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今まで読んだ桜木さんの小説のなかでは、『解放の扉』の次に好きな小説になりました。
自己主張のできないおとなしい主人公が主役で、「う…まさかまたマイナス思考たっぷりの受けに、イケメンの攻めが惚れる、昔の少女漫画みたいな展開かしら…」と思ってがっくりしたんだけど(←苦手な展開なんです)、この主人公の受けが、いざというときに意外なほどのオトコマエっぷりを見せてくれて、胸がスカッとしましたw
いわゆる『子はかすがいモノ』です。子供が可愛い。子供の使い方が上手い。
攻めはシングルファーザーで、海の家を経営してます。そこにバイトに行ったのが受け。
受けは最初に子供と仲良くなる。おとなしい受けは、明るく元気な攻めとは引いてしか付き合えない。怖いしウマも合わないのだ。
でも、子供への教育方針で思わず口論してしまったことから、わだかまりが少しずつ溶けていく。
お互いの欠点を埋め合えるようなイイ関係が結べそうなカップルで、めっちゃ好感持ちました。
ラスト、もう少し二人の関係の未来図についてをフォローする描写が欲しかったかなァ。