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麗しく気高い伯爵閣下に手をつけた責任は取らねばなるまい!
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
18~19世紀辺りをイメージして手にした本…1ページ目で21世紀の現代社会が舞台と知り「え…?」となりました。
いやうん…確かにね、そんな時代に「リゾート王」なんて呼ばれないよね、現代だよねorz
のっけからテンションが若干下がってのスタートでした。
困っている受けに対して攻めが提示する条件といえばBLではお決まり「体」(*ノェノ)キャー
この作品も例に漏れることなく~です。
嫌いじゃないよ、このBL的展開w
実際にあったら大問題ですが!
でも、攻め側にも理由あっての言動だったようですが…セシルの大切な思い出の場所を踏みにじる行為はちょっと頂けなかったですヽ(`⌒´)ノ
でもチビっ子2人(セシル回想時)はとても可愛かった(〃∇〃)
小さな頃にもらったレインリリーの花が漸く咲いて良かったねーセシル!
この花、セシルとウォルフの関係を象徴している感じ。
レインリリー(ゼフィランサス) 花言葉「純白の愛」
Zephyranthes(ゼフィランサス)は、ギリシャ語の「zephyros(西、西風)+anthos(花)」が語源。
綺麗で可愛らしいですね♪
それにしても…最後のカミングアウトっぷりは吃驚しました。
いいのか、それだけ知れ渡って。
しかも女性従業員のテンションの上がり方といったらwww
セシルの執事までならともかくとして…うわぁー…(-∀-`; )
伯爵家の若き当主・セシルは亡き祖母から引き継いだはいいが、継いだ時には家計は傾きつつあって。
このまま没落の途を辿るしかないのか。
なんとかならないのかと思っていたところに現れたのは、イートン時代の同級生・ウォルフ。
特に仲が良かったわけでもない男だがセシルの身を差し出すなら援助の手を差し伸べると言ってきて…。
家を守るために反発していた相手に身を差し出す。
王道ともいえる展開ですね。
最初に身を差し出す時はプライドもあるし屈辱的なものでしかなく。
しかし、その有能さなどをしれば見直す部分もあったり。
絆されるとまではいかなくても、その実力は認めざるをえないものであって。
けれど、ウォルフの真実がわかり裏切られたような気持ちになったり。
イートンより以前にも2人は会っていて、そのことがわかったり。
個人的にはもうちょっと関係がこじれた支配関係のようになっててもいいのになーとか思ってみたり。
なんだかんだ言いつつも、セシルを扱うウォルフが甘いんですもの。
そして、ラストの流れも「ええー!?」とちょっと思ってしまったり。
同僚やらにバレてもいいのか…。
いいんだ……。
セシル・マティアス・ブラッドレイは祖母が他界したのをきっかけに家業を継ぐことになる。
いざ、蓋をあけてみて吃驚、安泰と思っていた我が家の台所事情は火の車で、名門と謳われたブラッドレイ伯爵家の内情は斜陽の一途をたどりこのままでは没落貴族へまっしぐら。
そこへ立て直し支援をしようと現われるのが、イートンでの同窓「貴族嫌い」そして今では「リゾート王」とも、その仕事のやり方などから「ハイエナ」と呼ばれるウォルフガング・ライヘンベルガーでした。
傾きかけた美貌の伯爵家当主が差し出せるものはただひとつ。
当然のことながらセシルは「その純潔を差し出せ」とウォルフに手折られてしまうのでした。
しかし、ウォルフは「俺のものになれ」と強引にいきなりセシルを奪ったのではなく、セシルの家が稼業のひとつとしているホテル(マナーハウスなど)の視察に連れ出し、その流れのままそのホテルにあっさり宿泊を決められ、そしてセシルは狼の用意した寝床へいとも簡単に運び込まれるという、なんとも自然かつ逃げられない流れ。
セシルの危機感の無さにお育ちの良さを感じました。
世間知らず、というのではなく「スレた世間を知らない」世間知らず、しかも流されやすい。
自分が体を差し出せば、伯爵家に仕える者たちやホテルの従業員たちも路頭に迷わずに済む。
ウォルフもそう言っている。
屈辱的な!けれど、ウォルフに縋るしかないのか?
縋れば全て上手くいくのだろうか・・・
貴族としてのプライドが折れかけている様が良い。
流されるように、ウォルフにいただかれてしまうセシル。
ウォルフが良い男で、良かったね!としか言えません。
ウォルフですが、俺様に見えて実はそうでもない俺様でした。
もちろん強引なのですが、強引になりきれない俺様と言いますか。
イタしている時も甘い。
強引なのに、甘いのです。
ただ、セシルが心の拠り所としている書斎奥の図書室を、大事にしている幼いころの「ともだち」との思い出を踏みにじるような行為をした時は、少し強引過ぎる!なんて憎い!と思いましたが、彼は彼なりに思う所があったのです。
実はセシルが大切にしている思い出の中の登場人物、セシルの初めての「ともだち」その人こそ、ウォルフだったのでした。
その事実はかなり後になって明かされます。
お約束ですが、こうい再会ものは読んでいてぐっときますね。
幼い自分が渡した小さな鉢植えを、今だにセシルが大切に大切に持っていると分かった時のウォルフの心境は計りしれません。
良かったね!
特に大きな事件が起こるわけでもなく、すらすら~と読める1冊でした。
外人×外人なのでハーレクインとまではいかないものの、雰囲気的にはそれに近いイメージ。
目新しい設定があるわけでもないのですが、ベテランの作家さんらしく安定感のある萌え供給のできる作品です。