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皐月の世界の中心は貴仁。
doll house aigan no kase
タイトルと表紙イラストから、もっと陰惨でドロドロか?とも思ったんですが、まあ真崎さんでそれはないよな、というわけであまあまでした。なかなか面白かったです。
メインキャラクターの2人は結構よかったです。なんというか、どちらもかなり病んでる感じなんですが、あまりにも行き過ぎててかえって嫌悪感がない。もうそこまで行っちゃったらずっと2人でいればいいよ、というか。
設定もよかった。すごく閉塞感が漂っていて、皐月(受)のモノローグがいちいち危ない。まあ、読み手にわかりやすくなる分ちょっと安易ではありましたが。
ただ『当て馬(と言っていいのか)』の眞吾が、自分勝手に引っ掻き回してるだけのうっとうしいガキとしか思えなくて辟易しました。こういう自己中で幼稚なキャラクター大キライ。まだ高校生なのでしょーがないとかろうじて我慢できましたが。所詮脇だし。
当て馬がもうちょっとイイ男なら、ともったいなかったです。
トータルではよかったんですが、真崎さんでは相変わらずというのかちょっと展開が早くてあっさり気味なんですよね。特に終盤、皐月が家に戻る決心をするあたり(以降)が。
別に『ドロドロ』に持って行って欲しいわけではないのでストーリーがあっさり・さっぱりなことそのものはいいんですが、結論が同じでももう少し書きこんでくれたらもっと面白くなるんじゃないかな。少し浅い気がして、そこが惜しかったです。
あと、小路さんのイラスト、綺麗だしイメージには合ってると思うんですが、今回ちょっと絵面がシンプル過ぎて『小説の挿絵』としては物足りない気がしました。
う~ん、もうちょっとで『萌×2』なんだけどな~という感じです。好きは好きなんだけど、ほんのちょっと何かが足りない気がしました。
まさにドールハウス。素敵なタイトルですね。
挿絵も雰囲気があって綺麗。
大きなお屋敷で籠の鳥のように暮らす受け。
攻めは思いっきり甘やかしていて、女の子がお気に入りのお人形を扱うが如く髪まで洗ってあげちゃってます。そしてHなことも教えちゃってます。
受けが疑問も持たずなすがままになっているのは、ずっとそういう環境で育ったからということで納得いきますが、攻めは普通に変態だなぁと。
外部の人間の介入でお屋敷を逃げ出す受けですが、最終的に自分の意思で攻めの元に戻りハッピーエンド。
ストーリー自体は好きだけど、エロが薄くてちょっと期待外れだったかも・・
あと攻めが執着というより単に心の弱い男に見えてしまうところがあっていまいち萌えられなかったです。
実は受けのほうがしっかりしてそう。
今回は造船から国際的な海運までこな大企業社長と
身体が弱く中卒後は外を知らずに暮らす青年のお話です。
受様の閉じられた生活にもたらされた
一人の少年の巻き起こした騒動の顛末を収録。
受様は母一人に
何かから隠れるように育てられますが
幼い頃に突然母から引き離されて
ある洋館に連れてこられます。
以来
身体が弱かった受様はこの館で暮らし
中学の途中からは館から出ることのない
生活を送っていました。
受様が接するのも
洋館の使用人の一部と主治医、
洋裁の職人と洋館の持ち主で主人だけ。
この洋館の主人こそ今回の攻様です♪
攻様は造船から海運業までこなす
グループ企業の若社長で
はっきりとした目鼻立ちの美丈夫です。
攻様も受様に優しく接してくれるので
受様にとって攻様は
誰よりも一番大切な人で
彼にされる事で嫌な事は何もありません。
それどころか
受様は攻様の指先が頬をかすめたり
帰宅時に唇を重ねらても
全身をくまなく洗われた時に
高ぶった身体の自慰を促されてても
全ては自然で当然の事と思っていました。
この時点では攻様的にも
猫可愛がりの域を出ていないのに
エロっぽい描写なのが何とも言えません♪
そんなある日、
攻様は後輩で有り友人で有る人物の弟を
居候として館にあずかる事になります。
やってきた居候は
金髪でぞんざいな口調の高校生で
受様よりも一つ下ながらも
攻様にも見劣りしない程の体格です。
そもそも
素行不良が原因で預けられた人物なので
ヤンチャで好奇心も旺盛(笑)
何かと受様にもちょっかいを出して
攻様の受様の対する言動も
よく言えばまるで子供に対するよう、
悪し様にいえばペットのようだと言い
受様ののどかな生活に
次々と波風を立てていきます。
その波風は攻様をも揺さぶり
受様は強引に身体を開かれてしまいます!!
それを知った件の居候は
受様を連れて逃げだそうとしますが
見つかった受様は監禁されてしまい?!
この後、
受様が知らなかたった出生の秘密と
攻様との関わりが明かされて
また一波乱あるのですが、
結局は二人とも
お互いしか見えていないので
最後は今までに「恋人」関係が
プラスされただけの生活に落ち着いて
大団円を迎えます。
攻様も無自覚ながら
受様は自分のものと思っていましたし
受様は本能的に
自分は攻様のものと思っていたので
好奇心いっぱいに
二人の間に割り込んだ(飛び込んだ?)
居候君だけが
くたびもうけの様なお話でしたね(笑)
私的には今回の監禁ネタは
ワザとらし過ぎる位
攻様の不安が滲んでいて結構ツボな上、
天然受様の好き好き思考の前では
スノコミ疑惑も全く通じてないのも
かなり好みで面白かったです♪
しかし
本格的な拉致監禁ネタじゃないし、
甘々路線が苦手な方には
肩すかしな一作かもと思いますので
地雷な方はご注意下さいませ(苦笑)
今回は本作同様、
一途に攻様を慕う可愛い受様のお話で
柊平ハルモさん「きっと甘いくちづけ」を
おススメしますね。
自分の生き方に何も疑問を持たない。
相手を心底から信頼している。
だから何をされてもいい、何かされてもそれすらも悦び。
自我がないと言われるが、それが自分の自我。
そんな男子の甘い甘いお話。
幼い頃、母から引き離され大企業の社長・貴仁に育てられた皐月。
中学の途中から学校にも通わず、外にも出ず、家の中で過ごしている。
でも、幸せ。
そんな時に、貴仁の友人の弟・慎吾をしばらく預かることになり、それは皐月と貴仁の生活に少し変化をもたらす。
いいんです、皐月がそれでいいと思ってるんだからw
全く余計なお世話ってもんですよww
外の人から見たら、とても閉塞的な監禁されている世界に見えるかもしれないけれど、2人がそれでいいんだからねぇ♪
しかし、この波瀾は貴仁の嫉妬を呼んで、その体を見せられないようにと剃毛したり、最後にはとうとう犯ってしまって、、←皐月は喜んでおりますのでwww
そして、皐月ってちょっとMの気があるんですよ。
慎吾のピアスを見て、貴仁にされたら嬉しいとか、毛を剃られても快感とか、初めてエチをされても嬉しいとか、すっかり従順なんです。
一般世間から隔離されて育ってしまったので、それが当たり前だから、今更俗世に戻されてもそれは皐月の望まないこと。
おかげで、自分がどういう生まれなのか知ることができたのですが・・・
自分的に、貴仁が本当のお父さんとかだったら、もっとドロドロして面白かったんですがね(イヤン♪)
貴仁、ショタコンなのか!?と思いましたww
題名が「愛玩の枷」と副題付いてますが、愛玩というより溺愛のような気もしますね~
まさにお人形の皐月でした。
雨降って地固まる、なお話ですね。