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今回は亡き叔父の事務所を引継いだ探偵と
父を知らず母を失くして天涯孤独の大学生のお話です。
ある事件をきっかけに出会った二人が
事件を通して惹かれあい結ばれるまで。
受様は父を知らずに育ち、
た母を突然の事故亡くしてからは
天涯孤独な身になります。
母を失くして一年、
受様は寂しさを紛らわせながら
バイトと大学で忙しい日々を送っていましたが
最近、誰かに見られている様な、
つけられている様な視線を感じ始めます。
直接何かをされる訳でもなく
気のせいかもと思っていた受様ですが、
激しい雨が降るある日、
バイト帰りの帰路を急いでいた受様は突然、
二人組の男に拉致られそうになります!!
捕まったら殺される!!
直感のなすがまま、
受様は傘で彼らを殴りつけてますが
自宅マンション前にも怪しげな車が!!
降りしきる雨の中、
ついには自分の居場所さえ判らなくなっても
受様にはとにかく走り続けるしかできません。
慌てて近くのビルに入り階段を駆け上った受様は
「探偵事務所」のプレートを発見、
藁にもすがる思いでそのドアに飛びつきます。
その探偵事務所の所長で唯一の所員が
今回の攻様になりま~す♪
飛び込んだ時は動転していた受様は
穏やかに話を訊く攻様と対するうちに
飛び込みでの依頼に逡巡し始めるのですが
事情を聞き終えた攻様は
あっさりと受様の頼みを引受けます。
その上、一人は危険だからと
解決するまでココにいろと言ってくれて…。
受様は付け込むようで気が咎めますが、
実は攻様もまた頼る家族が無く、
探偵をしていた叔父に引き取られ過去が有り、
受様の不安な気持ちがよく判ったのです。
受様を同居させてから一週間が過ぎた日、
攻様の事務所に受様の写真を提示して
人探しを依頼する男が現れます。
しかもその男は
写真の青年の年や住所、大学は答えるのに
彼との関係や探す理由は口にしません。
彼は受様を攫おうとした男と関係が有るのか?
それとも彼らとは無関係に探しているのか?
そもそも受様が狙われたのは何故なのか?
自らが知らぬうちに出生の秘密故に狙われた受様と
偶然とはいえ彼と関わった事で
受様の事件に巻き込まれた探偵で有る攻様の
サスペンス風味のラブストリーになります♪
受様は母一人子一人なのに
彼の母が父親の事を何も話していない事から
読者的には狙われた理由は明白です(笑)
実際、
読み進めても理由はやっぱりな上、
受様を付け狙っていたある人物の思惑も
鶴の一声で解決しますので
サスペンスな展開の事件解決よりも
お互いに惹かれているのに
なかなかまとまらない二人の関係の方が
気になる感じのお話でした。
正にタイトル通り!
って感じが良かったです♪
展開上も
受様が自分の家に行く為に女装したり、
受様を襲う指示は誰によるものかが
なかなかはっきりしなかったりと
多少捻った感じも入っていて
私的には飽きることなく最後まで読めたので
こんなお話も有りかと思いますが、
劇的な裏設定とかはないので
本格的な推理モノをお望むの方には
かなり物足りないと思いますのでご注意下さいませ。
今回は本作同様、サスペンス風味の恋物語で
守られているうちに攻様に惹かれる受様のお話で
神楽日夏さんの『回路接続』をおススメします♪
主人公が何者かにさらわれそうになる、という事件から物語はスタートするんですが意外な程ほのぼのとした雰囲気で進んでいきます
もちろん追っ手の影は常に感じられるんですが探偵である攻めの北村と主人公双葉の同居生活が中心に描かれているためか、あまり緊迫したムードにはならないんですよね
出会って一緒に暮らすことで惹かれ合って…っていう、なかなか王道なお話です
個人的にすごくこの主役CPのキャラクターが好みだからかなり萌えました
かっこよくて強いけど家事はダメダメな、なんか可愛い攻様と
中性的な外見で見た目通り優しくて可愛らしい、けれど意外に頑固なしっかり者の受様
家での役割分担も決まってるしもうさっさと同居しちゃえば相性ばっちりだしうまくいくのでは?って感じでした
終始重くなることも嫌になることもなく、安心して萌えるためだけに読める可愛いお話だと思います
そういう本ってありそうでなかなか無いので嬉しかったです!
やはり急に身体の関係から始まるのよりも、こうやって段階を踏んで(笑)徐々に徐々に近づいて行って
気持ちを伝え合ってからエッチ、っていうのが一番萌えますね~
そこに到達するまでに双葉が無意識に北村を煽ったりしちゃってでも必死に我慢して…ってこともあったし
それがあってこそ北村の我慢が報われる瞬間が異常に萌えるんですよね(笑)
私の今回一番萌えたセリフは北村の
お前のこと、仕事にしたくないから……
っていうのでした
溺愛さいこー!
そしてイラストが話の雰囲気にぴったりだしキャラクターが文章のまんま表現されてて更なる萌えの手助けをしてました!!
特に北村の帽子&メガネスタイルには激しく萌えました!!!笑
探偵さんと依頼人、という関係から始まるカップル。
大学生の双葉は何者かに誘拐されかけ、慌てて飛び込んだのが探偵事務所。なりゆきでそこの所長である北村に誰の策略か調べてもらうことになる…というお話。北村も複雑な過去を持っており、そのことから「双葉を守ってあげたい」と一緒にいるうちに強く思うようになります。
事件を通じて2人が惹かれあっていく姿はとても自然で、事件といってもそこまで恐ろしい展開にはならないため、重苦しいお話はニガテな人にも楽しめると思います。
ただ、お話そのものがあまり意外性がなく、思ったより楽しめませんでした。そもそも双葉の依頼自体、北村が自ら捜査している箇所があまりなく…友人の大きな探偵事務所に頼んで解決って…その探偵事務所の探偵さんのほうがかっこよく思えてしまいました。
両思いになった後、北村を巻き込むまいとする双葉は「あなたは頼りにならないから」といって出て行き、北村はショックを受けます。その態度も明らかに双葉の性格からして嘘だと分かるだろうに…。
なんだか全てにおいて予想内に丸く収まりすぎており、お話において楽しませてもらった感が味わえなかったのが残念でした。
だだ2人の可愛らしいカップルからは想像できないくらい予想外にエロシーンがエロかったのが意外でよかったです。
何が微妙って攻の北村が全然カッコ良くないんです(泣) 見た目の話じゃないですよ。見た目は190cmを超える色男なのですが、大人の男性として、探偵として、とにかく頼りない…。自覚はあるようで「無力な自分が情けない」なんて言ったりするのですが、受の双葉はうっとりしながら「そんな北村さんも好きです♡」などと応えてて「いや~恋は盲目ですなぁ…って、やかましいわ!」てな気分でした。北村は良い人ではあるのですが…転職したほうがいいんじゃないかな…。
北村のことを差し引いても、そもそも双葉の誘拐事件の顛末も妙にお手軽だし、ゴスロリ女装の意味もよく分からなかったし、作中では緊迫しているはずの状況下でうっかりセックスしちゃうとか…なんだか全体的にシナリオが雑な印象でした。
評価は「中立」か「しゅみじゃない」か迷ってギリギリ「中立」です。