絵夢
まるまる一冊、佳也さんのお話です。
夢の中で失った記憶と出会う佳也。
夢の中には必ずひとりの男がでてきます。
思い出したいという佳也にまだ思い出さなくてもいいという男。
ならば・・・
せつない思いで夢の中の男と抱き合う佳也。
そして、それが、夢ではなく現実にあったできごとだと理解するのですが・・・。
目覚めると全て忘れてしまう。
残るのは喪失感だけというのが辛すぎます。
しかし、全てを思い出すのはもっと痛いです。
どんな結末があるのか・・・いつか読みたいです。
由利のことを思い出してあげるのでしょう…。
夢の中でだけ、佳也は由利の指を、感触を思い出すのですが・・・
このグレイ・ゾーンのシリーズ、原作小説もですが、とにかくドラマCDが良くって、このボーダーラインも3巻シリーズと分量たっぷりで、非常に聞き応えがあります。
この作品も由利潤一郎を三木さんのソフトな声で脳内再生すると、それだけで涙腺がゆるみます。
いつか、佳也が由利を思い出す、シリーズの完結編が読みたい。