天国より野蛮

天国より野蛮
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×26
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
45
評価数
15
平均
3.2 / 5
神率
0%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
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イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344819641

あらすじ

聖ギオルギルス神学校に通うセシル・オーウェンは、聖歌隊に所属するオッドアイのオスカー・ラムゼイに突然話しかけられ…。

表題作天国より野蛮

オッドアイの堕天使
神学校の学生(18歳)

その他の収録作品

  • なべて世はこともなし
  • ある晴れた日に
  • あとがき

レビュー投稿数5

失って初めて気づく大切なもの

最初 かっとんで読んでしまって放置。
いかんいかん、先生に敬意を表せねばとじっくり再読。
最初はあっさりした話やなーと思ってましたが
二回目でえらい印象変わりました。それでレビュー。

他のお姉さま方がおっしゃっているように、受けさんがえらい淡々と
しているんで、盛り上がりにかける印象。
まあ受けさんのその性格が「誰よりも神をたたえることに忠実」で神に関係ないことは知らん!という魂の起源に起因しているのか、それとも「失って初めて気づいた絶望」に起因しているのか・・・
私は同時に収録されている「なべて世はこともなし」(これ、最後の方、読んでて痛いです(泣))を読んで、やっとこさ本編が理解できました。(初読時は そこまで読まずに ぺ と読み捨てた模様・・・・)
あと攻めさんの「一緒に生きてほしい」という思いが切なかったです。
や、王道中の王道なシチュで、王道なセリフなんで、「うーん」と言われる方もいらっしゃるのはわかるのですが、私は「なべて・・」を読んだ後、攻めさんの魂に刻まれた求める気持ちみたいなのにシンクロしちゃったみたいで、ドツボにはめられてしまいました・・
最後の「ある晴れた日に」は、幸せな二人のエピソード。ハイドパークで自転車の練習しようぜ っていう可愛い話。救われた気分です。
初読時は ★1 なぐらいの勢いだったのですが、じっくり再読後は★4っす。
万人受けする話じゃないとは重々思います。
でも嫌いじゃないなあ、これ。読み返してよかった~!

1

あっさりしてました

攻め×受け について
最初は俺様、中盤辺りから健気っぽいような…。
見た目、悪魔・堕天使・美形(悪魔だし~w)
×
む…難しいです。健気とは言えないような気がするし可哀想な子でしょうか?笑い方を忘れた子です。
見た目、目をみはるような美形ではありませんがやや綺麗寄りらしいです。大人し目で眼鏡着用

ストーリー について
ファンタジー・シリアス調です。笑えるようなところはほぼありません。

イラスト について
このお話にはこの絵が合っているように思いました。受けの子の表情がイメージと合ってます。

H について
普通です。悪魔が悪さするんだからどんだけ~wと期待していたのですが普通でした(笑)

読みにくさはなかったです。スーッと読めちゃいます。後味の残らない食べ物をペロリと食べちゃった感じです。ご馳走ではないのですが粗食でもない。日常的に食べてる物っぽいです。「昨日の夕飯何だった~?」「えーっと何だったかな~??」みたいな。
お話途中からもしかしてこんなオチかな?と気づく人は気づけると思います。ですので安心して読めるといえば読めるのですが、欲を言えばセシルという人間を好きになったわけをもう少し掘り下げて欲しかったかな~。

0

悪魔に納得

19世紀の神学校にいる、神学生・セシルと彼に執着する悪魔・オスカーが主人公のお話ですが、神学生を悪魔がたぶらかすお話ではないところがこのお話の面白いところだと思います。

まず、セシルが優等生の神学生でありながら、信心深いわけではないところや、オスカーが悪魔でありながら大変人間くさく、あるときは残虐でありながら“悪い”部分がそれ程無いところが斬新でした。
お話の中で、なぜ彼らがそのような存在なのかは語られるので、そこも納得しながら楽しめました。

人間界における場面だけでなく、地獄でのシーンもあり、書下ろしでは過去の天国でのエピソードも書かれているので、一冊で何度もおいしい展開でした。

セシルが淡々としているため、悲しい境遇にあったり辛い目にあったりしても、泣けてしまうほどのお話にはならなかったのですが、少しずつオスカーに心を開いていくところをゆっくり見守った感があります。

表題がどういういきさつでこう決まったのか分かりませんが、できればもう少し内容に沿った題名にしていただきたかったと思います。
だって、天国の方がよっぽど野蛮な気がしたんだもん。

0

さらっとして印象が薄かったのが残念。

『天国より野蛮』って一体何の意味だろう?
あらすじを見るに堕天使(悪魔)と神学校の生徒・・・悪魔が野蛮ってこと?
最後まで読むにその”野蛮”の意味が不明でした、一体どういう意味だったのか?

お話は、下級の淫魔・ロジャーが目を付けていた神学校の生徒・セシルに、何となく堕としてやろうと近づいた上級悪魔の堕天使・オスカー。
セシルは身体は平気で差し出すも、オスカーは心だけは得られずに、そこから堕天使になったオスカーの過去が暴かれセシルとの因縁が明らかになる。

セシルが感情表現のとっても薄い人で、物語に起伏が起きない。
オスカーがどうしてセシルに固執するのか、ただ淫魔に対する対抗意識や感情の乏しいセシルにただひっかかるものがあるからなのか、この話の展開から【運命】という位置づけだけで、そこへ引っ張っていってる部分が何とも薄味で、読み応えが感じられないのです。
悪魔や天使の階級やら、他の悪魔やら、そういったオカルト的な部分の描写は興味は引くが、それだけなのです。
何かワクワクするものが欲しかったです。
オスカーがオッドアイなのも、セシルが片目が見えずにクリップ式の眼鏡をかけているのも、ある意味、その運命を匂わせるアイテム、そして作者さんの萌えアイテムであるだけの存在で、自分には響いてくるものではなかったです。
血なまぐさい戦いの場面もあるにはありますが、ただそれだけでワクワクには遠かった・・・残念!

『なべて世はこともなし』でオスカーとセシルの過去。
『ある晴れた日に』で、その後の未来。
が描かれています。

0

うーん…

全体的に、設定とあらすじの説明に終始してるだけのような感じがしました。
プロットそのものはドラマチックなのに、ドラマを感じられなかったです。
ものすごい運命の流転の末に結ばれる話なのに、なんか緊迫感がなくて味気ない。
ねちこく描写しないのはかわい有美子さんの特徴で、いつもはそれが大好きなんですが、この作品はそれが逆効果になっていたような気がします。
とくに最初のエッチ。最後まで読んで改めて思ったんですが、両者とも感動が薄いいぃぃ…!「数千年の時をこえてはじめて結ばれる」ってのが感じられない!(や、もちろん両者ともに記憶がないから仕方ないんだけど、それにしてもアッサリすぎる)

かつての修道女との恋のほうが面白そうな感じ。やすやすとエッチしたこの受けとの恋より、よほどスリリングでギリギリの駆け引きをしてたっぽいんだけどなァ。
この受けは結局のところ、ボーッと流されるがままになってただけのような。「この受けだからこそ結ばれた!」という必然性、能動的なナニカが欲しかったです。

天使とか悪魔とかいうキーワードが、いまいち生きてないのも残念でした。
天使世界のユートピアを「じつは融通のきかない独裁社会」みたく描くのも、意外性を感じる前にぺらい感じがしてしまいました。こういう世界観で描写する天使世界って、なにげに食傷ぎみなんだよね~。
もう一ヒネリ欲しかったです。

0

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