海星
商業誌「ぼくの恋の値段」番外編同人誌。
<ぼくの体の値段 前・中・後編>
裕里(カリヤ)が綾クラブにスカウトされて、初じめての客・庄司様(脇田)に調教される話。
綾さんにスカウトされ、仕方なくウリを始める裕里。
相手は女性もいるけど、ほとんど経験がないという裕里に、なら男相手で女役がいいとススメられ・・・綾さんの思うツボ(笑)
で、その初めての相手が初心者を仕込むのが大好きな庄司。
この男、ホントにキチクで、初っ端からAV女優の成り切り演技をさせたり、道具をつかったり、カリヤにとってはハードル高すぎ!なことを要求するんですね。
でも、カリヤは脅し宥められながらも必死で頑張って・・・
そんなだから、庄司も気に入ってさらにあの手この手で調教するという、かなりハードな展開に(笑)
満員電車や映画館などでの野外プレイ、スワッピングパーティーで人前H、緊縛&媚薬、セーラー服のコスプレ・・・契約は5回のみなのに、ものすごい内容^^;
庄司の気持ちが分からないでもないの。だって、カリヤの反応は、ドS魂に火をつけるようなカワゆさ。
何気に魔性系で、無意識にたぶらかしてるというか(笑)
調教してるつもりが、うっかりハマってしまった庄司が、思わせ振りなカリヤに振り回されていくのも無理もないvv
庄司のことを好きになりつつあったカリヤだけど、庄司の方が逆に引いちゃう。これ以上振り回されるのはらしくないって。
未練たっぷりで気の毒なんだけど、引いてくれて良かったよ。
だってそうじゃなきゃ、香山と結ばれることもなかったし。
それにしても、飛天先生は人間描写が本当にスバラシイと思う。
裕里がレジのお金を盗んだって言い張るバーのマスターとか。
裕里を疑う刑事とか、犯人とか。
いるんだよね~こんなヤツってリアルに納得できるんだよね。
調教と濡れ衣、裕里と庄司の心理をうまく絡めての展開は秀逸だと思う。
「ぼくの恋の受難」で裕里の脇田に対する微妙な心理が理解できるので、この話もオススメ!
<トラブルは蜜の味>
「ぼくの恋の受難」から1年後。
あの件以来、京一の被害に合ってる?脇田視点の話。
京一に呼び出され、悪態をつきながらも待ち合わせの場所に向かう脇田だが、満員電車で好みの子がいたのでつい悪戯を。
その被害者が「ブルームーンラブシリーズ」の静馬ということで、犯人視点といウラ話のようです。
(以前に、静馬視点で同人誌収録された話があるようです。読んでないので分からないのですが^^;)
イタイケな子になんてヒドイって怒りたいんだケド、この子の反応がヨすぎて、ドS魂刺激しまくり(笑)
脇田と京一はドSで節操ナシだけど、純愛するタイプが好みという似たもの同士なんだね。だからこそ、お互いを理解できてイイ関係を築いていけてるのかも。
今は気楽な一夜の恋人だけど、この2人がちゃんと付き合い出したらどうなるんだろう・・・続編が読んでみたいな。
商業誌「ぼくの恋の値段」→同人誌「純愛×契約」
商業誌「ぼくの恋の受難」→同人誌「ぼくの体の値段」
の順番で読んだ後に、もう一度商業誌「ぼくの恋の値段」を読むとそれぞれの想いが深読みできて、さらに楽しめる♪