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この駄犬が!!
wagamama na koi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
相澤の目線で進んでいく表題作「我侭な恋」と、塚田の目線で進んでいく13ページ短編「悩める塚田君」、作者様のあとがきの後に7ページ「おまけ」が収録されています。
佐伯駿(攻め)は、相澤が勤務する会社の、社長の三男。いわゆる御曹司で、忘れ物を届けに来たときに相澤に一目惚れをしてコネ入社を果たし、コネで同じ職場にしてもらいます。世話係の相澤がいくら指導しても、やる気がないので遅刻・居眠り・ミスの嵐。入社早々から周囲に公言していたため、周囲は駿の気持ちを知っており、社長令息ということもあって「三号」と呼んで親しみ、そんな彼の自由気ままな言動を咎めません。ところが、相澤が新人・塚田の世話係もすることになると、駿は嫉妬して相澤を強引に抱いて…。
本業になりそうな趣味・絵画のために寝不足なのはまだマシとしても、仕事ができるようになると相澤との接点が減ってしまうからとあえて仕事をせず、それどころか時にはミスをするような駿が本当に嫌でした。それをなぁなぁで許して相澤に世話を押し付ける周囲も嫌でした。世話係を変えてみるとか、研修に出すとか、上司がもうちょっと努力した場面がちらっとでもあると、駿だけの問題だったのですが、父親の社長に兄も甘いときては…イラつきました。
相澤も強姦されて怒っていたのに、仕事ができるようになったからと見直すのはともかく、恋愛面でも駿を許容して抱かれてもいいと思う心情の流れが納得できず、一番嫌いな「なんとなくなホダされ」に感じました。
相澤がツンデレで、駿が表面上だけでも従順ワンコならともかく、「俺のものだろ」アピールをするのも嫌でした。何かがちょっとずつズレて、私の嫌なタイプになってしまった、駿はそんなキャラでした。
駿という攻めキャラがどうにも好きになれなかったのが敗因だと思います。駿が芸術家で、相澤が芸術に興味が無い担当者とかだったら、まだマシだったかもと思ったりしています。
仕事より恋愛重視の社会人が可愛いと思える方、流されほだされ受けが大好きな方はチャレンジしてみてください。
『オフィス(リーマン)もの』としては、と書きましたが、それ以外でもいいところはないです。でも、とにかく『なんでこれをオフィス(リーマン)もので!?』とあまりの酷さに怒りさえ湧きます。
いやもう、駿(攻)のキャラクターがまったく許容不能でした。
私は『年下ワンコ』は好みなんです。それは確かです。でも、この駿が『ワンコ』だとは思いたくありません。ワンコにはワンコのよさがあると私は思っていますが、それがない。
『バカなワンコ』は可愛いと思いますよ。でも、コイツはただのバカです。
駿が、社会人としてはホントどうしようもないんですよ。こういうキャラクターで書きたかったんなら、なんでリーマンものにする必要があるのか、そこから理解できません。いちばんふさわしくないと思うんだけど。
他は『駄犬』でも、せめて社会人として最低限の常識くらいはないと、読んでてツライです。オフィスで遅刻・居眠り常習、同じミスを繰り返すってどうなんだ・・・と脱力しましたよ。しかも、『(ちゃんとできるようになって)独り立ちしたら涼也(受)との接点が減る』からやらなかったって、成人した男の言うことか!?
たぶん、この駿のキャラクターが受け入れられたら全然違うんでしょうね。『ひたすら一途で可愛い』と思えたら。私には無理でした。ただ『しつこくて鬱陶しい』だけだった。
あとは、もともと、『無理矢理から~』が心底キライなんです。ですから、その時点で好感度の上がりようがないんですよね。
なのに涼也は、駿にちょっといいところ(とはいえ、今までが酷過ぎたのがフツーに近づいた程度だろ!?)見せられたのもあって、あっさり絆されてるし。
いやもう、ホントにダメなんです、この『無理矢理→絆され』っていう安易なパターン。辟易しました。気分悪い。
松幸さん、なんでこんな話を・・・と(好きだからこそ)哀しくなってしまいました。
ただ、一方的に駿にライバル認定された気の毒な後輩・塚田視点のSS『悩める塚田くん』は面白かったです。本文がアレだから、相対的なものはあるかもしれませんが。