという
理不尽な言動に振り回されていました。
しかし受様はソレを仕方がない事と諦めてもいます。
というのも受様は幼い頃に白血病を患って完治するまで
弟は父母に離れて暮らして寂しい思いをした事から
兄を嫌っていたのですから。
そして難病を患った受様は
生きていられる事の喜びを強く知っていましたので、
弟の悋気を甘受する事を選びます。
恋人も作らず、友人達との付合いも最低限にして。
そんな受様が攻様と出逢う事から今回のお話は始まります♪
受様は上物流のコーディネーターとして
船舶会社やメーカーと繋ぎでここ2年間は英国勤務ですが
社内で新規プロジェクトを達あげる事になり、
その担当コーディネーターとして久しぶりに帰国します。
帰国に際して弟の出方を心配していた受様ですが、
2人で住むはずの自宅は長く空けた様子で
両親も何処にいるのかも判りませんでした。
もしかして自分への執着が無くなったのかと
安堵しかけた受様でしたが
空港のロビーで見た事もないイケメンに
ハニー呼ばわりされて早々に頭を痛めてしまいます。
このイケメンこそ攻様になのです♪
しかも弟は恋人である攻様に
1ケ月ほどロンドンに行くと金を借りた上、
戻ったら同棲しようと引越しまでさせていたのです!!
受様は穴を掘って埋まりたいくらいでしたが、
外資系の金融機関でトレーダーだという攻様は鷹揚で
受様を連れて実家の老舗天ぷら屋での食事をした後は、
今では攻様も住む受様の自宅にて酒を飲みつつ
今後の話をする事になります。
あまり人と打ち解けない受様ですが
攻様とはすっかり打ち解けて出来あがってしまい、
なんと酔っぱらった攻様に弟と間違えられて
美味しく頂いてしまうのです!!
翌朝、攻様は平謝りした上に何か言いたそうでしたが、
初めてなのに乱れた受様は忘れてくれとしか言えません。
しかし、
受様が帰国の挨拶にと向かった会社では
更に驚く事が待ち受けています(笑)
なんと受様の着任する新規プロジェクトの為に
引き抜かれた元トレーダーというのが
攻様本人だったのです!!
同居を余儀なくされた弟の恋人で
間違って一夜をともにした男と
仕事でまで一緒だなんて!!
受様に明るい光が見えるのはいつ?!
雑誌掲載作の表題作に
弟の恋のお話を書き下ろしてノベライズ化。
表題作は掲載誌でも読んでいたはずでしたが
昔過ぎて忘れていて気分は新作(笑)
後書きによるとなんと6年前の表題作ですが
今回書き下ろしの続編と一緒に書かれたと言われても
全く違和感がない程すんなりと読めました♪
攻様との出会いのきっかけとなった弟の態度も
自分の闘病生活ゆえの事と甘んじ、
何に対しても誠実で真面目な態度を崩さない受様。
老舗和食店の次男坊という育ちの良さと気軽さゆえか、
鷹揚でおおらかで自信家の攻様。
弟の恋人と知りつつも攻様に惹かれる行く受様の恋は
最初からあきらめムードでしたが、
本当に欲しいなら言葉にしないと駄目ですよね。
そしてソレが弟との関係をも変える事になって
とっても良かったですよ♪
余談的に恋人になってから攻様が
かなりだらしなくなっているのですが、
最初がビシッとしていたのは
「できる男を演じていたから」っていうのも
駆引き上手な攻様らしくてうけました(笑)
続編はブラコン故に
受様以上の比重を恋人に抱けなかった弟の恋のお話。
元カレのツテで始めたカフェのバイトで、
店のオーナーで受様の知人でもある男性と知り合い
好みの相手と手を触手を伸ばす弟ですが、
大人なオーナーは全く相手にしてくれません。
そのうちに彼の過去を知って本気になるのですが、
元カレが黙っていなくて…というお話です。
続編にも受様がうまくからんで登場していて、
カプが違いながらも表題作のカプのその後も読める
と言う作りもとっても美味しかったです♪
鳩村さんはキャラの会社での働きぶりや
モノの見方がとても大人でスマート!!
攻様みたいな上司が欲しいぞ(笑)
今回はそんな鳩村さんの良さが楽しめる既刊で
『オフィスで君は甘く蕩ける』をお薦めします。
他の出版社の小説に比べライトで読み応えという部分で幾分評価が下がり気味のB-BNなんですが(自分的に)何かちょっとこの本よかったぞー!
細かい部分は置いておいて、主人公達に胸がキュウンと締め付けられて、読後の満足感が大きかったのです。
6年前のビブロスの頃の雑誌に掲載されていた作品を加筆修正をほとんどすることなく、後半に弟編をいれて一冊にまとめたものになったそうです。
麻弓がイギリスから日本へ転勤で帰国してくると、弟・志信の恋人という美暁が家に越してきていて、肝心の弟はどこかへ行ってしまっており、同居しなくてはならなくなる。
その晩、しこたま飲みすぎた2人は酔っぱらって寝てしまい、志信と勘違いされて麻弓は美暁に襲われてしまうのでした。
気まずい上に会社に出ると、新しく始まったプロジェクトに美暁がいて、会社でも、家でも顔を突き合わせていなくてはいけなくて、、
という展開。
この麻弓が、弟に対して幼い頃難病を患っていて不自由をかけたという負い目からどんなに酷い目にあわされていても赦してしまっている、滅茶苦茶弟に対してはネガティブな人なんですね。
病的なほどに、甘やかしというか自分を貶めているのに、普段なら自分的にイラっとするのですが、会社では悪口を言われていても真面目で誠実で筋の通ったきちんとした社会人でいるので、印象が悪くないんです。
また美暁という人が、すごく機転が効いて頭のイイ人ということを表わすシーンなんかが結構納得できちゃうエピソードで入れられているので、好感度が増すのです。
一度身体の関係を持ってしまって意識してしまうし、また会社でもそのスマートさを目の当たりにして、気持ちが傾いていってしまうのはやむおえないなーと思うのです。
しかし、美暁は弟の恋人!
そこで麻弓が苦しむのです、ネガティブにww
そして志信が帰ってきたら一緒にはいられないと・・・
彼が家を出て行こうと決意した晩の行動は切なかったーーー!!!
ということで、兄と美暁がくっついてしまい振られた形になった志信のその後が『弟の初恋』の話へと展開していくのです。
志信が兄の麻弓に果てない嫌がらせをしていたのは、謝ってばかりいるネガの兄にイライラしている部分もあるのですが、本当は何よりも兄を愛していたという、愛情の裏返しだったのです。
だから、今まで沢山恋人もいたけれど、どれも長続きしてなくてどれも本気でなくて、都合良くつかっていただけ。
一人ぼっちになってしまった志信は、そんな過去が災いして頼りになる相手もなく、、
ということで、過去のツケがまわってくるのです。
彼の相手として登場したのは、以前すごい遊び人であったのをある事があり改心して沢山の飲食店を持つオーナーとなった阿久津なのです。
彼は40歳近い、かなりな年上。
最初はパトロンにと思い軽い気持ちで粉を掛けるのに、今までの対してきた相手とは全く違って、テクが効かない!
一生懸命になるうちに、本音を引き出されて・・・
そして、阿久津の抱える苦しみも知り、互いが求めているものが同じことを知り・・・
という、弟も根性をすげ替えて相手にふさわしい人になるべく立ち直るというお話でありました。
最初、すごい嫌な性格だった志信がだんだんと、ヘタれて、泣いて、生まれ変わっていく姿が清々しかったですw
みんなが幸せになってよかった~と思いますが、美暁&麻弓カプは、大雑把と神経質な両極端カプなんで、面白さは秘めていそうですv
2カプも話がありますが、全然手抜きとか感じなくて上手いリンク具合でよかった~♪