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大好きな作家さんですが、この作品はべた褒め出来ないかな。
まぁ、いつものように関連シリーズの名前がひょいって出てきたり
お楽しみはあるのですが、物足りない感じでしたね。
今回のテーマはゴミ問題なんですよね。
受け様が画期的なごみ処理研究をしていて、でも内情は火の車
今にも潰れそうな会社の再生の為にヤクザと養子縁組結婚
しかし、結婚前に一人旅でリゾパラにて年下の攻め様とアバンチュール
その攻め様にプロポーズされるが日本人にありがちな曖昧さで
ありがとうなんて言ってでも受け様は素敵な思いでを抱き姿を消す
そして会社を救うために日本でヤクザと結婚式を執り行うまさに
その時に攻め様から拉致される。
しかしヤクザの方も受け様を本当に愛しく思っていたので必死で
捜す、う~ん、攻め様のライバルになるヤクザもステキで良い奴
なので身勝手な受け様の行動が火種なのでモヤモヤしちゃう。
そしてそのヤクザに迫る攻め様の右腕的人物まで登場。
ヤクザとその右腕さんとの関係の方が楽しめるんじゃって
思ってしまう感じでしたね。
愛に生きるか人情に生きるか、受け様が選ぶ道は?ってお話
決め手はゴミ問題を受け様と一緒に考えていけるのはどちら?
みたいな感じなんですよね。
最終的にコミカルに比重を置いてハッピーに持って行った感です。
主人公たちより脇キャラさんたちの方が魅力的でした。
わたなべあじあさんの、色気溢れる表紙に、地雷の「花嫁」の題名も踏み越えて読んでみたのですが・・・自爆しました(涙)
この作家さん、シリアスものもコメディもふり幅が大きくて割合好みの部類に入る作家さんではあるのですが、シリアス設定が壮大すぎ、そこにコメディを載せる違和感が今回は大いに感じる部分が多くて、そのズレが最後まで修正できなかった感じがします。
イタリアの巨大マフィアのドンと、日本の巨大やくざ組織を拮抗させ、そこの間に挟まるのが、それぞれのボスに惚れられた智史という青年。
花嫁略奪から始まり、遥か海を越えてイタリアの地で、別マフィアの陰謀に巻き込まれという設定自体が大掛かり。
その割に恋愛部分は希薄で、智史とレオーネの出会いはカプリで、民族的言葉のやり取りの相違から始まる勘違いのリゾラバ始まりの恋愛。
環境問題で盛り上がり、組員も犬をも懐かせて親の借金の為に組長の妻になることになった智史の立場。
しかも、イタリアに渡ってからのひと悶着も、ゴミ問題の利権が絡んだことという、、、!?
イタリアで日本人ヤクザが持ち込んだ武器で戦うシーンは、ダイナマイト!?
結構、とんでも設定があふれていて、それがコメディといえばコメディなんですが、変にレオーネ一人が真面目なんで浮いてしまってました。
また、あて馬のように登場したレオーネの従兄のフリストの登場から、何か怪しいな~と思っていたら案の定のラストだしww
2組の日伊ヤクザカプが出来上がったわけですよ。
花嫁だけに、白無垢やらウエディングドレスも出ますが、その必要はあるんかい!?仮にも27歳の青年に・・・
そんな違和感もいなめませんでした。
花嫁モノは難しいねー、、、