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大阪を離れ、東京の大学に進学した高田知章には“あいつ”との忘れられない過去があった。
けれど、記憶の中の“あいつ”とそっくりな喜多川智明と出会う。
知章の方から声をかけ、なんとか友達になったけれど、次第に知章の想いは恋心へと変化して行く……というような話でした。
そんな感じで、かなり痛くて重い話でした。
そらね……最初がそんな始まりだったら、男も女も関係なく、傷付くよな……と、しみじみしたくなるような相当痛い話でした。
けど、知章自身の性格なのか、周りの人間との巡り合わせがよかったのか、そんなに落ち込むことなく、最後まで読めました。
どっちかっていうと、会話のテンポとか、二人の醸し出す空気はゆっくりなイメージが何となくあるんですが、やや話としては場面があっちこっち飛んだり、一気に季節が進んでたり……とかするので、ちょっと唐突なイメージもあるような気もします。
まぁ、時間軸を飛ばすのは小説の常套手段だと思うので、それ自体が悪いとは思わないんですが、その飛ばし方が若干、唐突なイメージを抱かせるので、それはどうなのかな……? と、思うくらいですかね。
後は、特に気になる事はありませんでした。
でも、もうちょっと愛が育って行く過程だとか、そういうのを書いて欲しかった様な気もします。