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maou no iinazuke
悪魔しかも魔王が出てくる話だけど、ファンタジー色はとっても薄かった。
むしろ、芳人を狙うのは誰?狙われる理由は?という軽い推理要素からかもしれない。
アリステアは随分と人間臭く、俺様で容赦のない所がありましたが食事も風呂も眠るのも人間と同じことをする。
曰く人間に合わせているということでした。
しかし、芳人に風呂や食事の世話をされる所は亭主関白な夫のよう。
芳人はなんやかんやと言いながら、アリステアの為に御飯も作るしお風呂に湯もはってあげる。文句を言いながらそうして上げる良い子です。
中盤、せっかく心が通じてきたかと思われた矢先にアリステアが芳人を『許嫁』ではなく『生贄』と言ってしまったことから、また芳人の心が閉じてしまい、このうっかりさんめ!と突っ込みを入れてしまった。
芳人がアリステアを自分ではどうしようもなく求めるのは、彼の所有の紋章が芳人にあるからで。
それは「そういう魔力が働いているから」のようなことも言われている。
じゃぁ、この惹かれる気持ちはその魔力のせいで、本心から自分はアリステアの事を求めていないのかもしれない、求められるように仕向けられているだけなのかも?
紋章がなければこんなにも求めないのだろうか?
というところを脱して、やっと芳人自信がアリステアのことを好き?という気持ちを自覚し始めている所ろだったのに、また振り出しに戻るのかぁとちょっとダレます。
なにせ、ここまでくるのにふたりの間には『契約により芳人を許嫁として迎えにきた』という迎える気満々アリステアと『魔界には行かない、許嫁って・・・俺は男ですけど!?』というアリステアが悪魔で魔王であることは認めるけれど、自分が彼の許嫁である事には真っ向から拒否し、というやり取りが何回かあったので。
読むこちら側からすればこの会話何回目?であります。
とはいえ、その合間に挟まれる仲直りエチは美味しいのですが。
美味しいと言えば芳人の体にあるアリステアの物であるという紋章。
イタす時にとっても便利で、自分で触れてもなにも感じることはないのに、アリステアに触れられるとどうしようもなく感じてしまう性感帯に。もちろん紋章に触れられて芳人はメロメロになるシーン有です。
しかし悪魔で魔王ならイタすシーンもエロエロになりそうなもんですが、けっこうエチはさっぱりだったのでエロエロではありません。
こんな美味しいアイテムがあるのに!
有効活用しないといけませんよね!
コホン・・・
推理部分はあっさり最後に犯人が分かってしまうので、あれ?となってしまいましたが、ま、推理メインではなく恋愛がメインですもんね。
最後はアリステアの魔界から人間界の芳人の元へ通う通い婚提案でめだたしめでたしです。
主軸はアリステアと芳人の許嫁だ、違う!のやり取りだったのかなぁ。
その辺しか印象に残ってませんが面白かったです。
何がどう、というわけではないのだけれど、とても読みにくい文章でした。
恐らく、作者さんの中で結論がありきだったので、そこに向かって走ろうしたんだと思うんですが、個人的にはまったくついていけないし、主人公に感情移入できないし……で、まったく「おもしろい」と思えませんでした。
最近、手の込んだ小説を読んでいるからなのか、どうもこの手の小説に対しても手厳しい評価をしがちなのはいいことなのか、悪いことなのか……。
物語は、突然現れた、「魔王だ」と名乗る男に、「お前は俺のものだ」と言われた主人公・有馬芳人が振り回されながらも、気づけば魔王に惹かれていく……というストーリーなんですが。
芳人は決して、よくあるちょっと間抜けな受さんという性格でもないし、芳人には魔王の紋章が刻み付けられていて、そこを触られるとどうしようもなくなる……という設定はありはするものの、そういうのは体の問題であって、心の問題じゃないはずなんだけど……という。
いやもちろん、体が先で、心が後の恋愛があることについては否定はまったくしませんが、それにしてももうちょっとわかりやすく芳人が魔王・アリステアに惹かれていくエピソードがあってもいいのかな、と思いました。
というよりもなんだか一つの小説に物事を詰め込み過ぎている感じがして、もうちょっとエピソード減らして、二人の気持ちを大事にしてくれてもいいのかな、と思いました。