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koiiro asymmetry
フィギュアスポーツ界をテーマにしたもの。といっても主役の2人は既に現役引退しており、別の職についております。現役時代付き合っていた2人が、引退後出会うという再開もの。
主人公の昌樹は、現役時代はあまり成果が出ず、対して恋人の朝比奈はオリンピック選手。そのせいですれ違いも多く、あまりいい恋愛でなかったという回想が切々と書かれています。
宇宮さんにしてはわりとドロっとした内容じゃいかと思う。私はこういう受けが只管不遇なお話は割りと苦手ですが…。ただ目が離せなくなっていっきに読んでしまいました。
もう無理だ、分かれようと思って朝比奈を呼び出すけれど、やっぱり仕事でこれなくなる…昌樹が持っていた携帯電話を割るシーンが印象的でした。
昌樹にとってはもう無理だ、って思う場面が何度も何度もあったけど、その一つ一つが朝比奈にとってはたいしたことじゃなかったわけです。他の方も書かれている通り、この朝比奈というキャラクターがこんな奴いるのか?ってくらい最低でイライラします。自分なら一発殴らないと気がすまないわ…。
それでも再開してからはやきもちを妬いてくれたり、何度も誘ってきたり、昔は向けられなかった好意や執着がやはり昌樹は嬉しかったんじゃないでしょうか。それで若干帳消しになるけど、やっぱり過去は許せないよなあ。もう少し過去に酷いことをされた分がプラマイゼロになるような展開が見たかったです。
勘違いから、結局朝比奈は昌樹をあきらめる結論を出すラストのシーン。それも勘違いとわかり、結局2人は結ばれますが…それももう少し味のあるやりかたでやってほしかった。特に、「朝比奈には別の恋人がいた」という昌樹の誤解を解く場面。オリンピックでメダルを取ったときに、誰に伝えたいか?とインタビューされて、自分を選んでもらったら、嬉しくて嬉しくて堪らないと思います。そこには確かに朝比奈の愛情があったということなんだから、もっとそのくだりをしっかり書いて欲しかったかも。
宇宮さんの作品は大好きですが、盛り上がってたり肝心な山場のシーンで若干ハズす作品も多少なりある感がいなめないです。
1冊すべて表題作の長編です。
昌樹(受け)と朝比奈(攻め)の両方の視点でストーリーが進むので、心情が分かりやすいです。
主役二人が元フィギュアスケート選手という導入部分だけかと思いきや、結構しっかりフィギュアスケートの話が入っていました。とはいえそう専門的ではなく、たまに大きな大会をテレビで見るくらいの自分にはちょうど良い程度だったと思います。タイトルに表れてないのがちょっと残念かも。
朝比奈は4年間連絡もしなかったのに「別れたつもりはない」という自分勝手な俺様ではあるのですが、メダルを取った時に昌樹の顔が浮かんだり、繋がらないと分かっている電話をかけたりという場面が出てきて、どんどん可愛く感じました。
昌樹は恋人として好きだけど、朝比奈にとっての最優先順位はフィギュアスケートだったという話は、仕事モノが好きな自分にはすんなり受け入れることができました。それまで中心だったフィギュアスケートがなくなったら、それまで押しつぶされていた昌樹への思いがむくむく出てきた感じで、愛情がなかったわけじゃない、家族や他のチームメイトへ割く時間はあったわけじゃないのが好感もてました。
浮気したり女癖が悪いわけでないので、朝比奈も恋愛的には昌樹一筋だと言えますし、4年前に昌樹に言うべきだったと反省もします。ただその分、朝比奈の俺様具合が下がってしまったので、受けを傲慢でワガママに振り回す攻めがお好きな方には物足りないかもしれません。
4年ぶりの再会後は朝比奈の方が積極的に昌樹に連絡をとってくるという反対の立場になったこと、浮気してしまったと昌樹が誤解したことからすれ違ってしまう展開も面白かったです。あと、朝比奈に説教たれてる兄だけど、彼も恋人からみたら対して変わらないんじゃないかと想像したりしました。
カラーイラストの付き合い始めの頃の笑顔のイラストも可愛くてお気に入りです。
フィギュアスケート物は初めてで、テレビの冬季五輪で見る位の知識しか無いんですが特に専門的に分かりにくい部分は無かったです。
元五輪銀メダリスト朝比奈[攻]と一時期は活躍していたものの怪我等で伸び悩み21歳でスケートを止めた昌紀[受]はかつては5年付き合った恋人同士だったのですが、朝比奈の態度が原因で昌紀から離れて行きます。
しかし別れるのも当然で、何せ別れ話をしようと待ち合わせた場所にも朝比奈は自分の理由で現れなかった男で過去の彼の行動を読めば読む程に昌紀~君はよく頑張って付き合ったよ!!もうこいつは止めておけー!!!って気分になります。
朝比奈は優秀なスケート選手だったのですが自分しか見えない所があり、悪気無しに無神経で鈍感、その悪気ないってとこがムカつくんですよねー。
昌紀は元々ゲイの自覚があり、先に自分が朝比奈に惚れていた事もあってじっと耐えるタイプの健気受、再会後は耐えるばかりじゃなくなってはいますが基本健気受なのは変わりません。
昌紀視点での描写と交差して、朝比奈側からの描写が入るんですが最初の内はそれもムカつきます、お前本気で後悔してないだろーー!!みたいな。
エロシーンも朝比奈ァ~~~ってツッコミ入れたくなります、詰めが甘ーい!っていうかお金あんだからルームサービス頼むとかしろよー。
その無神経男が少しずつ過去の自分の行動を振り返り、やっとこさ心底後悔します。お前遅いんじゃー!!
最後に行き着くまでに、もちょっと攻ざまあがあっても良かった気はします。
朝比奈兄もっと言ってやれーとか思っちゃいましたよ。
無神経攻男が再会して色々考えてやっとまともになる話って感じかな、その過程をこの男はーーとかツッコミつつ見守る様に読みました。
とりあえずこれから幸せになってくれい。
挿絵のくしながさんは初見でしたが柔らかい表情とか肌の質感の感じとかなかなか好きです、出来れば漫画も描いて欲しいなあ、この絵柄で漫画描かれたら萌える予感大なのです~。
元フィギュアスケート選手の2人の話。
怪我が原因で成績が上がらず、辞めてアパレルで働く昌紀と、オリンピックで銀メダルを取って華々しく引退した朝比奈。
2人は現役時代に恋人同士だった。
しかし朝比奈はオリンピックに向けて忙しいとはいえ、日本に戻って来ても昌紀を呼びつけておいてドタキャンしたり来なかったり…
それまでは大事にされていたのに、段々とおざなりにされて何年も耐えたけど、自分の怪我で成績が伸び悩んだことも重なり、フィギュアを辞めると同時に朝比奈とも別れる事を決める。
直接話たい事がある、と珍しく昌紀から朝比奈を呼び出したが、朝比奈は来なかった。
昌紀は地元に戻って就職し、朝比奈との連絡路を断ち切った。
それから4年、フィギュア時代の先輩の頼みでスケート場のイベントの手伝いに行った昌紀は、朝比奈と再会する。
もう別れたんだから、と避ける昌紀に「別れ話なんて聞いてない」と言う朝比奈。
それから昌紀の職場に来て100万以上買い物して昌紀を連れ出したり…アプローチをかけてくる。
昌紀は今でも朝比奈の事が好きだけどあんな目に合いたくなくて複雑な心境。
なにより朝比奈の俺様っぷりが凄い。
記者の神田さんがいい役目してました。
スケート場で「4年前に戻って聞く」のシーンが好きです。
普段俺様の人が、神田に激しい嫉妬したり後悔して謝ったり受が可愛くて仕方なかったりする心理描写は萌えますね。
ただその感情を何故4年前に見せてあげなかったのかは疑問ですが…
う~ん・・?お話はスラスラ結構楽しく読めました。
私は宇宮さんの本はとりあえずコンプリート中です。当たりハズレも多い作家さんなんですが、
特にこの作品大好き!!っていうのがあるわけではないのですが、文章が私には合うのでしょうね?毎度読みやすくていつも購入しています。なので・・ハズレな時はキャラが合わないくらいでしょうね・・
この攻めが嫌~!とか・・この受けが嫌~!って感じに・・
今回はお話は普通に楽しい設定です。投げる事無く最後までしっかと読みましたので!!
でも攻めが嫌い!そして、受けまでも・・・二人とも好きにはなれないキャラでした。
まず、こんな攻めは嫌です!なんか自分が偉いとかカッコいいとか金メダル目指してるから恋人をほっといてもいいのか?それなら恋人なんか作るな~!!って言ってやりたい奴でした。
そして、受け・・こんな奴の何処が?いいのか?5年付き合ったとあるけれど・・実際の恋人期間は一体どれだけ?なのにそんな扱いでどうして5年も付き合えて、4年経っても忘れられない!って・・どういう思考?
と・・かなり辛口な発言なんですが・・
お話的には過去の二人の事がちょこちょこ入るって感じなんですが・・
4年ぶりに再会した朝比奈と昌樹ですが、昌樹は4年前に別れたつもりで、朝比奈は別れ話はしてないから、
今も付き合ってる!と主張・・そこがおかしいですよね~・・金メダルを取る為にそれに集中してた3年はまだしも、
引退してからの1年は何してたんだ?って事を思うわけですよ・・
こんなに文句を言ってるんですが・・お話は楽しかった?こんな私もちょっとおかしいのか?
嫌いなキャラ達に囲まれながら読んでるのにどうして楽しかったのか?・・・
と・・そんな1冊でした・・
元フィギュアスケート選手という設定ですが、別のスポーツに置き換えても充分、通用してしまうような話で、がっかりしました。主役の二人も、どちらにも感情移入できなかったし、どちらも好きになれないタイプ。イラストも、あまり二十代という雰囲気でもなく、ちぐはぐな本でした。宇宮さんは、もどかしい切なさが楽しめる作家さんだけど、これはそのもどかしさがイライラするだけで楽しめなかったのが残念です。