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題材は悪くないし、ストーリーも大枠は良いと思うんですが、、、、
萌どころがないというか、受けの芳彦(ホントは敦彦)のことを今ひとつ好きになれなかったからかも知れません。
悪者の坪倉も、実際のところは敦彦の父親に思いを寄せていたらしいエピソードも浮いちゃっていて。逮捕された後に自白したのは、想い人の息子達への謝罪だった、という方向なのかもしれないけれど。
昭和初期のの時代設定で、外国帰りの攻めと再会し、入れ替わりを見破られ…とちょっとうまく引き込まれなかったなぁ。わそう、って所には興味をそそられましたが、残念ながら趣味じゃない作品だったかな。
京都物なので読みましたが、読み落としてました。これ、昭和7年なんですね。普通に現代物だと思って読んでいました。今、ここのあらすじ見てから最初のところを読み返したら、「昭和に年号が変わってから7年」とありました。
しかし、全くこの時代である意味がないような。
何故敢えて、昭和7年なのか?暗い時代に突入する前の独特な空気もなく、まあ、強いて云うならばこの時代なら現代よりは戸籍関係は誤魔化したり出来るかも??くらいです。
折角なのですから、この時代の京都である意味が欲しかったです。
時代もそうですが、全てに関して継ぎ合わせたような違和感が残る話でした。
そもそも二人の出会いも特に印象が残る事もなく、これで二人ともいきなり「この人しかいない!」ってなりますかね?何年か続いたならともかく。会ってすぐ呼び捨てな攻めも何だか微妙でした。いきなり「お前」呼ばわりの台詞がありましたが、これは誰が云ったのかよく分かりませんが、攻めだとしたら更に微妙です。う、うーん。
母親や奥さんが双子だからって区別つかないのも可笑しいし、殺人犯した時点で何で脅されるのかもよく分からないし(逆にそれを逆手に脅迫するならともかく)質屋も実は双子の父親に懸想していたとか、何か全てに関して散漫でした。
何にしても、一番可哀想なのはお兄さんと奥さんだと思います。
あんまりだ(泪)
あとすごい気になったのですが、「おません」って言葉やたら出てきましたけど、どうもしっくりこないのです。年に二三回京都に行く程度の関東人の耳なのでいい加減ですが、こういう言い方あるんですかね?
もう少し練って掘り下げたら、いい話になったのではないかなあと思いました。残念。
あと挿絵も金さんは好きですが、これだと攻めが高利貸しに見えてしまう(汗)
嫌いではないですが、アラが目立ちすぎたので色々書いてしまいました。すみません(汗)
私には合わないだけかもしれませんので、ご参考までに。
敦彦と親しかった倫太郎にとって,亡くなった「敦彦」が双子であるという事実が彼の死を
余計に辛く受け入れがたいものにしているのかな.
亡くなったのが「芳彦」なら倫太郎は悲しむ「敦彦」を慰めるのに集中できただろうから, そっちの
方がある意味良かったのかもしれない.
坪倉が旅館に手を出して来たのは,それが敦彦の父が営んでいた旅館だったからなんだろう.
多分,詳しい動機なんて本人にも分からないよ.
それにしても,最後の種明かしが唐突だな.
いろいろ無理がある設定、展開に最後まで乗り切れなかった。
もっと、こうだったら、ああだったら、と言ったらきりがないし、この作家さんの淡々とした中に、ひんやりした毒を感じる雰囲気は嫌いじゃないので、ほんとうに残念。
双子の入れ替わり、父親と金貸しの関係とか、そういった濃い愛憎物と、京都を舞台にした、ほのぼのとした再会物といった展開が、うまく噛み合ってないような?
あと、イラストも合っていなかった。
受けはさておき、攻めが文章から感じるイメージとまったく重ならなかった。