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machiawase wa koshoten de
木下けい子さんのイラストにひかれ購入しました
イラストが違う先生であれば手にすることはなかったと思います。
内容は、奥さんが病気で亡くなり、子供を一人で育てている三十過ぎの男性と高校生の話です。
ストーリーが何処で盛り上がったのか
つかみきれないまま、ページ数が過ぎていきました。
読み漏れしたのか?と思い
読み直してみましたが、ここ?というシーンは感じなく
終わりました。
実の子供がしっかりしており、高校生もしっかりしているため、感情の波を描くのではなく
ストーリーは進んだのだとは思いますが
どこをポイントとしてよいか
最後までつかめずでした。
男やもめの古書店店主・涼介が、万引き犯だと間違えた高校生と交流していく話。
万引き犯だと思って捕まえた高校生・波頭は、実は違っていて、「何かお詫びを」という涼介にどういうわけだか、だったら「飯を食わせろ」と言う。
そのまま、頻繁に食事をしにくるようになった波頭であるが、高校生がそんなに頻繁に人様の家で食事をしていていいのだろうか? また、こんなところにきて楽しいのだろうか? と疑問に思いつつも、すっかり馴染んでしまった波頭。
というような感じの話でした。
えーっとですね、物語自体は淡々と続きます。
それがこの人の持ち味で、それがとっても面白いところだと思うんですが、今回ばかりはそれがちょっとずれているような気がする。
涼介が、波頭の気持ちに対して、「誰かをこんなに強く思うことがこれまでの人生にあっただろうか」というようなことを思う場面があるんですが。
えーっとそんなに思ってるの……? と拍子抜けしてしまう感じでした。
すごく思ってるという割には物語自体のテンションが低いので、あまり思っているように見えない……という。
他の小説に比べたら、吹けば飛ぶようなレベルでしかないように感じてしまう……。
いや、それでも涼介にとっての精一杯なんですけど。
もうちょっと、涼介が波頭のことを思ってるっていう描写があればいいなーと思いました。
いやまぁ、波頭の人生を思っておじいさんに抗議しに行ったりしてるけど、でもそれって、「男のプライド」でも説明が付いちゃうことなので、直接、波頭への気持ちを表した描写にはならないんじゃないかなー……って個人的には思いました。
淡々としたお話が好きな人には向いていると思います。
しっかりしていたりなんかして。
商店街の小さな古本屋を舞台に、妻に先立たれて、男手一つで小学1年生の息子を育てつつ、本人それなりに必死で、端から見ると、迂闊で暢気に店を切り盛りしている三十路男と、お金持ち一貫校に通う男子高校生のお話。
この三十路男・涼介が、びくびく、ぐずぐずと非常に貧乏くさい。
それに引き替え、涼介の息子・涼真も、碧郎も、実にしっかりしている。
そして、着々と外堀を埋められ、気が付くと、、、
涼介も、一応大人として、ただ流されてではなく、自分から碧郎への恋心を自覚して最終的に受け入れるので、最後の最後までエチくならない展開は、焦れったいといえば、焦れったいが、心情の流れに無理がないので、安心して楽しめた。
刺激的なラブやエロをお求めの方にはオススメできないが、っていうか「イラスト・木下けい子」の時点で、そう言う物をお求めの方の選択肢に入ってくるわけないけど、
こういう、ほのぼのほっこりラブも楽しいよ。