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――お前に性奴であることを思い知らせてやる
nessa no shuujin
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
早瀬響子さんのアラブ物第2弾で、今回は受けが年下で、年の差物です。
前回より鬼畜度は薄めで、あらすじ程ハードではないです。
健気受けとアラブ好きという方に、オススメです。
初Hは痛めなので、無理矢理が苦手な方はご注意。
クーデターの指導者・アシュラフ(25)俺様攻め×王子・ユキヤ・タカシナ・アル・サライ(18)健気天然素直受け
王の暴政で腐敗したサライは、クーデターにより大揺れに揺れている。
王宮に踏み込んできたクーデターの指導者のアシュラフに、父を止められなかった自分にも罪があると雪哉は断罪を申し出る。
父親の罪を償ってもらうと言われて、犯されて。
ただの無法者ではなく、理由あってクーデターを起こしたアシュラフがいい人である事はわかりきっていましたが、予想を超えていい人でした。
第二王子で父親から疎まれていて、王宮から一歩も出してもらえなかった雪哉。
王子なのに父親を止められなかった後悔から、自分を変えようと頑張る姿は健気でした。自分の身よりも周囲の事を思って庇ったりと、受けの性格の良さは折り紙つきです。
罪を憎んで人を憎まずという所まで、アシュラフの気持ちを変えたのは、雪哉への愛故だとは思うが、その悟り方が見事でした。
性格も素直で健気な受けなのですが、考え方の甘さが少し気になりました。
誰も殺さないとか、もはや綺麗事では済まない現実があるのに、温さを感じました。
そこが雪哉の良さだとは思いますが、もう少し厳しい面があってもよかったと思います。
熱砂の恋人
性格のよい雪哉に皆が夢中なのが気に食わなくて、当の雪哉は鈍いのでそれに気づいていなくてという、早瀬響子さんの恒例のパターンです。
俺様だったり鬼畜だったりする攻めが、皆してこうなっちゃいます!そして、受けの方も攻めがカッコイイからもてるのが気になってと、恋人になってからはカップルの甘々話です。
攻めがヘタレるのがホントに早いなという印象で、お子様じみた嫉妬が可愛かったです。
本編でガリツィアのザヴィアスというスピンオフキャラとしか思えない方がいたのですが、いつもの早瀬さんの攻めキャラにはない感じで、新鮮でした。
同じ道を歩むのはまっぴら御免とか言っている方に限って、はまると思います(笑)
初のスピンオフ作品があったりしたら、楽しみです。
早瀬響子さんのファン向けサービスとして、色々と作品が関連しています。
「砂漠は罪に濡れて」の隣国がサライで、「熱砂の囚人」はその1年後設定みたいです。
ただ、人物達は出て来ないので、あまり関連作品という感じはしないですが。
「復讐という名の熱情」の企業の美月がいい役で出てきます。あの美月が!と気がつくと、コラボ好きファンとしてプチ嬉しいです。
エロ:★3 痛めの初H、強引目のH
総合:★4 受けの性格の良さは凄く伝わるが、考え方の甘さが気になりました。