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ここまで声優さんたちが作品に対して強い思い入れを持って取り組んでくださってる作品って、他にないんじゃないかな。
少なくとも私が知る限りにおいてナンバーワンです。
とくに、山口勝平さんの実力の高さを再認識したCDでもありました。
もちろん今までも、しっかりした演技力のある声優さんだなと思ってはいたんだけど、この作品の山口さんの神っぷりは別格だなと思います。役作りに対する気合いを感じました。40代と20代の切り替えが凄いんだ。
三木さんや神谷さんも素晴らしいんですが、このシリーズに関しては山口さんの凄さのほうがずっと印象に残った感じでした。
とにかくストーリーがいいんだよね~。
セリフのひとつひとつにリアリティのある人情を感じる。
まったく個性の違う主役三人のそれぞれ違った思いが重なってドラマとなる。
ひねくれ者の師匠(三木さん)の一見冷たい言葉の裏側にある優しさにホロッとさせられる。
結論としては、家族が欲しくなってしまいましたw
40代になった主役二人の関係性って、同性であることなんてまったく関係なく、羨ましく思う。
この作品に感じる切なさって、「あたたかさ」から生み出されるもので。
しかも聴き終えた後でもジワジワと胸を痛ませる切なさで。
とにかく最高でした。
1作目で勝平さん演技にしびれ、2作目で三木さんの初助師匠演技にやったー!と叫び、今回はまた勝平の神演技を再確認!
40代と20代との演技の変化が自然で見事、もうやっぱ神!
うっすら貫禄を感じさせる40代は、人生の酸いも甘いも噛み分けている粋な、でもどこか天性の可愛げを持って。20代はやんちゃでややお調子者だけど素直で落語をぐんぐん吸収している最中なのが伝わって来ます。
三木さんの初助師匠はもう役をがっちり掴んだな!ってのが分かります。
妖艶ではんなりしててまさに男を喰ってそうな壮絶色気、一言言葉を発する度にフェロモン溢れてます~初助師匠!!
唯一ミスキャストなのは寒也役の神谷さん、10年後ならきっと素晴らしい寒也を演じられたと思いますがこの時点ではやっぱりイメージが違い過ぎる感は否めない。
この辺りは原作未読の方が寒也のイメージが無くて違和感無しに聞けるんじゃないでしょうか。
今作は寒也と要メイン回。
毎回タイトルの落語が内容に絡んで来るので先に落語の子別れ(いい話だけど長かった、音声だけだったからかな)を聞いておいてからCDに挑みました。
もう聞く準備万端です!
40代編では寒也の子供が彼の実家に現れます、といっても生粋のゲイである寒也に子供がいる筈もなくただ子供の母親がそう告げて置いていっただけなのですが。
この子が幼いながらにしっかりとした凄く良い子で、我をはる事もなくただ母親を待っている姿には涙出ます。
映画とかで動物と子供には勝てないっていうけどホントそれがよく分かります。
泣かされました。
20代は初助師匠が男を手玉に取ってみせる様がお見事。
そして彼が要を弟子として、本当に可愛がっていたのがよく伝わってきます。
要も師匠として初助を尊敬し慕い、そんな要を彼の落語の才能も性格もひっくめて身内の様に可愛がっていたのだなー。
初助師匠と要との師弟関係がしみじみ良いです。
フリトは笑えるタイプのフリトではないですが出演者全員が演じる役に愛着を持って語ってくれているのが伝わるいいフリトです、特に勝平さんには要という役への愛情をひしひし感じましたよー。
落語ドラマのヒットもあって、原作が発刊された時より落語BLというものにむしろ今の方が取っつきやすくなっていると思います。
CDを切っ掛けに原作も書籍復活してくれると嬉しいんだけどなあ。
勝平さん好きは勿論、そうでない方にもこの演技は是非聞いていただきたいと思ってしまう作品です。
原作本は、私の剛しいら作のベスト5には入るものですが、初助師匠好きのため、『花扇』の陰に隠れておりました。
CD『花扇』に感動して購入。
あれ、このお話、こんなに泣けるものだったかしら?かなり驚いています。
要役の山口勝平さん。ただ者ではありません。台詞まわしにウルッ、声音にジーン、泣きの所では不覚にも涙が出てしまいました。
慌てて、原作本を引っ張り出し、読み返し、驚嘆。昔はあまりわからなかった、待っていた子供のせつなさがしみるように胸に迫ります。声優さんの演技って凄い!
初助師匠役の三木さんは、ホントに初助師匠です。この方以外考えられない。
原作世界をより深く感じさせるドラマCDって素晴らしいですね。
寒也23才、要26才。その18年後から話が始まる。ときどき要の回想が入って時代が交差する。若さゆえに血気盛り、迷い探すふたりの恋の行方が聞きどころ。寒也の隠し子騒動を軸にした、笑いあり涙ありのストーリー。 とにかく話がいい。どんな出来事も感情も芸の肥し。涙さえ、いや涙こそ笑いのネタにしてーー。
中盤、寒也と別れて稽古にも身の入らない要。泣きながら笑う弟子に、手を伸べる師匠。三木さん演じる初助は、要も身ぶるいするほどの色気。山口さんの明るめ声との組合せが、まったく素晴らしいとしか言いようがない。
神谷さんの寒也。今までの、若いけど大人びていて、優しい恋人のイメージから、冒頭喧嘩シーンでの「犯すぞこの野郎!」荒げる台詞でようやく歳相応の男臭さが伝わってきた。どうしても神谷さんの声は色っぽすぎて、節々受けに聞こえてしまうから、山口さんの受け声との対比で攻めとして成り立つ。役が複雑過ぎるのか。「男のケツにしか興味ない」つっても誘い受けを想像してしまう。それとも聞き手に掛かったバイアスなのか、普通に聞けば普通に男らしい声なのに。キュンキュンするのに、40超えの渋声も、どうしても可愛い。
座布団シリーズCD化3作目。
原作本『花扇』の前半部分「子別れ」、寒也編です。
といっても、やっぱりメインは要なんですが。
この作品、シリーズ全体を通じて、いくつかの時間を行きつ戻りつして語られます。
冒頭、共に40代の寒也と要。
鯉のぼりと、師匠・初助の子ども時代の写真をきっかけに、10年以上前の、寒也の隠し子騒動を回想するストーリー。
冒頭の寒也は、かなり「年齢を重ねた感じ」を強く作ってきています。
前回は、寒也、もうちょっと渋くなっていてもいいんじゃない?ってチラッと思わないこともなかった。
今回は、寒也、しっかり年取っていましたね。
要は、もう、何歳でも自由自在でドントこい。
かっぺいさんが要のことを掴みきっているからでしょう。
初助師匠、相変わらず、壮絶色っぽいです。
三木さんが、この作品が大好きっていうのが伝わってきます。
今回、落語のタイトル数は少ないですが、寄席のシーンで結構しっかり収録されています。
勝平さんがトークでも言っているように、そのうち、初助と感謝で、落語だけのCDなんてのが出たらいいですね。
初回特典のトークでは、別録りの三木さんのコメントに、神谷さんと山口さんのお二人が絡んでいます。
神谷さんも、特に山口さんは、このシリーズが、格別にお好きということで、トークもかなりまじめな感じでした。
このシリーズ、同人誌も入れれば、まだ他にもエピソードはあるので、ぜひまた続編が聞きたいな。
落語だけっていうのも、。
原作既読。
1作目から安定して魅せ続けてきてくれた要役の山口さんは、もう要そのものな素晴らしい演技でしたし、1作目で残念に思った初助師匠役の三木さんも、2作目でその評価を覆してしまうほどの熱演。
そしてそしての3作目でしたが、何だか最後まで神谷さんだけが役を自分のものに出来なかった、という印象でした。
というか、神谷さんが悪いわけではなく、単純にキャストミスだと思います。
神谷さんの受は本当に最高だと思いますしプロ意識も高い方なので、今まで聴いてきて不満に思うことってあまりなかったんですが、寒也はそのプロ根性をもってしても【合わない】ような気がします。
極端な話、極道攻の似合う声優が、きゃるーん☆なブリブリ受を演じるくらいの無理感。
そうして考えると、今回の寒也は頑張りすぎなくらい頑張ってると思う。
可愛くて若い男の子が大好きな、がたいのいい植木職人役です。
攻でありながら女房役(精神的に)という難しい面も演じる……ホント、この役はとっても重要で難しい位置付けだな、と。
生きる世界が違ってしまった寒也と、自分が元いた場所でちゃんとした基盤を作った要、そして二人の師匠である初助。
ひとりだけはじき出されたような世界の中で、それでも要と生きていこうと模索し、悩む姿など、神谷さんの独特の間の取り方が素敵で良かったです。
山口さんと三木さんの出番が多いのも面白いです。
寒也と喧嘩した要が、初助にそのことを話すんですが、この時の三木さんの演技が嵌りすぎてて凄い。もう完全に初助を自分のものにされてます。
寒也を共有したふたりの間に流れる空気、師匠と弟子という立ち位置、一言では表せないほど複雑な関係であるのに、なんだか本当の親子のような静かな愛情がこもっていて、ほろっとくる。
痴話喧嘩が結果的にふたりの絆をかたく結びつけることになるのですが、その終盤でようやく【神谷さんらしい寒也】を聴くことができてよかったです。
山口さんの癖はあるけど柔らかい声が、優しいけど少しだけ狡い面のある寒也という人物に綺麗に絡んでいて、聴いててとても心地良い。
この終盤部分が聴けただけでも大収穫な気がしますが、だから勿体ないとも思う。
40代の寒也と20代の寒也、前回に比べて違いが出るよう努力されたのが伝わってくるのですが、努力が見えないくらいのそつのなさが欲しかった。
そしてステーキの方達がはまりすぎてて、大笑い。
それを真似する山口さんも、上手すぎて大笑い。
作品中、重要な役割であった子供役を演じられた女性声優さんにも拍手を送りたいです。