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攻めが一人に受けが二人。ともちょっと違うかもしれませんが、ややこしい三角関係の作品です。
主人公の洸太郎はSの帝王と呼ばれるサドで、高校生の確(あきら)とお付き合いしています。確は根っからのM。
洸太郎はSといってもMがどうしてほしいかを見極めてイジメてあげる、痕がつかないように完璧にムチを使うし、自分が疲れていてもMの気が済むまで奉仕してあげてなんとも涙ぐましいS…という感じです。
そんな二人ですが、体の相性がいいからというだけで、恋人ではないと割り切ったお付き合いをしています。
洸太郎が出入りするクラブに謎のDJカノンが現れ、洸太郎が彼に心を奪われたことで奇妙な三角関係が生まれます。
カノンを抱きたいと思う洸太郎と、そんなこ二人に嫉妬する確と、何だかいい雰囲気になるカノンと確と。
結局二人にいい顔をして二人から相手にされなくなる洸太郎が肩を落とすシーンが、なんとも言えず情けない・・・。
というかお話そのものが何がしたかったのか、という感じです。
SMをテーマにしているんですが、SMプレイが読みたい人に満足いくような内容かというとそうではないように感じます。
かというと肝心の恋愛部分に関してはこっちが混乱するくらい何がしたいかよくわからなかった…。
カノンに手を出そうとして返り討ちにあい、そのあと確に酷いプレイを強いて確にフラれ、確はカノンに恋をして二人はいい感じに…。
でもカノンが肝心な時に勃たなかったことを確は怒り、洸太郎の元に戻ります。そんな、体だけ求めていたのかと疑問に思います^^;
そのあと確と洸太郎は愛を確認しあうんですがそこから先がまた…
もうとにかく読んでいて混乱しました。
身体の付き合いだけと割り切っていた確と洸太郎が、「好きだ、愛してる」と確認し合うシーンは感動的だったんだけど、その後すぐカノンを成り行きで家に泊めることになった洸太郎はカノンに「愛してる」「もう離れられない…」てえ~?て感じでした。
そして「確には謝ろう」みたいな流れに…。
出だしから情けないタイプではあるんですが、言葉が本当に薄っぺらくしか感じませんでした。
謎めいたカノンの真意もよくわからず…そこは謎なのが魅力なのかもしれませんが、あっちにふらふらこっちにふらふらな確も…。
そしてカノンと洸太郎が結ばれるかと言うとそうではないんですよね。
確に、本当にこの男でいいの??何回も君を裏切ったよ??と問いかけたくなります。
せっかくBLを読んだのに、愛にドキドキとか感動とかよりも、人間ってこんなにあっさり好きな人を取っ替え引っ替えできるのか…と何だか情けなくて空しい気分になりました。