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prologue
会社の先輩と後輩。ごくごく普通のサラリーマンものですが、高校時代に面識がある、という再会ものです。
二人は体の関係はありますが恋人ではありません。
よくある、というか、本当にこんな人たちいそう、というような日常を描いています。無愛想で怖い印象を与える桧山と、教育係の大沢。
仕事は出来るのに周りとうまくいかない桧山と、教育係として頭を痛める大沢の図はどこの会社にもありそうです。
高校時代の集まりがあって、その当時好きだった人が結婚すると知らされショックを受けたり、同じ部署の女の子が桧山にモーションをかけるのを見てもやもやしたり、上司とうまくいかなかったり…。
ガッツリお仕事をしているわけではなく、何となく桧山と寝ることを続けるうちに、自分は高校のころから何か成長しているのだろうかと自分に問い掛ける大沢。何だか身近に感じられるキャラクターでした。
でも恋愛部分は押せ押せでなくて、ちょっと薄い気もします。
中立にしたのは個人的にカップリングに萌えなかったから…なのですが、
特にずっと無愛想な桧山の考えていることがよくわからず、桧山がいつから、何故そんなに大沢を好きなのかがわかりづらかったです。
セフレから本気になる…というストーリー構成なのですが、大沢のほうもその本気になっていくという過程が伝わりにくい。上手く書かれていないとは思わないのですが、あと一歩という感じでした。