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『月夜に気をつけて』の続編。
相変わらず語り手の一人ボケツッコミは続きますが、前作よりは少し控えめ?になっていて読みやすくなっています。
尚之(受け)が独り住いする部屋の隣人・各務(攻め)との秘密の関係にも慣れが生じてきた頃。尚之の一学年下に超イケメンな帰国子女・島津が転入してきて、尚之と学内で出くわすたびに、自分のことを思い出さないのか?と問うてきます。ここでミステリアスな美しき当て馬がいきなり登場するんですよ、中途半端にも。
尚之は各務からの好意を確認したくて、なんとかヤツを嫉妬させたい。本心は気がひけるけれど、島津から誘われた映画デートに行ってみたものの…
ネタ満載で色々と面白いんです、島津のキャラとか、映画のチョイスとか。そういうところで作者様が遊んでる余裕が読者にも伝わってきて楽しいし、全て(の寄り道)は攻め受けの心情を引き立てるためなんだなと思わせてくれるので、贅沢なページの使い方してるな〜って思います笑。今作でやっとなんとなくみえてきましたよ、二人の在り方が。書きたいネタがとめどもなく溢れてくる、長編向きの作家さんなんですね。
残念なことに、今作はこれから佳境なんでは?というところで終わってしまっています。メインの二人はもちろん、マリちゃん(♂)が片思いしている相手は誰だったのか、そのマリちゃんに片思いしているカニ(苗字が)はどうなるのか、そしてそして高校卒業後の二人は?島津は?などなど気になることがいっぱい。あんまりシリーズものにハマれない読者なのですが、榊先生のお話は予測がつかないので、先が、続きが、めちゃめちゃ読みたくなるお話ばっかりです。
リアルタイムで追っていたら続編希望出してたんだけどな…。
『月夜に気をつけて』の続編です。
やっぱ好きだー、この小説の俺様攻め。
榊花月さんの小説を好きな理由の最たるものが、榊さんの書く俺様攻めが、リアルに私のタイプである場合が多いからなんだよね。
幼児性があるのに大人の余裕がたっぷり、という。
惚れるとロクなことになりませんが(経験上)、こればっかりはどうしようもない。
この小説の受けも、いろいろと悲惨な目にあってます。
ヤキモチを妬かせようという画策をあっさり見抜かれて、恥ずかしい思いをしたり。
いざヤキモチを妬いてくれたと思ったら、それは「子供の嫌がらせ」と同レベルの分かりにくくてウザいもので、まったく受けの溜飲は下がらないし。
かっこいいしかわいいよ、各務センセ。
だから、たまには受けがスカッとするような餌をあげてやってください、各務センセ。