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okubyou na kiss
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
文章全体の空気感とか、トーンがとても好きな作家さんです
新刊も期待を裏切らず、いやむしろその上をいく素敵な作品でした
前作とのスピンオフはあまり気にせず読めます
前作とは、空気の温度が異なる感じです
しかし、リズム感と言うか、流れが止まらないのに
きらめくようなシーンがちりばめられています
ほんとうに、大好きな作家さまを追いかける楽しみを
満喫させていただきました
大洋図書にて、特設サイトができたようです
来月も続けて新刊が出る様子
本当に楽しみ♪
実は前回の「壁際のキス」はあまり気に入らなかったんですよね~♪
大抵椎崎さんの本はしっくりくるんだけど・・前回の攻め君にイマイチ好感が持てなかったんですよね~♪
しかし、今回も出てきてました前回主役の雄生が・・でも、今回の彼にはとっても好感を抱きましたね~・・
なんでだろ?由哉の事をとっても大事に、大切にしてました・・
かなり対人関係に難あり、そして、トラウマ?ではないですね~何だろ?結構キツイ辛い秘密?を抱えてるんだけど、その秘密を雄生は知っていて・・そして現在誰よりも由哉の事を理解している?そんな感じの関係ですね・・
昔、弟が「早月」で子役をしていたのですが、由哉が直接的原因ではないですが、事故で亡くなってしまった・・
それからの由哉の生活は・・かなり辛いものだったと思います・・壊れた母親・・壊れた家族・・
あの中で何故?由哉は壊れなかったのだろうか・・と不思議に思うくらい・・ちょっと切ない人生だったと思います・・
きっと「佑哉」になる事でそして、それを切り替えて本当の自分「由哉」に戻る事で自分を保って来たのでは?と感じました・・
そしてマネージャーとして、柘植と出逢うのですが・・また、この柘植もちょっぴり対人関係難あり?の冷淡というイメージがぴったりの方ですね・・
最初は無理だと思っていた由哉のマネージャーも由哉の事を知っていくうちに、構いたくてほっとけなくって・・と思ってくる柘植なんですが・・
そんな二人を邪魔をするのが・・里村ですね!!こいつは・・本当にいらねぇ~ってぐらいむかつくキャラなんですが、彼が居ないとお話が盛り上がらない・・そんなキャラが結構どの作品にも出てくる椎崎さん・・
悪役を書かれるの上手いな~って思いましたね~・・こんなに読者をむかつかせるキャラって少ないですよね~・・
せっかく仲良くなって来たのに・・里村のせいで・・また距離を置くようになる二人なんですが・・くっ付くまでは結構ジレジレしましたね・・でも、カップルになった後は二人ともいい感じに成長して・・とってもすっきりした気持ちで読み終われました・・
母親のその後も・・由哉の「佑哉」の事も・・雄生はすっきりしないみたいですけど・・(笑い)
柘植の・・由哉の額に自分の額をくっ付けてお話をするんですが・・そこが何故か?好きだったな・・
攻めに対してとか想いに対してとかじゃなく、生き方そのものが健気。
ちょっと切ないです、彼の人生が。
由哉は子供の頃弟を亡くしたんですが、母親がそれを受け入れられず、「佑哉」を求めるあまりやがて心が壊れてしまいます。
目の前にはちゃんと生き残ってくれた由哉が居るのに!
結局由哉が弟になりきって生きるんですが、私は納得いかんっ!!!
親だろうがっ!と実に腹立たしいんです><
「佑哉」は可哀相だけど、死んじゃった人間よりも、生きてる人間の方が大切じゃないの?
俳優として生きる華やかな世界はあくまで「佑哉」が生きていれば選んだであろうという世界。由哉自身はとても穏やかで大人しい、目立たない人なんですよね。
母親に面会するとき、俳優の仕事をするとき、髪型や服の着崩し方などで風貌を変えるんですが、それがなんとも切ないんです。
由哉にとっては人格を切り替える大切なプロセスなのかもしれないけど、それって由哉が2人分の成長をひとりで抱えてきたってことなんですよね。
自分ならこうなっただろうという今と、弟ならこうなっただろうという今。
そんな二重生活、どれだけしんどいだろう。
母親はもう壊れちゃったんでアレとして、そこは父親が全面的にフォローしてあげてほしかった。
母親に「佑哉」として会うっていうのも全然解決にならないしどうかと思うけど、それが仕方ないんだったらせめてそれ以外の時間は父親が思いっきり由哉自身を愛してあげてほしかったなぁ。
なんか、攻めと受けの恋模様とか距離の詰め方とか、すっごいもどかしくてドキドキしたし、悪玉はホントに最悪な奴だったから超ムカついたし、結構ガツガツ読んだんですが、読み終わって時間が経てば、BLというよりも由哉についての切ない感想しか思いつかないんですよね。
ただ、スキャンダルや問題の整理の付け方は、爽快でした。
良い劇団で、良い仲間に恵まれて、よかったね~><
ていうか、それまでひとりで頑張って踏ん張ってきたからこそ、救いの道があったわけで、そんな頑張りを、見る人はちゃんと見てるってことで、やっぱりこれは由哉の人徳なんですよね。
なんだかひたすら、「もうこれ以上由哉を苛めるな~!」と思いながら読みました。
2010年刊、『壁際のキス』のスピンオフとなる。
登場人物は複数被るもののカップル誕生の経緯が違っているので、この一冊だけでも読むのは可能だ。
前作と同じく勢いのある劇団『早月』や芸能界を舞台にした役者ものを書きたかったのだろうが、こちらは設定に無理があったのではないだろうか。
役者としての佑哉(=由哉、この話の主人公)は年齢不詳でどこか浮世離れした雰囲気を売りとしているらしいが、前作の登場人物で劇団の看板俳優・羽島と同い年の21歳というのも信じられない程幼くて儚そうだ。
不可抗力で風邪をひいて寝込んだり、対人関係のストレスでたちまち食欲を失くすって、そもそも自身で体調管理出来ないのに役者は務まらないのではないだろうか。
由哉が役者になった経緯も、幼い頃から既に『早月』に所属していて活躍していた弟・佑哉が交通事故で亡くなり、その事実を受け止めきれなかった母親が精神的ショックで佑哉しか認識できなくなった末に由哉の存在を拒絶するようになった、というから痛ましい限りだ。
また由哉自身はどうも角が立つのを恐れて全部一人で抱え込む性格なのだが、そこを付き人・里村につけ込まれていく様子にはどうなる事かと思ってしまった。
里村の行動の酷さは、警察に突き出すか名誉棄損で訴えてもいいレベルだ。
そんな中でも、劇団仲間の羽島や市原の面倒見の良さには救われた。
特に羽島は由哉に今後どうするんだ?と肝心な事を切り込んでいってくれてスッキリした。
攻めとして影の薄い柘植を含め、何人か由哉の理解者は居るのだが…
始終由哉にモヤッとした為に、肝心の柘植との進展に関心が向かなかったというのも痛い。