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山の女神と、おれ……どっちを取る?
Akatuki no Takane de
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
白の彼方へ』のスピンオフというか・・・たくさん男同士のカップルがいる(笑)
山岳警備隊員3年目の音羽史規。
そこに海外研修を終えた高代雄大が戻ってきて・・・大学時代の先輩後輩、すれ違いカップルの再会。
すれ違いは史規の早とちりが原因?
確かに言葉にしない高代も悪いとは思うけど。
バカップルと思ったのは私だけでしょうか?
今回も浅田は良い味だしています。
特にシロクマさんの挿絵が絶品♪
「碧落の遙かに」は塩見と朝陽の話。
塩見の兄、稜の遺品が見つかり・・・塩見のへたれっぷりが見られます。
朝陽の男らしさに拍手♪
何故この2人が別れたのか?っていうのが、なかなか出て来ない~
しかも、ちょっとは想像出来るんですが・・実際の別れた原因っていうのが・・・
想像してたのと全然違っていたのが・・またよかったですね~「あっ!!そういう事か~」 って・・さすが真崎さんって思いましたね~
ホント時々本当に同じ人が書いてるのか?ってぐらい突拍子もない内容のお話を書くのに・・ 結構シリアスを書かせると・・上手いなって思いましたね~
3年目に入った山岳警備隊員の史規・・・大学時代に先輩の雄大に無理やり、ワンゲル部に誘われて入ったのが・・ きっかけで山に魅入られてしまった史規・・大学の先輩で信頼、尊敬していた雄大と・・酔ったはずみで・・身体の関係を持ち出して・・・
雄大は大学卒業後に警察に入って・・山岳警備隊に入隊し・・それを追いかけようと警察に入る事にした・・史規・・ なのに・・史規が卒業前に・・雄大が・・「エベレストにちょっと行ってくる」と・・・
そして別れてる二人なんですが・・・そんな二人に何があって別れたのかっていう理由は明かされていないんですね~
なので、私は相談も無しに・・一人で決めてエベレストに行く雄大に史規が愛想を尽かした~っと思ってたんですが・・それにしては・・史規の態度がおかしいな?と思いながら・・理由由が気になって、気になって・・一気に読んでしまいました~
その理由は・・・意思の疎通の・・勘違い・・とだけ書いておきます~
「碧落の遥かに」は塩見と朝陽のお話の続きです・・
しんみりと・・ちょっぴり切ない・・感じのお話でしたね~
朝陽は元々塩見の兄陵と付き合っていたんです~
昔・・・その陵は山で遭難して・・・未だに遺体おろか、荷物さえも見つかっていない・・
で「白の彼方へ」で必死で口説いてカップルになった塩見と朝陽なんですが・・
ある日・・温暖化の影響があちらこちらで雪崩が起こっていたんですが・・登山客からザックがあったと連絡が入って・・浅田と塩見で探しにいくのですが・・・その荷物が・・塩見の兄・・朝陽の元恋人の・・陵のものだった・・
というお話ですね~塩見視点なので・・かなりヘタレになってる塩見ですが・・
弱音吐きまくりでしたね~・・でも、この一件は、二人にとって一つの区切りになったのではないのでは・・
と感じましたね・・・朝陽にとっても・・塩見にとっても・・陵という存在がどうしても大きくて・・
忘れてはいけない・・そして二人で大事にしていかなければいけない・・・
山岳隊のお話がまさか・・出るなんて・・想像もしてなかったのですが・・とってもよかったです・・
山岳警備隊シリーズの2作目です。前作の『白の彼方へ・・・』が好きだったんですよね。
でもこれは、1編目の高代(攻)が、私はどうしてもダメでした。
ついでに、浅田も前作ではすごくイイ男だったのに、なんかちょっと違う気がしました。『浅田と高代が似ている(高代は浅田二世と言われている)』という設定に、浅田を無理に近付けちゃったように感じてしまったんですよ。
ただ、浅田の存在そのものはいいんです。イメージ変わったように感じたのが、少し残念だっただけなんですよ。
なんというか、前作好きだった分、1編目はいっそ読まなかったことにしたい・・・とさえ思いました。この高代はどうしようもないだろ、絶対ヤダよ、こんな男。
いやもう、『これくらい無神経で傍若無人じゃないと、山登りなんてできないのか!?そーゆーことか!?』(←ホントにこんな風に思ってるわけじゃないですから!)というくらいに、あまりにも・・・なキャラクターでしたね。
ああでも、あえて言うなら2頭のシロクマのイラストが最高でした(未読の方には意味不明ですみません)。
1編目はもう忘れたいので置いておくとして、2編目は前作1編目の塩見(攻)×朝陽(受)の続編。こちらはよかったです。
10年以上前に山で遭難し、遺体も見つからないままの橋田(朝陽の元彼で塩見の兄)の遺品のザックが見つかります。塩見は、ザックに縋りつく朝陽を見て、朝陽の心が兄に戻ってしまうように感じ、『兄には敵わない』と思ってしまうんですね。
浅田の機転(?)で、塩見と朝陽が向かい合います。そこで朝陽が『亡き人を偲んで悼むことも許されないのか』と言うのには、ああ、そうだなあ・・・としんみり。過去はなかったことにはできないし、する必要はないですよね。
この2人にとっては、大きな一区切りになった出来事でしたね。橋田を排除するのではなく、(元恋人・兄として)大切な存在のまま、いい思い出として抱えて行けるんじゃないかな、と思いました。
心情描写も細やかで、朝陽の意外な強さも見えて、これを1冊ぶんじっくり読みたかったです。2編目だけなら、文句なく『萌×2』でしたね。
前作「白の彼方へ」は、かつくらに書評が載っていて、なぜか大変惹かれるものがあったので読んだのです。(真崎作品はそれが初読みでした。)
山岳警備隊員と山小屋の管理人のお話でしたが、今回は大学時代からの腐れ縁の隊員同士のお話です。
お話としては、山男の嫁になった人の気持が分かるような展開でした。
どちらもお互いのことを思っているのに、はっきりと言葉にして伝えないものだから、行き違ってしまって・・・
まぁ、二人とも気持ちの方向は固定しているので、あとはどうやって元サヤに納まるかといったお話になるわけですが。
そういう意味では嫁にあたる史規は、山バカの高代より5つも年下なのですが、とにかく気が強い。
気が強いけど高代に抱く気持ちは健気なので、読んでいて可愛くてしょうがありませんでした。
もう一話「碧落の遥かに」は前作の二人のお話。
塩見の兄(塩見の恋人・朝陽の元カレ)の遺品が見つかったことで、揺らぎそうになる二人の関係・・・
今何が大事なのか、好きならば懐の深いところを見せてやれ、って言わなくてもそうなりました。良かった良かった。
前回もそうでしたが、いいキャラなのが浅田さんです。何故かみんなの弱みを握っている感じで・・・
しかし、ガタイのいい男たちのお話って、それだけで嬉しいなぁ。また書いてくださいね。
ちなみに、余計な話ですが、冬山でのお風呂やトイレはどうするんでしょう?山小屋エッチやお湯沸かしてカップ麺はいいとして、そのあたりも知りたい私。ファンタジーだから無しですか?
『白の彼方へ』のスピンオフ作品です。
前作は評価中立にしました。
受けの史規は、山岳警備隊三年目の隊員で24歳。
攻めの高代は、史規と大学の先輩後輩の間柄である29歳。
ふたりは大学時代からハッキリとした言葉は交わさないものの、体の関係を続けていました。
が、二年前エベレストへ行くと報告してきた高代に、恋人だと思っていたのは自分の独りよがりであったとカッとして別れた史規。
しかし、高代を追いかけるために受けていた富山県警にそのまま勤め、今では山岳警備隊に所属しています。
そんな時、エベレスト登頂からスイスの救助隊へ研修名目で参加していた高代が警備隊へ戻って来たことから、ふたりの止まっていた関係が再び…という感じです。
前作よりは面白く読めたとは思うのですが、それでもやはり…と感じる部分はありました。
ひじょうに史規は高代に怒りを感じていたわけですが(プライドを傷つけられたせいもある)、それをかなりページ数引っ張ったわりには、最終的にあっさり許しちゃうんですよね。
だったらもっと、さっさと話ししちゃいなよ…なんて思ってしまいました。
なんだか肩透かしです。
それに警察は徹底して縦社会、歳や入庁年度などが重要視されるかなりの体育会系組織ということですが、そんなことを説明しておいて思いっきりタメ語。
そしてそれに対する言い訳のような表記があり、リアルとノンフィクションがごちゃ混ぜで読んでいて落ち着かない気分にさせられました。
前作の主人公の一人であった塩見や、当て馬さん浅田も登場しております。
SSは塩見視点で、こちらはオールキャラ総出演(浅田のパートナーは出なかったけど)という雰囲気。
前作が楽しめた方向けですね。
そしてやはりオールホモ化計画だったのかー、こちらのシリーズは(笑