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キレイ系王子様攻×オトメ系男前受の学園ラブ!
itsuka ohimesama ga
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
設定はとても好きでした。
ただどうしても受けが攻めを好きになるのが早すぎると思ってしまいました。出会ってから好きになるまでの日数がきっちり明記されてしまってるので、どうしても自分の中で誤魔化すこともできず、最後まで違和感がありました。
(最後には受けが攻めに惹かれた理由のようなものがあったので、意味もなくスピード恋愛というわけではないです。)
気にならない人は全然気にならないと思います。
恋する理由、動機、心の動き方を追いたいっていう方には物足りない作品かなぁと読んでみて思いました。
表題作と続編の中編2作品、どちらも開士(受)の視点で進みます。
読む前は尻切れトンボのように思えたタイトルが、読み終えてからは「いつかお姫様(開士)が王子様(市村)と出会う」にも続けられますし、ちょっと傷ついていた市村へ「いつかお姫様が現れる」という希望にも読めて、印象的で良いなと思うようになりました。
見つめあう表紙イラストも素敵でした!
内容はコミカル程ではないものの、明るく可愛らしい高校生カップルの話なんですが、どことなく表紙のようなしっとりとした雰囲気も時々感じました。友人の梅野のイラストも見てみたかったです。
とっても素敵な表紙イラストに強く惹かれて購入しました。
「お姫様」というのが主人公である佐山を指しているのはあらすじから分かるのですが…。「お姫様」、「乙女系」、(攻から見て)「可愛い」などのキーワードが最後までしっくり来ませんでした。ノンケで、中身が乙女ってわけでもないしお姫様願望があるわけでもないのに、同い年の男子にお姫様扱いされてひかないのって…そういう素質があったということなんですかね。
基本が男子高校生同士のピュアなラブストーリーなので青春にありがちな勘違いと思えば微笑ましくもあり、中山ヒコさんのイラストにもキュンとするのですが、果たして二人はこのまま成人してもうまいこと続くのかな?と頭を過ぎってしまいました。市村視点のお話もあるとより理解できたかも。
関西弁が可愛かったので★1つオマケです。
久我さん初読み作品。
そして、これはどっちが受けなんでしょうか?と迷った作品でした。
オール関西弁で展開します。
受けは体格も良く男前だが、思考が乙女な開士。
高校一年生。
同じく攻めも高校一年生で、外見も中身も王子様な市村。
なぜが開士をお姫様あつかいします。
ふたりは共通の友人を通して出会うのですが、初期から市村は開士に対してあつかいが違いましたね。
もうね、とにかく市村が本物の王子様ですよ!
読んでるこっちが「恥ずかしくなりますから!」と悶絶してしまう。
そして開士も受け受けしくないといいますか清々しい男前なんですが、市村にお姫様あつかいされると心の中できゃーきゃー言ってるさまがもう微笑ましいのです。
こんな初々しい高校生カップルなら、応援したくなります。
こちらは内容も可愛らしいですが、イラストの山中さんが最高に良いです。
すごーく、マッチしてます。
表紙もフワフワしていて書店での購入も問題無しですね!
受け攻めともに体格のいい男の子(身長はほんの少し受>攻)なのに読んでいくうちに、二人ともかわいく思えてくるお話でした。
市村と開士は共通の友人の失恋をきっかけにして親しくなるのですが、市村は開士に、まるで女の子にするような優しい気づかいをみせます。
開士はそんな丁寧な扱いを受けたことがないから最初は戸惑うものの、王子さま然とした市村に優しくされるうちに、だんだん嬉しくなってきて…という話の流れです。
なにかドラマチックな展開があるわけでもなく、ただ受けと攻めが出会うだけのお話なのに市村のちょっと変わった審美眼と開士の乙女メンタルのおかげで、なかなかおもしろいことになっています(笑)
開士がかわいくて仕方なくて大切にしたいのに過去の苦い経験から気持ちを隠そうとする市村や、市村の表情や言葉の変化に乙女のように一喜一憂する開士は本人たちが必死なだけにとてもほほえましかったです。
私からすると、開士に引かれたらどうしようと悩む市村はかわいいし、市村を守ろうと決意する開士はかっこいい、とも思うのですが、それでも市村にとって開士は「かわいい」し、開士にとって市村は「かっこいい」のでしょうね。
いやーごちそうさまでした!
ここのレビューを読んで心の準備ができたからなのか、割りきって素直に楽しめました。というよりも、初対面から受けがありえないくらいに攻めにメロメロでもうかわいくてしょうがなかったんです。
まず、この作品を楽しめるのに欠かせないのは山中さんのイラストだと思います。作中で受けは外見はごっつオトコマエ、肌は浅黒い、性格は三枚目と書かれています。ガテン系に描かれてもおかしくはないが、攻めが「かわいい」と褒めるたびにすごく違和感を感じるでしょうし、このお伽話の世界に素直に溶け込めなかったと思います。それが山中さんの独特な絵柄だと、受けが攻めより背が高くても、頬を赤らめても、ちっとも気持ち悪くないどころか、そのギャップがよけいに可愛いです。
主役のふたりが相性ばっちりなのもいいです。受けは攻めに女の子のように優しくされて嫌がるどころか、カッコエエカッコエエって心の中で連呼しまくってましたし、実際一目惚れに近い物でした。一方攻めは好きな相手に尽くすのが天性というか、紳士すぎてかえって怪しいですが、ここが関西弁の出番です。受けの乙女っぷりも、攻めのエスコートっぷりも、標準語だと芝居がかったギザで気色悪いセリフになるかもしれませんが、関西弁のふたりは柔らかさやノリツッコミなどの楽しささえ伴って、異様に輝きを放ってました。
確かに異質なふたりで、ふたりだけの世界に浸ってましたが、たまにはこういうピュアな話もいいではないですか。私は受けの可愛さに盛大な拍手を送りたいです、ずっと見ていてニヤニヤが止まりませんでした(笑)。
私は結構、小説にはリアルさを求めるのですが、この物語には一切?リアルさはありませんでした。
でも、萌えはありました。
だからでしょうか、すごくスラスラと読めました。
天然系?美人ゲイ×男前イケメンという設定で、ものっそいおとぎ話。
最初は読み慣れない関西弁で戸惑いましたが、それも物語に合っていてよかったなーと。
物語の展開、つまり恋に落ちる速度はハンパないです。
物語のメインが2人がくっついた後がメインだから仕方ないのでしょうが。
でもどうしても、いつも読んでいる作品群の中ではこれは異色なので、結構違和感が…。
受けが恋するのが安易すぎる!少しも引かないなんてあり得ない…。
やはり、「リアルさ」は重要です…。少なくとも、私にとっては。
たまに読むにはいいですが、失礼ながら、BL界がこんなロマンチックな作品ばかりでは困るなーとは思いましたね。
この位盛大に、おとぎ話だっていいじゃん。
私は、このピュアピュアーな感じの二人、好きだ。
これを男女でやられたら、ゲェッだろうけど、それをどっちも見目のいい男の子でやるからいいんじゃん。
きれいな男の子が二人して、ありえないようなエスコートっぷりでいちゃいちゃ。
これぞ少女マンガ系BLの究極の理想カップルじゃん。
2年も清らかにお付き合いしちゃうのも理想的。
だって、高校生だよ。
下半身ユルユルのやりまくり高校生より、きっかけがつかめないまま清らかな関係で満足しちゃってる高校生の方がよっぽどリアルだ。
セックスに行き着くまでの盛り上げかたも、とっても説得力ある。
佐山が、ただ優しくされるだけじゃなくて、自分も市村を好きなのだと、ちゃんと言葉で自分の思いをはっきり伝えようとする所もいい。
私は、この作品、好きだ。
久我さん大好きなので評価を辛くしたくないんだけど…、ちょっと無理かも…、あぁ、でも久我さんだし、せめて「萌」に…いやでも……。
と悶絶。
やっぱ久我さん独特のテンポと明るさと爽快感は大好き!
けど、あまりにも市村が佐山を女の子扱いしすぎるので、佐山のことを好きなんじゃなくて、佐山を華麗にエスコートする自分が好きなんじゃん?とか、思いっきり女の子扱いさせてくれるから佐山が好きなんじゃん?とか、思えたり思えなかったり思えたり…うぅ…。
そして根本的に…。
私は「でっかい方が組み敷かれるのは無理!」みたいでした。自分でも新発見でしたが。
前作もちょっと特殊な設定だったので……、冒険しないで、きゅんきゅんピュアピュアな、久我さんの真骨頂といった軽快で爽快な作品を、そろそろもう一度読みたいです。
待ちに待った久々の久我さんの本だったので、本当に残念な気持ちになりました。
早く次読ませてっ!
表紙がきれいだったのと、攻めの身長が受けより低いという萌えツボがあるので、すごく期待して読んだんですが、大ハズレでした。
受けは巻き込まれすぎ、攻めは勘違いのストーカー、これで笑えるコメディならまだしもハートウォーミング系のノリで淡々と描かれると、バカじゃないの、どっちも、と醒めた気分に。
十代の男子が2年も相思相愛でキスだけってのも、リアリティがなさすぎ。
そういうノリでもなかったし。
とにかく、どこを楽しめばいいのか、首をひねっているうちに読み終わってしまったかんじで、久々の始球式でした。読んだ時間を返せ級。