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傷ついたあなたを、抱きしめさせて。
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きらきら光る、けれどひび割れてしまったガラス玉を大切にしていた男が、光るより強い耀きの、絶対に傷付かないダイヤモンドを手に入れる。
かつて自ら傷付き、傷付けてしまったひとへの懺悔のように心を諦めてきた沖屋。
対してはじめは好奇心だったはずなのに、今は「何が欲しいの。どうして欲しいの。いつもそればかり考えている。自分だけがあげられる人間になりたくて。」と愛に足掻く隆之。
もう傷付きたくなくて、後悔させたくなくて、立ちすくみ「捨てていってくれよ、頼むから」と震える沖屋を抱きしめ愛を乞う年下の男。
「花束抱いて迎えにこいよ」
2年たっても「今はおまえだけだ」と言われて動揺する子犬。
沖屋と共に忘れられない傷を分かち合った昔の恋人との邂逅。
この章ではホントに素晴らしいフレーズの連発で圧倒されます。それは登場人物達が編集者だったり作家だったり政治家だったり「言葉」に対して命や生活をかけ、また心を砕いて向き合っている人たちだ、という設定が活きているのだと思う。作者の巧みさだけが伝わるのではなく、登場人物その人の言葉として響いてくる。
あまり引用ばかりしたくないので、読んでくださいとしか言えません。
隆之は一人で焦っていたけど、沖屋は隆之と出会って既に過去とは決別していたのでしょう。
「あいつのものになりたい」
過去に傷付きビッチ道を歩いていた男のこの言葉…
「神様のいない夜」
年末進行で忙しすぎる編集長、沖屋。年下ワンコが待っててくれるからクリスマスに神様なんていなくてもいい。というお話。
元々は「犬と小説家と妄想癖」という作品のスピンオフですが、前作読まなくても大丈夫です。逆に今作の方が、文章そのものや言葉の選び方などにも萌えを求める方に合うのではないかと思います。絶対的おすすめです。
高遠さんでは、いちばん好きかもしれません。少なくとも今まで読んだ中ではベスト3には入ります。
沖屋(受)は、健気ではないし性格がいいというわけでもないんですが、それでもいい、好きなんです。強気だけど自信過剰なだけではない受はいいですね。
でも、一見冷たくて毒舌で強気だけど、決してただ傲慢で無神経な嫌なヤツじゃない。わかりにくい繊細さがとても上手く描写されていました。
そして水梨(攻)。いいよ、こういう年下ワンコ!いや、ワンコというかこれもう『犬』だろ、という。
年下攻は基本的には苦手なんですが、例外(のひとつの典型)が『女王様とワンコ』なんですよ。高遠さん、文章もストーリーもわりと好みなのに、キャラクターが好きになれないことが結構あって、結果的に当たり外れが大きいんですが、意外と(本来私の苦手な)年下攻の作品に好きなものが多いんですよね。これもそうですが。
イラストがすごくよかったです。この作品が生まれたのも、スピンオフ元の『犬と小説家と妄想癖』の沖屋のイラストからだそうですが、それも納得の素敵な沖屋さんでした。
もうすごく好きです。
【捨ていってくれ】
この浪花節的なタイトル通り、別れを乞う場面があるのだろうなと、
その予想を、誰がどこらへんで?と、読み始めから期待したような・・・
でも、その事をすぐ忘れてしまってました!
えっ?えっ?何?のっけからもう自分好みなこの文章!
ぐいぐい引き寄せられてるのが分かった!
実は【好きで好きで好きで】を前の前に読んでいたのに、あの高評価な作品にもこの感触は無かったんです!
ストーリーは、エロ本編集部のバイト・大学生の水梨は、そこのクールで毒舌家の美人編集長・沖屋に恋をするが・・・沖屋の過去の悲恋や今のセフレ、水梨の就職活動等を絡めて2人の想いが成就するまでの話。
と言うと簡単だが、トラウマや葛藤や劣情がこんもり、他のキャラとの肉づけもしっかりしていて、まったく飽きずに読めるよ~!
そして、キャラの秀逸さはサスガ!
好青年の大学生・水梨は、青く瑞々しく、若いからこその悩みを、編集長の沖屋には、大人の男の捻くれに隠して、純粋さ真摯さ、若い相手への愛情も細かに書かれています。
沖屋の、自分のせいで相手の将来に傷を付けたくない気持ちが
「オレを捨てていってくれ」になるのです。
でもですね、もしかしたらと、天の邪鬼の橘盾は思うのです。
自分を欲してくれている水梨の高まった気持ちが、自分からは離れていくはずがないと踏んでいたらですよ。
「捨てていってくれ」のこの言葉は、水梨の良くない将来(異性との恋愛や希望就職先、自分との破局)の免罪符になるんですよ。言い訳とか。
例えれば、不倫で「結婚をしているけど良いの?」って相手に決めさせて、食いついて来たら、自分は美味しいとこ取りっていう小狡いやり方にも似ているかなって。
作者は単に、沖屋の水梨への純粋な愛情で言わせていたのかも知れませんが、でも、そういう駆け引きであっても、沖屋なら許せるしーって思う程、沖屋のキャラに惚れていました~^^
甘さも切なさも大人な沖屋ですが、この感情をぶつけ合った場面を期に気持ちがちゃんと固まって、その後は、沖屋なりに水梨一途でした♪
純粋ワンコ・水梨×大人猫・沖屋、多くを見せ合った2人の主導権が水梨にいくのも時間の問題だと思います♪頑張れ!水梨!
ホントにエエもんに巡り合えた~!
遅ればせながら【犬と小説家と妄想壁】を読みたいと思います!
最初のお話が載っている雑誌を持っているので、この本を買うかどうか、だいぶ長い間迷っていました。
絶版になってからでは遅いと心を決め、買うことにして本当によかった、と読み終えた今、思っています。
持っている雑誌でも何度も読み返した気に入りの小説でしたが、二つ目のお話と合わせて読むと、感動が2倍ではなく2乗されます。
最後の掌編で、興奮した気持ちがほどよくなだめられ、穏やかに眠れるはずだったのですが、名作に出会えた喜びで目が冴えてしまいました。
個人的に大好きなカップリングが年下ワンコ×気が強くて賢い美人。
この作品はまさに好みど真ん中!
攻めの水梨は編集部でバイトをしている大学生。
その編集部の辣腕編集長が受けの沖屋。
水梨はラブラドール・レトリバー系の従順で優しくまっすぐな男の子(ここで“男の子”呼ばわりしてしまうほどまだまだ発展途上のワンコ)。
一方、沖屋は毒舌クールビューティで仕事ができる大人の男性。
表面上は上記の通りなのですが、人には見せない繊細さや弱さがあり、それがいっそう沖屋を魅力的にしているのだろうな、と。
昔の恋が心に傷をつけていますが、その傷を心の底に押し込めて今は自由恋愛(体本位の関係)を基本に恋人を作らずにいます。
こうした年下攻めの物語の場合、如何に年下ワンコが難攻不落の年上に振り向いてもらうかが肝だと思うのですが、その物語の流れがとても良かったです。
水梨の情熱とひたむきな愛情に少しずつ沖屋が絆されていく様子が読んでいて納得の展開でした。
個人的に印象に残ったシーンのひとつが、嫉妬とは縁がなさそうな沖屋が水梨の服についていた女性の香水の匂いが気に入らず「着ている服を脱げ」と。それも食事の最中に。
結局、パンツ1枚で食卓に座らされて夕食をとる水梨が気の毒やらかわいいやら(笑)。
そんな水梨に向かって「首輪つけたくなるな・・・・・・」と。
その後のベットシーンで、水梨が心の中で、首輪がなくたってこの人だけのものなのに、と思うのがなんとも健気。
恋人になれるまでの物語が「捨てていってくれ」。
恋人になり、水梨も社会人になったあとの物語が「花束抱いて迎えにこいよ」。
後半の「花束抱いて迎えにこいよ」には沖屋の昔の恋人が登場したり、水梨が初めて担当を持った小説家の雛川が話に絡んできます。
この雛川は女性で、今はスランプですが都会的な恋愛小説の名手。ただ処女作は真逆のセンシティブな小説を書いていました。
美人であったため、タレント業も平行して行うことととなり結果、世間のイメージは「タレント作家」。
BLの感想とは少々離れますが、私は雛川にとても好感を持ちました。
自分の処女作について、全然売れなかったし、子供の頃に書いたから今読んだら恥ずかしくて顔から火が出るわ、と。
でも「それできっと、子供な自分が愛しくて泣きたくなりそうよ」と。
この作品自体が大好きですが、どこに一番胸をうたれたかというと、登場人物が皆、自分の仕事に誇りをもって真摯に取り組んでいるところ。
自分の進む道を定め、途中でままならずに気持ちが揺らいでも、きちんと自分自身で立て直す強さが素敵でした。
それは、水梨と沖屋はもちろんのこと、沖屋の元恋人の掛居も、小説家の雛川も皆そう。
BL小説として面白いのは間違いないですが、仕事観も読み応えのある作品でした。
面白い!特に受けのキャラが!
高遠さんの一冊完結作品はあまり面白いと感じなかった(すみません)ので、放置プレイしてあったのです。
たまたま本棚整理で見つけて読んだのですが、これは手放さないで良かったと思いました。
受けの沖屋は、弱小出版社の男性向け官能小説誌編集長。
見た目は恐ろしく美形、中身は雪女な28歳で、カミングアウト済み。
常に数人セフレを持ち、恋人は作らない主義。
攻めは出版社への就職を目指す大学三年生で、沖屋の下でバイトをしている隆之。
沖屋が気になっていた時に流れで寝てしまい、それ以後彼に溺れて自分だけのものでいて欲しいと願います。
いわゆる年下わんこ攻めといったものです。
尻尾、ブンブン振りちぎっております。
そして受けの沖屋は美人でツンデレタイプ。
ツンデレはわたしの苦手受けなんですが、沖屋のように日頃口が悪い年上が実は相手をおもんばかって…というのはかなりツボ。
そして、仕事が出来て中身男前なのもツボです。
これって設定が男ってだけで女のヒスでは?というものもツンデレさんには多いよなあと常日頃感じていたので、しっかり働く男の沖屋はひじょうに気持ち良い存在でした。
勃たなくなったセフレを部屋から蹴り出す氷の女王様、素敵でした(笑
かと思うと「後悔するのは嫌」じゃなく、「後悔されるのは嫌」という弱い部分があるところも。
表題作は攻め視点。
なぜ沖屋が恋人を作らないのか、沖屋は自分とどうして寝てくれているのか、自分をどう思っているのか…
そんな隆之の心の中の不安や、沖屋への消せない独占欲だとかが可愛いです。
これは攻め視点の醍醐味でした。
二本目も攻め視点で、二年後のお話。
隆之は大手出版社に勤め出しています。
一本目でしっかり沖屋が引いていたふたりの間のラインが薄くなっていて、ニヤニヤしちゃいます。
普通のベタ甘ではありませんが、沖屋が意外に可愛くて。
そして女版沖屋が出てきまして、こちらもわたし的にはツボでした。
そして三本目は沖屋視点。
こちらはノベルズ版は未収録だそうです。
あとがき読むまでこちらがスピンオフ作品だったことを知らなかったのですが、普通に気づきませんでしたし(スピン元の攻めの名前が出るだけ)、これだけでも大丈夫でした。
一冊に三本収録されていて、いつもならばあまりに駆け足になるページ数となり苦手なのですが、本自体に厚みがある為そういう雰囲気はなかったです。
この厚みで出してくれて、ガッシュさんありがとう!という感じです。
ココナッツさま
お久しぶりです。
我が愛する男「遠藤」に似ているのでは?と以前ココナッツ様に教えていただいたこの本。
すぐに買ったのに、ず~っと積み本になっておりまして。
今頃やっと読みました、スイマセン☆
とても面白かったです!
遠藤以外にも、あの本のあのお気に入りキャラに似ているな、と思う人物が何人か浮かびましたが。
沖屋はまた独特の捻くれ具合が絶妙でかなり良かったです。
教えて頂きありがとうございました(*^^*)
ローズリリィでした。
これはもう、高遠さんのお話の中で一番好きかもしれません。
何度でも読み返したくなります。
「犬と小説家と妄想癖」のスピンオフですが、
未読でも問題はないです。
(私は一応読みましたが)
水梨がワンコといえども、ただ闇雲に沖屋を慕っているわけでもなく、
これが結構しっかりしてて好感が持てました。
やたら「好き好き好き!!!」みたいなのよりツボります。
体は許してくれても、心の奥は決して見せてくれない、
綺麗でいじわるな沖屋を、水梨は独り占めしたくなってしまいます。
その切なさと言ったら…。
「年下だから?自分は何も持っていないから?」と悩む姿が可愛らしい。
そして、沖屋の過去を聞いてしまって、
嫉妬に胸が焼かれる様がたまらなかった。
一方沖屋は水梨の将来を考えて、「飽きたから終わり」と言い放ち
冷たく別れを告げますが…。
まさかタイトルが沖屋のセリフだったとは!
なんかこう、沖屋の胸の内を考えると
きゅうきゅうして苦しくなります。
最初は水梨に感情移入していたんですけどね…。
でも良かった。二人が本当の恋人同士になれて。
金ひかるさんの挿絵もいい味出してます。
沖屋がすごく小悪魔っぽい綺麗な美人さんだと思いました♪
ツンデレ…。デレ?
デレは少ないけど、ちゃんと水梨が好きみたいだし満足ですw
いやぁ、本当に面白かった。
何が面白かったって、沖屋のキャラクターが!
これぞツンデレというくらい、ものすご~くとがっていました。
捻くれ者、天邪鬼、意地っ張り。
そういうキャラが好きな人には、これはたまらない人物かも?
沖屋は、弱小出版社の官能小説雑誌編集長。
若いのにとても切れ者なので、かなり口が悪いのに、周囲には一目置かれています。
実は部下思いの優しいところもあったりして、でもそれを絶対に見透かされたくない意地っ張りな人です。
そしてプライベートはなかなかの淫乱。
このギャップがまた良い、すごく濃い人だわぁ。
相手は七歳年下の編集部アルバイト大学生、水梨。
水梨は、典型的なワンコ攻めです。
はじめは出来過ぎお坊ちゃんな感じなのですが。
沖屋の蜘蛛の糸にかかり、知らない間に恋に雁字搦めになっている印象でした。
器用にそつなく生きている青年が、沖屋の行動言動で、天国と地獄を行ったり来たり。
でも、それがまた幸せそうだったりします。
このお話は、三つにわかれていました。
はじめの二つは水梨視点。
最後のショートストーリーだけ沖屋視点です。
「捨てていってくれ」
出版関係の仕事に就きたい水梨は、先輩の友人が編集長を務める青耀社でアルバイトをしています。
先輩の友人である沖屋はとても綺麗な人なのに、とても口の悪い怖い人。
ある日沖屋は、とても機嫌が悪い状態で出勤してきます。
そんな日に、水梨は大型台風のために沖屋と社内に閉じ込められてしまって…。
「花束抱いて迎えにこいよ」
大手出版社に勤め始めて間もない水梨。
はじめて担当になったのは、只今絶賛スランプ中の女優兼作家、雛川咲。
水梨はある店で、初めての打ち合わせをします。
その雛川が店内でプライベートなもめ事を起こし、ちょっとした騒ぎに。
そこへちょうど通りかかった沖屋が加わり、雛川に妙な提案をします。
後日、水梨と沖屋と女性作家の雛川は、二泊三日でスランプ脱出の為の小旅行へ行くことに。
ただ、その旅行先には問題があって…。
「神様のいない夜」
沖屋の出版社は年末連休前のため、いつもよりもスケジュールの詰まった年末進行の真っ只中。
世間はクリスマスイブで浮かれムードな日。
連絡のつかない作家に振り回される沖屋は…。
はじめの「捨てていってくれ」はBLにありがちなシチュエーションではあるものの、沖屋のキャラがとにかく面白くて。
タイトルの言葉はどういう意味?どっちのセリフ?と思っていたんですが。
そうかそうきたか、となってグッときました。
それにしても、沖屋みたいなちょっと難しくて苛々させられるキャラが好きなのですが。
実際に身近にいたら大変そうです。
二話目の小旅行話は、正直あまり好きではありませんでした。
どうしてかわからなくて苛々する話はわかった時の爽快感が大好きで、好みの展開なんですが。
仕事とプライベートを、あまりにもごちゃ混ぜにしすぎているところがまったく共感できず。
最後までどうしても仕事視点で見てしまい、水梨にも沖屋にも、なんだかモヤモヤした気持ちが残りました。
ただ、三話目の「神様のいない夜」というショートストーリーがあまりにも良すぎて。
二話目のモヤモヤも吹き飛びました!
いやぁ、これは良い!
超ツンデレと超ワンコっぷりがかなりヤバいです。
もうすぐクリスマスなので、今読むのがオススメかも?
roseーlilyさま
ものすごーくご無沙汰ですよ〜(*^^*)お元気でしたか?
BLから少し離れてらしたのでしょうか。またお会いできて嬉しいです♪
この作品、地味でご存知ない方も多いかと思いますが、受けのキャラが本当に良いですよね!お仲間が増えて良かったー。
ノベルズ収録の中編2作品に、ショートを合わせた文庫版です。
「犬と小説家と妄想癖」のスピンオフ作品ですが、未読でも大丈夫です。前作のノリが合わなかった方でも、年下ワンコ×年上ツンデレや切ない系が好きな方はこちらがお勧めです。
「捨てていってくれ」で二人はセフレから恋人同士になり、続編「花束抱いて迎えにこいよ」で二人の絆は強固なものになります。
メインストーリーは隆之(攻め)の視点なのですが、沖屋(受け)の気持ちが透けてみえるのがすごく良かったです!隆之は鈍感ワンコでなく、唇の震えなど沖屋をよく見ています。そこもデキる男って感じで良いです。
続編で沖屋が元彼を優先するような態度も、事情が分かるとすっきり落ち着きました。あとは掛居が自分を「ガラス玉」、隆之を「ダイヤモンド」の男と例えたところが特にお気に入りです。
金先生のイラストも作品の雰囲気にぴったりで素敵でした。エレベーターのキスシーンとか艶ぽかったです。沖屋が水梨の服を脱がせての食事の場面、水梨の後ろ姿とそれを笑って見てる沖屋のイラストも良いなぁと思いました。
ショート「神様のいない夜」は沖屋視点。隆之が支えになっているのが感じられて微笑ましかったです。ただ前2作品がシリアスチックだったので、猛烈に甘いバカップルぶりも垣間見たかった気もします。
BLの王道設定、年下わんこ攻めの、ツンデレビッチ受け。
この主人公二人、まず、年下わんこの水梨が年下らしく、素直なところ、ずるいところ、甘えるところ、我慢するところのバランスがよかった。
対する受けの沖屋も、冒頭でこそクールなビッチで、もう本気の恋愛はしないって言っていますが、水梨とつきあい始めてからはちゃんと水梨とだけ付き合ってるし、過去は過去としてちゃんと自力で乗り越えるタフさがあります。
美形で、仕事も出来るし、おまけにエロいなんて、最強です。
他のキャラクターも含めて、嫌なところのあるキャラクターは登場しないので、気分良く最後まで読めました。