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amai tsumi no kakera
歳の差カップルで、特殊能力ものなのですが、事件感とかSF感というものは薄めでした。そのため特殊なお話が苦手な方でも読めるのではないかなと思います。
主人公は事情があって家出をしてきた智雪という少年。お金がなくなり、売春しようとしたところを、保険の調査員をしている匡一郎に見咎められ、保護されます。
こういう出会い方というか、組み合わせというか、ほっておけない家出少年と大人という組み合わせが大好きなので冒頭を読んでこれは好みかも、と思い、加えて匡一郎が、真面目な大人というより意外とワイルドで強引タイプなのも好みでした。
しかし前半は良かったと思ったもよの個人的にあまり後半は盛り上がらなかったような…
せっかくの特殊能力設定がそんなに活かされていないような気がしました。
智雪は死期の迫った人がわかるという力があり、その力のせいで辛い幼少時代を送ります。
偶然知り合った匡一郎も、実は特殊な能力を持っているとわかるのもそんなに時間がかからないのですが、こういう設定のお話だと雪智の力をフルに使って事件を解決していくような展開がセオリーに思える気がするものの、特にそんなに活躍してなかったような…。
通り魔事件が起こるのですが、それを最初から最後まで追ってるかというとそうでもなく、小さな事件を間に入れたり、二人が一緒に事件を追うというような展開でもなかったのが物足りなかったです。
どちらかというと同居をしているうちに心が惹かれていくというわりとあっさりめなお話でした。
もちろん歳の差カップルが好きなので、本来ならそれだけでも充分楽しめるのですが、このお話は二人とも特殊な能力を持っているという他の作品とは違う特色があるため「あれ、その力はあまり使われないの?」というなんだか惜しい気持ちになりました。
シリーズになっているので、続編に期待したいと思います。
きたざわさんのシリーズもので、好きなシリーズに入る『罪シリーズ』の1作目です。人の死期が分かる高校生と、死体に触れると最後の記憶が分かる元SPのお話です。
その力で周囲の人から避けられていたのと、同級生にレイプされかけたことで家出をしていた高校生の智雪。所持金も底をつき、誘ってくれる男について行きます。目当てはお金で、男がシャワーしてる間にホテルを出ると、昼間家に帰れと声を掛けてきた男に、とがめられます。
その男は、保険調査員の匡一郎という男で、お金がないのを知ると食事を与えてくれます。そして、智雪の複雑な身の上を聞くと、自分の家に住まわせてくれるのです。
偶然にも(漢字は違うけど)苗字が同じで、力を持て余してるのも同じで。
智雪は、自分を気味悪がらない匡一郎に、どんどん懐いていきます。
匡一郎は、最初から智雪を気に入っていて。
だから、お話としては甘い展開で進みます。甘いお話の中に、智雪が事件に巻き込まれたり、智雪の力で事件が解決したりと、恋愛面以外でも楽しめます。何よりも、年下の恋人が心配で嫉妬する匡一郎が、可愛くて萌えます。
主人公・智雪は感情を隠すことが上手だからそこまで現れてないけど特殊能力のせいでかーなーり地元では辛い目にあってますよね…
匡一郎の言う通りあれでひねくれずに育ったのがふしぎなくらい.
まあそこが智雪の魅力なのかもしれませんね~
何と言うか大人びてるけど年齢相応にすねたりもして、ツンデレって感じでしょうか
この特殊能力、もちろん物語に深く関わってくるんですが妙にリアルに感じられてゾッとしちゃいました.
いつも気をはってて作り笑いを浮かべるのが当たり前になっちゃってた智雪には、甘えられる場所が必要で…
対する匡一郎も過去に囚われて自分を粗雑に扱う傾向にあったから心配してくれる、自分が守らないといけないと思わせる相手が必要で…
お互いまさに運命の相手だったんだと思います
思いが通じ合うまではやっぱり年の差が激しいこともあって大人だからこそ割りきれてなかった匡一郎ですが…
恋人になってからは甘いし嫉妬するし心配性だし…立派にメロメロで楽しかったです(笑)
これから学校にも編入して世界が広がっていくであろう智雪は綺麗な容姿で(しかも男子校で)モテモテになるでしょう
それをヤキモキして見てる匡一郎が想像できて面白いです
出会いは、家出少年の智雪の所持金が底を尽きてきた所に、身体を売ってお金を!と男についていった所を匡一郎に邪魔をされる?というより助けて貰うのですが、その後にホテルでルームサービスを食べさせてもらいます。
それと引き換えに智雪の事情を聞くという交換条件を出して来たのですが、何故か、売り言葉に買い言葉で匡一郎に、イかされてしまいます。そして、身体を売るなんてとんでもないと思う智雪なのですが、その後匡一郎はお金を与えてとりあえずはホテルに泊まらせてくれます。それからは、自分の家にと一緒に住む事になるのですが・・・
この智雪の「とある事情」というのが特殊な能力でして、人の死期が判るというもので、それが原因で学校で自分が住む土地で迫害されるのですが、これ以上両親に気を使わせるのがいやで家出してきてます。
そしてこの匡一郎も死にまつわる能力者の1人なのですが・・・
匡一郎は保険Gメンとあともう一つの職業を持ってるので、殺人事件やらが絡んで来て、結構ワクワクドキドキする展開もあります。1冊目はまだ智雪もめったに家から出ないので、少ないですが、次からは結構巻き込まれていきますね~。なのでとっても面白いですよ~。
この本でも結構甘々になっちゃてる二人ですが、もうこの後はもっと甘々です。
甘々の中に事件やらとワクワクしながら読めるのでとっても面白いです!
新書と明らかに違うな~って所を見つけて嬉しくなっちゃいましたね~♪
それは智雪の所持金ですね~。消費税が出てくる~♪あの頃は消費税なんて無かったですもんね~♪
書き下ろしは「ささやかな秘め事」で、旅行に行こうですね~。諭とこの二人とあと次の巻からは絶えず智雪と一緒に行動している直樹の4人が避暑地に旅行!のお話です。
結構短いお話ですが、自分の好きなキャラ達がまったく新しいお話で動いているのってすっごく嬉しい事なんですね~と改めて思いました♪