恋愛志願

renai shigan

恋愛志願
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌9
  • 中立5
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
45
評価数
17
平均
2.9 / 5
神率
5.9%
著者
岩本薫 

作家さんの新作発表
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イラスト
木下けい子 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784044540050

あらすじ

フードプランナーの奈津が関わることになったリストランテの若き天才シェフ・来栖は、初対面から傲慢な態度で奈津の協力を拒絶する。対立しあう二人だが…?

表題作恋愛志願

陶芸家→リーマン・38歳
フードコーディネーター・26歳

同時収録作品恋愛ドルチェミスト

イタリアンシェフ(32歳)
真末美の兄(30歳)

その他の収録作品

  • ドルチェヴィータ~甘い生活~
  • あとがき

レビュー投稿数3

綺麗なのにはわけがある・・・僕の癒しの為だよ・・・甘いィィーー

ルビー文庫にしては厚めの一冊ですが、スラスラスラと読めてしまいました。
フードプランニングの会社の兄弟をそれおぞれ主人公にしたお話ですが、いやはや、全体にほんわりと甘い雰囲気がただよって、大人の可愛い恋って感じですね。
ちょっと乙女っぽくて、逆にそれがリーマンで30歳前後の大人達によって繰り広げられるのが却って新鮮で、癒し系のお話でした。

表題は、兄の経営するフードプランニングの会社でコーディネーターをする弟・真未美。
その彼の大学時代あこがれた陶芸家・片桐が、担当の家具卸の会社の営業として現れることから始まります。
真未美の外見に対するコンプレックス、片桐の陶芸家を辞めた理由。
それぞれの過去がトラウマとなり、それがきっかけとなりお互いを意識し、惹かれて行くというお話。
とにかく真未美が、ほんわかした天然?な雰囲気の人で、そのせいでお話のカラーが決定したようですね。
また片桐も、とにかくいい人、大人の男性。
38歳の大人と、大人になりきれてないような26歳の男性の大人の恋のはずなのに、何故か胸がキュンと・・・
でも全体的にとても優しい雰囲気で、甘いかもしれませんが、こういう雰囲気もたまには良いものです。

『恋愛ドルチェビータ』はその兄・奈津と、イタリアンシェフの来栖のお話。
奈津は、大学OBで会社を興すのに世話になった資産家の家の出の先輩水川の依頼で、その弟・イタリアで10年修行し、有名なシェフ来栖の店の開店準備を手伝うことになる。
イタリア式のやり方で、オーナーの目指す店作りと正反対の店を目指す来栖との折衝は困難をきわめ奈津は苦労する。
しかし、奈津は実は来栖の料理をイタリアで食べた時からファンで、来栖と接するうちに彼の熱い気持ち、抱えるトラウマや苦しみを知るにつけ、だんだんと惹かれて行き、また来栖も奈津に惹かれて・・・
奈津は社長なのに、来栖の店にかかりきりな状態。
来栖と家との確執は、結局皆の意地の張り合いだったということなのだが、来栖に共感していく中、客観性も失わず、そこに自分が弟が男の恋人を持つことへのこだわりとも似ていると、お互いのわだかまりを解き放つ部分が共通点としてある。
来栖の熱い想い、奈津とのやりとり、最初は俺様な我がままな奴だと思った来栖だが、野良犬が懐いていくのにも似ていた感じがしてほほえましかったです。
そして食べ物を界することで、なんとも甘い雰囲気が漂ってきました。
来栖の性格からすると、そんなに甘いはずもないのですが、食べ物マジックでしょうか?

この兄弟の話、いずれも多分どちらかが同性愛者である、というところがミソですね。
それが一方が相手を意識するきっかけとなり、スムーズに話を進ませる要因だと思います。

それぞれの兄弟の性格がよく出たお話で、楽しめました。

5

書下ろしが甘々でとっても良かったです

弟編と兄編が載っています。
弟はほんとうに「ほわ~ん」としたイメージでしょうか?いい子いい子ってしたくなる感じのタイプですね。
で、お相手が、元大学の講師です。今は家具卸の商社マンですね・・
昔は天才と謳われ、アメリカに行ったのですが・・・陶芸家です。

そしてそんな彼が、兄が経営しているフードプランニングの担当として現れる・・そんな出会いです。
終始ほわ~んとした感じのお話で、どこで真末美の事が好きになってたのか?と疑問になる二人の関係ですが、
真末美は何事にも一生懸命で、真面目ですね。憬れの片桐に再会して、いつしか憧れが恋に変ったという感じです。
そんな自分の恋を諦めたくなくて、頑張った真末美は逃げた?片桐を追いかけて、彼の実家に行く・・
そこで、片桐と思いを通じ合わせる・・
片桐も真末美と出会った事で、辞めていた陶芸をもう一度・・と真末美を思い浮かべながら、作品を作っていた・・

という感じでホントほんわか・・で終わってしまいました。

兄編はというと・・弟と違ってツンデレ?なんでしょうか・・顔が綺麗なのに結構キツイしはっきりとモノを言い結構男前受けでしょうね~・・こちらのカップルの方がお気に入りです。

兄の担当はフード担当ですね♪なので料理人とのディスカッションで料理を決めたりする・・いわばパートナー的存在なんですが・・恩のある先輩に頼まれて行った開店2週間前の店の料理人が昔イタリアで食べて、ずっと尊敬していた、来栖シェフだったんですが・・
その先輩の弟になるんですが・・この兄弟は仲が悪い・・色々と事情があるんだろうが、真っ向から店に対する意見が違っていて、どっちも折れる気なし!!そこで先輩側として行った奈津ですが・・次第に来栖の考え方に共感して、でも、その考え方だと今の店の規模では無理だと・・そして奈津のせいで二人が喧嘩した後に・・

「あなたの夢、私が買います!」宣言をして無事に奈津をオーナーとして店が開店します・・
そして開店当日に思いを伝え合ってと・・いった感じでした。

そして書き下ろしが奈津と来栖のお話です。題名どおり甘々でした♪

ノベルズで2004年に発売されているものの、文庫化だそうです。文庫化にあたって兄のお話と弟のお話の順番を逆にされたとか・・これで正解ですね・・最初に兄を持ってこられてたら・・きっと弟編はもっとイマイチ感があったような気がします・・

4

入り込めなかった

モデルのような美形兄弟(二人とも受け)、
未来を嘱望された陶芸家からサラリーマンになった美丈夫、
俺様傲慢天才シェフ、
受けを手荒く扱う傲慢で下衆な当て馬に、
倒れる父親…
フィクション感が強くて何だか入り込めませんでした
ドラマっぽいというか、現実味がないというか
弟の方の受けは大人しくて言動が子どもっぽく、高校生のようでした

イラストも合っていないように思いました
攻めは落ち着いた大人の雰囲気が出ててとても良いのですが
受け、特に弟の方がモデルのような美形には見えない

途中から流し読みになってしまいました
唯一心を動かされたのは上海ガニを食べるところです
せっかく食がテーマの一つになっているので
元陶芸家×美形兄弟の弟のところでもっと美味しい食べ物シーンがあれば
素直に物語の中に入り込めたかもしれないと思いました

1

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