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shitto wa kibara ni takushite
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
前作、「花束に託して」で盛り上がり買ったはずの続編を
今頃掘り起こしてくるとか(-_-;)
なんて思いつつな読み始め。
開始数ページでジーンの可愛さに悶絶しているワタクシでございます。
あまつさえ見目が秀逸であるがゆえに
あまつさえ仕事がバリバリにこなせてしまうがゆえに
あまつさえ思ったことをあるがままに口からこぼしてしまうがゆえに
どーにも高飛車でプライド高く見えてしまう受。
や、事実なんだけれども。
それが西根と出会い付き合うほどに変わっていく様が可愛くて良い。
こままで相手のことを気にしたことなんてなかった。
どう思われるとかどうでもよかった。
それが自分がどう見えてるだろうか、どう思うだろうか。
考えてモヤモヤしてる具合がいとおかし。
痛いのは嫌だと喚き散らしてみたりとか。
以外に子供っぽい部分だったり、甘えたな部分だっりが
すごく可愛く、それを可愛いと思って溺愛してる西根さんもまたよかったですな。
「熊」と呼びつつもそれが照れ隠しという設定も可愛かったです。
西根のところにきた新しいスタッフに嫉妬し、
浮気してやる!と勢いだったものの実行できず。
意外と一途な面も。
摩天楼シリーズのメインカップルが未読なので
こちらも合わせて読みたくなりました
「摩天楼」シリーズのスピンオフ作品、「告白は花束に託して」の続編です。シリーズはともかく前作は読んでいないと話についていけません。
1冊すべて表題作、ジーン(受け)の視点でストーリーは進みます。
前作で恋人同士になった二人ですが、ジーンは自分の性格が悪いことを自覚している分、自分に自信がありません。そのため、西根(攻め)が基に先に個展の話をし、同郷の弟子を可愛がっている様子にヘソを曲げてしまい…という話です。
酷いことを言ってしまいそうだと西根から距離を取ろうとするジーンに、今までより成長を感じて可愛らしく感じました。ただ、そのことを西根にほのめかしでも伝えることができればなお良いのでしょうが…。
西根はちょっと冷静すぎで、もっとジーンが不安にならない情熱ぶりを表に出して欲しいと思いました。後で説明はありますが、それでもジーンがディックと一緒にいても感情的にならないのは物足りなかったかも。でも、包容力のある大人なので、素直になれない忍耐力のいるジーン相手にはぴったりだとは思いますが。
西根視点でもっと「自分には過ぎた恋人である」のを感じさせるショートが欲しかったです。
それと恵一が「名前を聞いていない」と狼狽えていましたが、携帯電話だからそれは大丈夫なのでは、と苦笑しました。
ニューヨークに住む日本人フラワーアーティストの西根と、金髪碧眼で気位が高い社長秘書・ジーンのお話です。
前作は何年発行だったかと思ったので調べてみたら、私が読んだビブロス版は2005年発行でした。久しぶりの続編です。
どちらかというと摩天楼シリーズ本編のカップルより、こちらの二人のほうが好きなので、続編が読めてうれしかったです。
西根と恋人同士になって一ヶ月、今までにない幸せを感じていたジーンだったのですが・・・
このお話は、ジーンの葛藤が主軸になっています。
西根に出会う前は、自分の高慢な性格に何の疑問も感じていなかったらしいジーンが、何かにつけ反省をするのです。
ただし、基本がツンなので、天邪鬼な展開になってしまってさらに自己嫌悪に陥るわけですが。
西根のほうには押しかけ弟子がやってきて、ジーンは静かに嫉妬心を燃え上がらせて、ジーンのほうにも整体の先生が絡んでくるので、ちょっとハラハラさせられます。
ただ、どんな状況になろうとも、ジーンがひたすら西根を求めているので、最終的にはめでたしめでたしなのですが・・・
しかし、ディック先生の紳士な対応には驚かされました。
据え膳を食わないことができる冷静さ、天晴れでした。
「我が儘で高飛車、他人に辛辣だけど自分には甘く、美貌を鼻にかけてはばからない」と作者の遠野さんも言っているくらい、鼻持ちならない嫌な奴ジーンですが、天邪鬼なだけで、内面は大変繊細なので、己のやったことを反省することしきりです。
自分のいけないところを反省できる、大切なところだなと思いました。
お話の主軸は“すれ違い”なので、大半は悩めるジーンと彼を振り回し振り回される周囲の人々(西根含む)がどう関わってくるかが読みどころだと思います。
なので、エッチは冒頭で一回、最後の最後で一回だけですよ。
でも、濃厚なので結構満足できます。しっかりツンがデレてくれますからね。
シリーズ通しての主要人物たちもそれなりに登場してくれたので、そこも楽しかったです。
こうなると、今度はディック先生か森尾くんのエピソードが読みたくなりますね。