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yabanjin no kyuai
「野蛮人」という言葉に反応して購入しました。
ひどい話なのかな?と思っていたら、
そういうことではなく、純愛で号泣。
胸きゅんですvvv
幼いころに結婚の約束をした遠い親戚との再会。
片方はずーと思い続けていて、片方はわすれていた。
という、意外とありがちなおしかけ設定なんですけど、
その片方をアマゾン育ちにしてみました、という感じです。
……アマゾン育ちにするだけで、ずいぶんとテイスト変わりますね(笑)
おこらなくていい事件が次々起こり、どんどん心の距離が離れていく2人。
相手が常識人ということも、わざわいしている……?
でも、やっぱり本当に好きという気持ちは、
最後には相手の心を動かしますよね!
2つの物語が収録されていたのですが、
後半の二人の間に生まれた溝に悩む姿が本当にせつなかったです。
わたしは、心が通じあったあとに亀裂が産まれる話弱いので、
かなりハラハラしました。
でも、ステキなお話だったなぁ。
あとがきに書かれていた今後の展開予測をぜひ本にしてほしいです!
15年間アマゾンで暮らした野生児が日本に帰って来た!
アマゾンといえば、木原作品の「無罪世界」という痛い作品がありましたが、これはどちらかといえばコメディ路線。
あちらは原住民に浚われて日本語も文化も全く皆無でしたが、こちらはアマゾンで暮らしていたといえど、日本人の学者両親がいて。
あちらは、片方の従兄弟が詐欺まがいのズルイ男だったのに比べ、こちらはまっとうな常識あるサラリーマン。
比較してはいけませんが、カルチャーショックは含むものの、人間的痛さという意味で痛くない。
なので、安心して読めます。
海緯が5歳の時、学者の親と共にブラジルのアマゾン流域に行かなければならなくなった時、懐いていた遠縁の郁望と離れたくない、結婚したいー!とダダをこねる海緯を納得させるために周囲が離れても婚約というのがあるからと言い聞かせられたのを律儀に信じて15年。
20歳になった海緯は郁望の元にやってきます。
「オレと結婚して、嫁になって」としつこく食い下がる海緯に、そんな約束はすっかり忘れていた郁望。
文明社会とは無縁の生活をしていた海緯との共同生活が始まります。
嫌だ嫌だと思い、言いながら郁望は、結構海緯を最初から赦しちゃってるんじゃないかな?と思いました。
最初目の前に現れた時はひげもじゃの、とても20には見えないむっさい男だったのに、キレイにしたらかなりな男前!
小学校を出てからアマゾンの奥地で自活していてそれなりに苦労していた話を聞いて感心もするし、犬のように懐いてくるのは何気に可愛らしい所があるじゃないかv
ベランダで家事騒動を起こしたのも、郁望においしいアマゾン風料理を食べてもらい為という気持ちを知り、激怒はするもののその気持ちを頭ごなしに無碍にはできないし、
脱走ヘビが郁望のベッドにいた時もそれをヒョイと担いで助けてくれたし、
郁望が上司にセクハラを受けているところを助けてもくれたし、野蛮だけれど優しくていい奴という認識はできてしまうのにたった1週間!
1週間で結局海緯をうけいれてしまう!?
郁望、、、あれだけ否定していたのに、早くないか?
海緯の見返りを求めない素直な一途さに、意地をはるのを辞めたってことなのかな?
とりあえず、同等の「愛」ではないけれど、それに近づく為の入り口に立った交わりというところでしょうか?
そして『野蛮人の恋人』でその一か月後の話になります。
火事騒動で、上の階の主婦と友達になり、ヘビ騒動で上の階の住人と友達になり、郁望が会社に行っている間に海緯はそれなりに人との付き合いができている、海緯は閉鎖的な人ではありません。
しかし、どうも海緯が郁望を恋人と、結婚したいということを彼等に話してしまっているようで郁望は、社会的体面を重んじる人なので、その海緯の不用意さに腹が立ちます。
とどめに、仲直りしようと海緯が持ってきたのは生きた鶏にうなぎにスッポン!!
まざまざと生活習慣の違いを悟った郁望は海緯と距離を置くのですが、そこで海緯の視野を広くしようとキャンプを上の住人と画策し。。。
郁望は結局海緯を手放したくない。
何となくプラシーボ効果のような気もするんですがwww
結局気持ちは決まってるじゃん!
海緯も、全くのアホでもアマゾン風だけど(?)常識がないわけではないんで郁望の言いたい事はちゃんと理解してるし、そのようにやろうと思えばできるし。。
要は郁望の覚悟だけですよ!
この二人はきっと、折々にギャップにギャーギャーしながらも、互いを手放せないんだと思いましたよ。
何だかすごく海緯が賢過ぎて、今一つ期待する面白みはなかったかな?
アマゾンで野生で、という部分もあるにはあるけれど、割と常識的で「クロコダイルダンディ」BL現代版?な感じだった気がする、、、
劇的にコメディでもないけれど、シリアスでもなく、ものわかりが好過ぎた感があってモノ足りなさをかんじてしまったかもです。
イラストのあじみねさん、いつも割とシリアス目のものを目にすることがおおかったのですが、おばちゃんの絵とか、ちょっと面白い面も魅せてもらって、そこは新鮮でした。
ギリ萌えかな~?