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彼と会えた日から、僕の世界は始まった。
koudai no jijjou 2 koibito no jijou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は受様を振り回す超俺様な大学生の義兄と
攻様が大好きなで健気な高校生の義弟のお話です。
攻様が受様の特別さを恋だと自覚するまで。
受様が長年恋していた義兄の攻様と
晴れて恋人関係になって早三ヶ月が経ちました。
受様の気持ちに気づいていた長兄は
二人の関係を仕方がないと半ば諦めつつも
受様が高校生のうちは自嘲しろと
攻様に釘をさしますが、
自分のしたい事をしたい様にする攻様は
家長である長兄の言葉も全く聴く耳を持たず
事ある毎に受様に手を出してきます。
攻様の望みを本気で拒めない受様は
攻様に望まれる事が嬉しい半面、
なぜ攻様が自分を選んだかが判らない為に
彼を拒めないという気持ちも有って
結局は攻様の望むままに
攻様に抱かれる日々を過ごしていました。
攻様は受様に手を出す際に
受様以外とはしないと誓ってくれましたが
受様は攻様が自分だけで満足しているとは
信じられなかったのです。
攻様を信じられない自分が悪いのか?
信じさせてくれない攻様か悪いのか?
恋人同士なはずなのに
攻様といても心から安心できない状況は
受様の感情を後退させ
攻様をも落ち着かない状態に追い込みます。
そんな時
疎遠だった養母の兄が訪ねてきて
攻様が受様を押し倒している所に遭遇、
叔父は良識ある大人として
受様を攻様と同じ家に置いておけないと
受様を養子として引取ると言いだします。
二人はこのまま引き離されてしまうのか?!
前作『兄弟の事情』の続編♪
前作で兄弟から恋人になった二人の
その後のお話になります。
兄弟として育ったとはいえ
受様と攻様の気質はほぼ正反対で
だからこそお互いに
魅かれあったのかなと思われますが
今回はその考え方の違いが二人の間に
大きな波紋を呼ぶ展開となっています。
前作は
受様のトラウマ解消と恋がメインでしたが
本作の根底のテーマは
攻様のトラウマ解消と恋なのかな。
攻様に拾われて以来攻様一途で
兄として以上の感情を自覚するまでにも
色々と悩みまくった受様に対して
多くのセフレと付き合ってきた攻様は
受様と抱き合うようになっても
受様とセフレの違いを考える事は
ありませんでした。
しかし
二人の仲を反対する叔父の登場で
受様と引き離されそうになって初めて
攻様は受様とのスレ違いの根本が
自分自身に合った事を認め
二人の関係を見つめ直す事になります。
前作同様
受様視点がメインですが
攻様人称もチラホラ入って進む為、
それぞれのもどかしさも伝わってきて
最後までハラハラしながら
楽しく読む事が出来ました♪
前作が好評だった為の続編だと思いますが
ムリヤリ続きを作ったというより
前作でこぼれていたモノを取り込んで
完結した感じ読了巻も良かったです。
今回は義兄に恋をしている受様のお話で一作、
真崎ひかるさんの『恋より甘く愛より熱く』を
おススメ致します。
前作よりは、まだマシでした。ほんのわずかにでも、和臣(攻)が痛い目(ってほどじゃないかもしれませんが)に合ってるから。でも全然足りないけどね!
とにかく、やっぱり和臣がダメでした。相変わらず何の魅力も感じないキャラクターでしたね。単に幼稚なだけですよ。もう子どもじゃないんだから、とイライラしました。
紬里(受)もますます痛々しさに拍車がかかったんじゃないのかなあ。
叔父さんは、役柄的には『憎まれ役(悪役)』だったのかもしれませんが、決して本当の意味での悪い人・嫌な人ではありませんでしたね。それどころかいい人ですよね。そこはよかったです。『引き立て役』の如く悪い人間を出すのって、安易過ぎて醒めてしまうんですよ、私は。
BLにあるまじきことですが、利一郎(長兄)と茜(紬里の友達)が出てくるとホッとしました。この2人『だけ』が清涼剤でしたよ。
渡海さん自体はかなり好きなので、ここまで嫌な思いをする作品って他にないですよ(面白くないと思うものはありますが)。