舐めて抱き締めて、泣き止むまでキスしてやるよ――。

意地悪く愛してよ

ijiwaruku aishiteyo

意地悪く愛してよ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
5
得点
40
評価数
14
平均
3 / 5
神率
7.1%
著者
成宮ゆり 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
藤河るり 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥514(税抜)  
ISBN
9784044520137

あらすじ

高校生の若菜は、借金を抱えながら骨董店を営む祖母を助けようとウリに手を出そうとして、店の得意客の宗介に見つかり叱られる。祖母のためだと開き直ると「なら俺が買ってやる」と言う宗介に抱かれてしまって…!?
(出版社より)

表題作意地悪く愛してよ

受様の祖母の店によく来る不動産会社社長
暴力事件で退学になった過去をもつ高校生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

意地悪な大人と赤髪のヤンチャ高校生

訳あって前の高校を退学になり、父方の祖母ヌイさんと暮らす若菜(受)と、ヌイさんの骨董品店に現れる不動産会社社長(若菜曰く、地上げ屋)の化野宗介(攻)二人の恋のお話。

父親から厄介払いされた若菜を優しく受け入れてくれたヌイさん。若菜はある日、そんなヌイさんの元へガラの悪い借金の取り立てが来ていたところを見てしまいます。少しでもヌイさんを助ける為、ウリ目的で男とラブホへ入る所を宗介に止められた若菜。誰でも良いなら俺が買ってやる、と宗介が言い出し、気に入らない宗介に反発する若菜は、売り言葉に買い言葉で初めてなのにアンナコトやコンナコトを教えられてしまいます。この時、辛うじてお尻を守り通せてホッとしている若菜(笑)

その後も宗介相手に反抗的な態度を取り続ける若菜ですが、内心は気になって仕方ない様子。スカした態度と皮肉な笑みばかり見せるけど、若菜やヌイさんが困っている時は助けてくれる宗介。本当はとても優しい人だと気付いてしまいます。そしてある時、店に来ていた女性客が「宗介さんの良い人らしいわ」とヌイさんにこっそり教えられた事でショックを受け、自分が宗介に恋をしている事を自覚してしまうのです。

若菜に対する宗介の態度がオトナ~な感じなので、最後まで宗介自身の気持ちが分からず、しかも彼女持ち。2番目でも良いからって告白する若菜が健気で切なく、何とかなりませんか?宗介さん。と必死に訴えてました。

ストーリーは王道、だけど読み手を引き込み飽きさせないこの感じ。さすが成宮さん。毎度とても読みやすい文章も魅力だと思います。そして、物語の要所要所に挟まれる若菜と友人ジロのゆるい会話。二人の屋上でのやり取りが最高に面白かったです。お互いのムスコ事情を語る場面では思わず笑ってしまいました。

お金持ちで頭が良くて、なぜか怖い先輩にも一目置かれる謎の高校生ジロに夢中。ジロでお話書いてくれないかな!?と願わずにはいられません。

2

面白かったです!

割と次々と問題発生しては誤解して、怒って呆れられて誤解が解けて…の繰り返しだったんですが、展開も無理なくてすんなり読めたし、最後まで飽きなかったです。

攻めは終始一貫してイイ男! ちょっと胡散臭いけど(笑)
なので、ほぼ9割方受けの勘違いと空回りで事が進むんですが、なんだかこの受けがほっとけない可愛い奴で、妙な嫌味もなくて、何より必死さが伝わってくるので、ハラハラと見守るような気分になりました。

生い立ちとかが複雑で可哀相な思いもしています。
そのせいで人付き合いを拒んだり、ちょっとやさぐれてみたりもしているんですが、根が曲がってなくて変な悲壮感もなくて、卑屈さもなくて、ちゃんと守りたいものをもっている姿が凄く良かったです。

個人的に成宮さんのお話は当たりハズレがあると思っているんですが、このお話は「うまいな~」と思いました。
ストーリー展開やキャラクターももちろんなんですが、小ネタが効いてた!

要所要所で屋上に上り、友人のジロとつまんない話ばっかりしてるんですが、これがホントにくだらない!(←褒めてます!)
で、ここで「くだらね~」とか思いながらさらりと読んでいたネタが、後でさりげな~く効いてきて、ちょっとビックリ!
複線というほどのものでもなく、全然大げさな取り扱いもされなくて、ホントに「小ネタ」って感じなのが良かったです。

それにしても、ジロがホントにイイ奴でした!
ゆる~いノリなのに、ひょこっと核心を突いたり、かと思えば果てしなくくだらなかったり。
馬鹿馬鹿しいんだけど、ほっと心が洗われるような感じがしました。
ゆる~いんだけど、そのくせ人のことをちゃんと見てくれていて、一本芯が通った感じがすごくイイ!
最初の頃の「お前は卑怯じゃないから、お前が卑怯な手を使ったっていう噂のほうが間違ってる」っていうセリフで、私はあっさりノックアウトでした><



2

見えない優しさに魅せられて

今回は受様の祖母の店によく来る不動産会社社長と
暴力事件で退学になった過去をもつ高校生の年の差ラブ。

攻様への誤解が恋心に変わっていくまで。

受様は17才の高校生です。
幼い頃に両親が離婚し母と暮らしていましたが
その母の死で父に引取られます。

しかし三ヶ月前に
友人の企んだリンチ事件がきっかけで
前の学校を退学、
父は骨董店を営む父方の祖母に受様を預けます。

父にも愛想を尽かされた自分を
優しく受入れてくれた祖母ですが
彼女にはかなりの借金がありました。

祖母の借金の主こそが今回の攻様になります♪

攻様の本業は不動産屋のはずですが、
祖母の店に来ては店の品物を
返済代わりと言っては持っていくので
受様は気が気では有りません。

俺がしっかりしないと
こいつの好きなように食いつぶされる!!

少しでも祖母の助けになるようにと
受様はカラオケ店でバイトをしていますが
高校生のみではたいした役には立ちません。

そんなある日、
如何にもその筋という男達が
新たな借金の取り立てにやってきます。

祖母を悲しませないだけの金が欲しい!!

勢い余った受様は
援交しようと声をかけてきた男について
ラブホへと向かいかけたのですが
その場を攻様に見つかってしまいます。

男に騙された事すら判らない受様に
呆れるばかりの攻様ですが、
キレた受様は
代りのの金づるを紹介しろと迫ります。

しかし、
攻様が紹介したのは相手とは攻様自身で?!
受様の貞操と祖母の借金の行方は如何に?!

最初は攻様を
酷い借金とりだと思っていた受様ですが
受様の祖父母は攻様は幼い頃、
忙しかった攻様の親代わりも務めていたらしく
攻様も祖母と店を大切にしている事を知り、

攻様自身も大人の男の余裕で
受様を受け止めてくれる事を知ってからは
受様は攻様へと傾く心を止められません。

二人の恋と祖母の借金問題、
攻様の恋人らしき女性の存在に
骨董価値の高い祖母の思い出の着物等

いつもの事ながら
色々なアイテムが複雑に絡み合って進み
最後までどこが終着点かと思う程
飽きさせない展開は見事ですね。

意地っ張りでなかなか素直になれない受様も
初めて故に天然な受様に切羽詰まる攻様も
とてもおもしろいかったです♪

今回は本作同様、
意地っ張りな受様ほ翻弄する攻様カプで一作
夏目ももさんの『家政夫は今夜も意地悪で』は
いかがでしよう?

1

うあー、面白かった

この受け、最高!
まさに「アホ可愛い」という言葉が当てはまる。
しのさんと同じく、成宮ゆりさんは私の中では当たり外れの大きい作家さんなのですが、このお話は完全に当たり!でした。
で、当たりの作品は無条件で大好きです。

高校生受けの意地っ張り具合いがツボでした。
思い込みと勘違いによる暴走を繰り返すんだけど、憎めない。
意地っ張りなんだけど正義感は強くて、本当に大事な場面では素直になれる。
受けの「ありがとう」や「ごめん」に激しく萌え。単純な言葉だけど、ストーリー展開次第では強烈な萌えセリフになるんだよね。
攻めがそんな受けにドキッとさせられたり、可愛く思ったり、どんどん惹かれていくのが、受けの一人称なのにガンガン伝わってきました。
攻めの食えない大人っぷりもイイ。「悪いやつっぽいけど本当はいい人」って分かりやすいセオリーの繰り返しなんだけど、それがハマってました。

初エッチは萌えました。
受けの必死っぷりにニヤニヤさせられました。

あと親友のジロもなにげにいい味出してる。
こういう脇役がいると話が引き締まるんだよね。

1

無理が多すぎ

健気受けはあんまり趣味じゃないのですが、この作品の高校生、若菜はつっぱりながらも素直なよい子でよい印象でした。
ただ、攻めがどうもしっくりこなかった。

舞台は若菜の祖母が営む骨董や。借金に苦しんでいます。攻めの化野は不動産屋で、若菜の祖母には恩があることもあり、よく店を訪れます。
借金を返そうと売りをしようとした若菜に、相手を見つけると約束して、現れたのは化野だった。カラダから始まる関係。

若菜は本気になりますが、化野は彼女が居るようで、報われない思い。今回はこの彼女が”間男”役。
しかし、化野の行動が理解できず斜め読みになってしまった。抱いた時点で気持ちはあったようなのに、追いかけられたいからと気持ちを明かさず健気な高校生を泳がせるところ、正直好きになれません。
普段はクールだけど実は優しい、という設定はよいのだが、行動がなぞでした。

ベッドでオレ様に豹変、とかだと萌えるんですが。。。ベッドでも普段のキャラ通りだと、手練れで誠意がない印象を持ってしまいました。

1

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