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madoushi to yakusoku no hanayome
大学生の越畑樹澄は、幼い頃に行方をくらませた祖父が残したという輸入雑貨店の経営権の30%を相続することになった……という話を聞き、相続するかどうか決めるためにも、その店を一目見に行こうと思い、店に向かうと、そこで売られていたのは、輸入雑貨ではなく、怪しげな商品と喋る猫で、祖父との共同経営者だったという男は、バーナードと言い、微妙にずれた返事をする男だった……
というちょっとぶっ飛んだファンタジーBL。
でも、そのぶっ飛び具合が相当なものなので、物語的に多少、道理が通らない記述があっても「あれ?」ですんでしまうのが恐ろしいところ……(笑)
個人的に一番「あれ?」と思ったのは、何でバーナードが師匠に対して、あんなにもいろいろとちょっかいをかけるのか……ということだけれど、それもまあ、バーナードだからしょうがないか……と思わせるだけの性格の不思議ちゃん具合があり、樹澄自身も「え? そんなにあっさり受け入れちゃうの??」的なズレ感があって、まあ、そんな二人だからまあこんなまったり具合でいいのかなあ……と思います。
でも、時折、樹澄が酷くまともなことを言い出すので、なんだかもうちょっとこの話の続きを読んでみたいなあ……と思わせるものが充分にあり、なんだか細かいところは詰め切れてないと思うんですが、キャラクターの魅力で充分に読ませられることのできる作品でした。
これはある意味すごいことだと思います。
話の詳細よりも、二人のやり取りがもっとみたい! どうしてこの二人がこんな関係なのか知りたい!! と思わせるのは続き物だったら面白いなあ、と思うんですが、これ一冊だけの単発だったらちょっともったいないですねー。
是非、続刊お待ちしています。
あすかさんの作品なので気になっていたのですが、
魔法的なファンタジー感が駄目かも・・・と思いつつも
発売から日が経ちましたが、手に取りました。
タイトルにも魔導師とあるし、魔法出てくるよね
など、心づもりをしつつ読みました。
大学生の樹澄は、祖父の遺言で輸入雑貨店を相続する権利があると言われ、
相続するか検討しようと、その雑貨店に行きます。
そこで、共同経営者のバーナードや何故か話す猫と出会います。
色々出てくる魔法な出来事に、樹澄も驚くのですが、
その異質さを楽しむようになり、相続することを決め、
バーナードや猫と同居し、輸入雑貨店をやっていきます。
魔法となると、某ポッターな世界を思い浮かべてしまいますが、
結構、そうな世界です。その世界に違和感がなければ、
この本もよみやすいかと。
バーナードが自分を花嫁と決めつけてきたり、
樹澄自身にも出生の秘密があり、
その謎を追っていくのが楽しかったです。
また、バーナードと猫のやり取りなど、コミカルなので、
その点でも楽しかったです☆
ただ、微妙に消化不良な点もあるような気がしてしまいますが、
魔法だから、いっか~ということにしたいと思います。