きみのそばにいたいから

好きにして下さい

今回は母の連子で受様の義弟で医学部一年生と
父の連子で攻様の義兄で法学部一年生の同居カプのお話。

北海道での二人の大学生活での悲喜交々。

両親の再婚で兄弟になった受様と攻様。
色々とありましたが
前作『あなたのそばにいるだけで』で
めでたく両想いになります。

その後、
憧れの北大に合格したものの
東大に受かった攻様と離れる事が悲しくて
落ち込んでいた受様でしたが、

両思いだと知った攻様の策略(?!)で
めでたく春から二人で北大に通う事になります。

両親の再婚が決まったと紹介されて
仲良くしようとしていた受様に
一緒に暮らし始めても
ずーと冷たくし続けた攻様。

思いが通じた後も
その事がとても気になっていた受様ですが、
攻様的には受様に近付く為にいろいろと
作戦を練っていたのに…と言う事らしくて。

そんな攻様も可愛いなんて思ってしまう受様なので
自宅でのラブラブHはもちろんですが、
攻様の妄想Hにもお付き合いしてしまいます。

北大の空き教室で見知らぬ男になりきった攻様に
ウエットティシュで乳首をグリグリされても
ハーフハンツの裾から手を入れられても
そのまま本番まで許してしまう受様。

そこまでしてくれる受様に、攻様もますます夢中♪

こんなラブラブな生活を送っていた二人ですが、
本格的な夏が近くなってきた最近は
ちょっと事情が変わってきた模様。

攻様が月曜から金曜まで朝早く
夜も遅くまで帰ってこない様になって
二人が家でゆっくり出来るのが
週末だけになってしまったのです。

もともと法学部に通うと受様と
医学部の攻様では忙しさが段違いとしても
医学部って一年生からそんなに忙しいの?

そんな日々でも
大好きだよと告げてくれる攻様を信じて
受様も寂しさに耐えてきたのですが、

学期試験の最終日、
攻様に久しぶりに夕飯を一緒にと誘われて
迎えに行った教室で受様が見た光景は

電気の消えたうす暗い教室で
女の子の太ももに手をかけている攻様で?!

前作『あなたのそばにいるだけで』の続編。

前作で恋人同士になり
北海道ではラブラブな同居生活をしているはずの
二人のその後を書き下ろしたお話だったのですが、

攻様の嫉妬心というか疑心暗鬼から
受様が振り回されている感じの展開だったので
ほとんど事件的なモノはありませんでした。

二人のHはベットでの言葉攻めとか、
学校でのナリキリ妄想Hとか
お医者さんごっこで注射プレイとか
エロ系Hのお楽しみは有りましたけど、
ほとんどノリは同人誌。

正直、
書き下ろしまでして商業誌として
発刊されるほどの内容では無いかな(苦笑)

森本さんの同人誌は
ラブラブが濃厚になってて楽しくて
ほぼコンプしておりますが、

他の作家さんのように
本作の裏話的な絡みはあまりないので
絶対に読んでないとダメ!!って程の
中味ではないのですよね。

短編とか同時収録的な短編なら
コレも有りかと思いますが、
書き下ろし続編1冊分にしては
ちょっと絡み足りないかなと思ったので

今回はちょっと低めの評価としました。

尚、本作と前作で
出版社の全サ企画でペーパーが貰えます。
攻様の暴走がテーマの様です。
既にかなり暴走していると思うのですが?!

今回はある策略で受様に迫る年下ワンコ攻で一作
水瀬結月さんの『蜜会』などいかがでしょう？