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1999年刊、電子書籍にて購入。
挿絵も見たかったが無かったのは残念。
ルビー文庫でも2000年以前ともなってくると電子書籍化されていない作品もある状況からすれば、読めるだけでも御の字なのかな。
『カラダ貸します』『妄根』『怨念の彼方』短編3本が収録されている。
タイトルに"霊感探偵"とある通り、霊感が強すぎる主人公・道与(みちのぶ)が助手兼恋人の健(*注・きちんとタケルと呼んでやって下さい)との蜜月を満喫したい為に、独流で数多の浄霊をこなす日々が書かれている。
…つーか、隙あらばエッチばかりしているバカップルだけど。
何せ道与は計り知れない霊力を持つが、絶○レベルのスキモノでもあるのだ。
エッチシーンが多い割にはパンパンと済ませるばかりで、ねっとりさはない。
道与が心底惚れ抜いている健はというと、いくら17歳といっても素が相当トロい性格なのだが、異様に霊に取り憑かれやすい体質が逆に彼のサポートになっている。
ホント言うと活躍しているのは、色事大好きの花魁・浮舟大夫と禁欲的すぎる武士・弦之進といった健のご先祖さまでもある守護霊だけどね。
始終霊に憑かれているせいで健自身が"人形"状態だったのが残念かな。
ただ、バブル期を経た平成前期の作品だというのに、それ以前の昭和感を強く感じた。
イマドキのノリとは違うけれど、ドタバタしていても結構面白かったしキャラクターもいい味出しているので、昔の作品ならではの懐かしさはあった。
短編が三つ入ってます。
三つとも、除霊のできる探偵と、霊媒体質な助手のカップルが、霊がらみの事件を解決するというもの。
起きる事件がいまいち面白くなかったです。
霊がちっとも怖くもないし、かといってユーモアとして笑うにはベタベタな浪花節的事件で。
一話目が一番面白かったかなァ。キャラの個性も出てるし。
二話目はかなり不謹慎。つーか書かれた時代を考えると仕方ないとはいえ、従軍慰安婦ってアナタ…と思いました。
三話目はとっちらかってる感じ。
主役二人の恋のほうもいまいち。
最初からラブラブのバカップル状態だったしなァ。