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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
木原音瀬だいすきっ子によるレビューですので偏りがあります。
ご注意くださいね(´・ω・`)
上巻に続き、読んでいて吸い込まれるような作風でした。
木原作品のなかでは読み終わりが「痛い」部類に入らない内容です。
ただ読んでいての「痛い」はありました。
いじめにあい、弱弱しい男の子だった路彦。
そんな彼をおちょくっていた端くれヤクザの信二。
強気だった信二が大人になっていくにつれてたくましくなっていく路彦に「助けて」と叫ぶシーンでは思わず号泣しました。
ふたりのここぞというときの台詞、震えますね。
信二、路彦にとって、絶対といえるのがお互いの存在。
そんな自分じゃない、彼のためだったら自分なんてどうなってもいい。
落ちていくように、堕ちていくように恋をする。
もう、恋をしてしまっている。
そんな内容に、是非涙してください。
個人的に梨とりこさんの挿絵も美しくてたまりませんでした←
東京に出てきた信二が、いよいよ惣一の元につくようになるところから下巻は始まります。
上巻のラストの方で、惣一の冷酷さを目の当たりにしていたはずの信二ですが、惣一の下で働くうちにだんだん傾倒していくようになるのですが、、、
ここで、惣一を、BL的お約束な、完璧でカッコイイ頭脳派ヤクザにしないところがコノハラ流。
惣一は、全く人の心がわからない性格と、なかなか痛い性癖の持ち主。
偶然惣一の仕事に関わることになってしまった路彦を、惣一から遠ざけようとする信二。
しかし、惣一は信二の願いを聞かないばかりか、ほとんど嫉妬のように、路彦を仕事に引き込みます。
信二の心は、良太の事と路彦の事で、惣一から完全に離れるのですが、惣一はそれが許せず、壮大な、駄々っ子報復戦が始まります。
この追跡劇のハラハラ感と結末の不条理さは、「痛い方のコノハラ」要素満載です。
二人は、主に信二の方の理由で、始めから「かきっこ」という擬似SEXしかしてこなかったのですが、逃避行の最中にようやく完全に結ばれます。
黒紋付きの大振り袖という花嫁衣装と蝋燭の影。
極限状態でのたがの外れた際限ないSEX。
直後に訪れる別れ。
4年の時を経て、総ての物語にハッピーエンドが待っている。
月明かりの下で、龍は笑っている。
後書きで緋襦袢を書きたかったんです、というのにちょっと
笑いました。 そういえばそんなのもあったかくらいの存在感でしたが…
今回もぐいぐい読ませるその疾走感はさすが。
今作品では、二人きりの世界といった閉塞感はなく、
賑やかな脇役勢が彩りを豊かにしている。
特に、女性陣がさりげなく良いと思う。
ペニバンで女にイかされたがる、ちょっと特殊な性癖の
惣一さんに対して、元パートナーの玲香のちょっとした一言
「あいつって変態だったけど、けっこう好きだったんだよね」に
痺れた。 山田には路彦がいた。 だから人殺しと言う
ホントのクズに身を落とさずに済んだ。
惣一にとっても玲香さんはもしかしたら特別な相手だったかも
しれないのに気付けなかった不幸がある。
他に居場所が無いから、誰もいないから…ではなくて、
さらにその先、押し広げた世界の中からただひとりあなたを選ぶ、
というのが良かったと思う。 笑う龍って、現実の持つ
中途半端さや惨めさにつながるイメージだと思うんです。
痛みを答えられなかった山田のハンパさ、無残さ。
以前のいじめられっこな路彦だったら、山田に出会う前の彼ならカッコワルイって
言っちゃうんじゃないかな。 今は違う。 そんなカッコワルイ
あなただから好きなんだ、背中の龍が綺麗なんだって言える。
そんな路彦の成長が凄く嬉しくなる。
山田を好きだっていう路彦、良い男じゃないですか。
多分出会わないままだったら、路彦は全然違う人間になっていた。
でも、本人も多分今の自分の方が好きなんだと思うんです。
山田がいてくれたから今の自分がある、そんな自分が好きだと
思える路彦が男前で良い! クライマックス、
「僕の人生のそばに来てくれてありがとう」の一言で
涙腺決壊! よくぞ言ってくれた…と喝采したいよ。
山田は山田で愛しいんだ。
「路彦さえいたら、自分は大丈夫だったのかもしれない。」
絶体絶命のとき、助けて、の一言を言える相手がいる幸せ。
どうしようもない、現実の痛ましさ、中途半端さ、
無残さ、惨めさを全部全部ひっくるめて、肯定する力。
これこそ恋愛の魔法じゃないの? とうっかり感動してしまったよ。
今作品は全体的に痛ましさは少なかった。 木原音瀬も
丸くなったのだろうか。 私は好きです、この作品。
本来であれば、ヤクザ物は避けてます。
痛かったり死にネタじゃないかと……。バットエンド嫌いです。
しかし今回は木原先生のサイン会につられ、あらすじも見ずに申し込んでしまった…。
色々あって(もう皆さんご存じだしょうから省略)バスで逃げるあたりから、急に緊張感が増しハラハラドキドキ。
初めて”美しいこと”でBLノベルズに出会った時のように、睡眠を削っても続きが気になり止まらなかった!!!
蔵に隠れた時点で警察呼べよっ!!と一人興奮してイライラしました。
木原先生に電話して教えてあげたかったくらい(笑)。
正直、最後の穏やかさに心底安堵しました。
(逆にみんな助かって良かったのに、物足りなさを感じるくらい。どっちじゃい(^^ゞ)
始まりは信二意地悪だし、路彦なんで懐いてんの?って不思議なくらいでした。上では信二死にかけたし…、本当に悲しい世界だな、ヤクザって、って。
でも、木原先生の力でどんどん読ませられました。
信二の「助けて」や「花嫁衣装」で事件性だけでなく、胸キュンもいっぱいでした。
久々に夢中になりました。
やはり木原音瀬さんは神。
まさかの攻め受け逆転!
結構びっくりしました。…よく考えたら身長が抜かれて引っ越しやで肉体改造され始めた時点であり得る展開でしたね。
上巻では攻めの加納くんを良くも悪くも導いてきた山田は田舎の人情ヤクザの下っ端でしたが、下巻では舞台が東京に移り大きな組の経済ヤクザ惣一さんの側近につきます。
優秀でスマートなインテリヤクザの惣一さんに心酔した山田は惣一さんに懸命に尽くします。惣一さんも身を呈して自分を守った山田を可愛がり物や食事を与えます。
良好な関係が続いていましたが、徐々にその関係に暗雲が・・。
山田の大切にしている加納がアルバイトとして自分の世界にやってきてしまいます。
詳細は割愛しますが、惣一さんに加納を自分の世界に巻き込みたくないと訴えても聞き入れてもらえず、子分の良太が美人局に失敗し敵対する組織に拉致られた時も見捨てられ、惣一やヤクザ社会に対して抱いていた疑似家族妄想が崩壊し現実に引き戻されます。
山田は惣一の側近をやめたいと申し出、惣一は嫌がらせのようにデブの仕手師を殺すように命じます。
山田は根っからの悪人ではないし、組織に裏切られたような気持ちで仕手師を逃がしてしまいます。そして自らも逃亡することに。
家族だと信じていた組織に裏切られ傷ついた山田が頼れ信頼できるのは加納しかいませんでした。縋るように助けを求めた山田を加納は、気の弱い大学生とは思えないほどの行動力で、まさに命をかけて逃がし守ります。
この時に、二人は結ばれるのですが、極限状態の中での逢瀬。
恋や愛、生と死、信頼、友情、複雑な感情がごったになった生々しいリアルさがありました。
上巻はわりかしほのぼのした展開でしたが、下巻は目を背けたくなるような痛々しい場面が盛りだくさん。
ラストはハッピーエンドですが、木原先生の作品なのでもちろん甘いシーンはちょっぴりです。
でも希望の見えるラストでよかったなぁっとホッとして読み終わりました。
とても素敵な作品だと思います。
下巻で何がときめいたか。もちろん作品はばっちりだったんですが、惣一さん・・・・女にペニバンで責められないとイケない身体。そこに思わぬツボを見出しまして、発狂するほどトキメイテしまいました(ノ´∀`)ノ゙祭りだw
脳内に妄想できるだけに画だけでヤバイwwあえぐ惣一さんをぜひ実写でww
おいといて。
お話は、東京の事務所に移った山田と少し大人になった路彦からはじまるお話。山田がヤクザという世界に求めたもの。欲していたもの。そして路彦への気持ち。路彦の気持ち。関係~を描いていくお話。
であったときには、強くてカッコいい山田。しかし、本当は失った父との関係、求めた愛の形。本当は弱くて、弱虫で泣き虫な山田。
そんな山田のそばにいて、大人になった路彦。
山田が好きで、大好きで。守ってもらってばかりだった自分が、今は山田を守りたいと強く~という成長記録という意味でも面白かったかなとおもいます。
別件。
キスシーンが多いのはよかったwチュゥチュゥしてるカップル好きです。もちろん描き方にもよりますがwそんで、巨乳がすきなのに路彦に興奮してしまう山田。ってのもウマw
濡れ場もエロくてマル。背中の刺青ウマ。
何度か死の恐怖~が描かれているんですが、結論カップリングがされるとわかってしまっているBLではイマイチ切なくなれないのが残念でした。
極論。路彦成長期!泣き虫な山田さん大好きですww
ヤクザ物大好きなんですが、こうリアルなと言うか底辺な感じのは初めてでした。そしてバッドエンドが怖いワタシは恐々読み進めました。
後半は、どうなるの?この先と言う不安ととふたりの気持ちが切なくて泣きました。
路彦が中学生の頃からの長い長いふたりの物語は新たなスタートを切ったところで終了。けっこう壮絶な物語でした。
この先路彦の健気な気持ちに信二がずっとずっと応えてあげてほしいと思いました。
信二は素直じゃないけどw でも路彦のことは大好きだものね。
攻/受は自分の想像と逆だったのでちょっとびっくり。いつになったら信二は路彦を抱くのだろう?と思いつつ読んでました。
路彦ったらいつの間にそんなに男らしくなったの?急に雄?と、信二を襲うシーンで思わず心の中でつぶやきましたヨ。
最終的には攻であり嫁パターンです。路彦にはお似合いです。
リバもありかと思いましたが、そのシーンはなかったのがちょっとだけ残念でした。
上下巻と長い物語でしたが、長さを感じさせずあっという間でした。心地よい読後感です。
上巻に続き、あらすじ抜きで感想をつらつら述べていきます。下巻も表紙が美しい。成長して山田より100倍頼りになる路彦が彼に寄り添うようなビジュアルが目を惹きます。
まず、読んでいて興味深いと思ったのは山田と路彦の思考の違いです。山田は典型的な男の人の考え方を持っています。まあ、かなりアホで巨乳好きでキレ性でどうしようもないですが...。一方路彦は嫉妬深くて面倒くさい女のような思考の持ち主です。すぐに泣くし、拗ねるし、山田をオロオロさせています。一度、路彦を怒らせた山田がその扱いに困って、弟分の良太に電話した時は夫婦喧嘩かと思いました笑 この考え方の違いが二人を上手いこと調和させてるのかと思います。
惣一から褒美にクラブの巨乳お姉さんをお膳立てしてもらったにもかかわらず、泣いてる路彦の顔が目に浮かんで何も出来ない山田。純情にも程が有る...意外と誠実な山田に微笑ましく思いました。
また、大学生になった路彦はとても成長しました。山田が惣一に男惚れして命を懸けているのをみて、「一人になるのが怖いから、ヤクザという仮性家族にしがみ付いてるだけなんだ」と正論を告げます。山田はそれに怒るのですが、その後偶然路彦が惣一の仕事を手伝うことになったと聞いて必死に止めに入ります。自分が心酔してる世界でも、路彦を絶対に引き込んではならないと信じている山田。そこに山田の過去が垣間見えて、切なくなりました。山田はそれを止めさせるために土下座をして惣一に頭を踏みつけられます。それでも頭を垂れる山田に路彦への愛を感じて萌えました。
そこからの路彦の逆転劇には驚きました。まさか路彦が山田に突っ込む日が来るとは... 最後まで、右左が入れ替わることはありませんでしたが、路彦は山田に求められたら簡単にお尻を差し出しそうだと思いました。リバカップルだと勝手に思っています。
最後の方の展開は急すぎて、もっと時間をかけて再開して復縁の下りを書いて欲しかった気もしますが、尺が足りなかったかな?それでも、全てひっくるめて神評価にしたいと思います。
*萌えたセリフ集*
⚠︎未読の方は読まないで!
山田が路彦のトイレを無理やり手伝った後で言う山田のセリフ
『俺はお前が恥ずかしがってんのを見てると、興奮する変態だからな』
いや、ほんとにただの変態...笑
八つ当たりされた路彦が健気にいうセリフ
『信二さんがオタクとか漫画読むのが嫌なら、僕やめるよ』
可愛すぎる...これには山田もたまらなくなったらしく抱きしめてました笑
あらすじなどは皆さんレビューされているので、
私は個人的な感想を。
木原さんにしては、甘いなぁ
という印象はありました。
殴る蹴る暴言などは多々有りましたが、
本当の所お互いに想い合っている。
そこはすごく甘かった。
上巻からあわせて
路彦の成長っぷりは凄い。
いきなり魔法のように男前の頼れるイイ男になった訳ではなくて、
まだまだ甘ったれで女々しくて泣き虫だけど
確実に男らしく成長している…
その描写に密かに萌えました。
梨とりこさんのイラストも美しい…っ
襦袢の濡れ場には萌えましたな………。
最終的に皆さんハッピーエンドになってしまって…
いえ、ハッピーエンドいいですよ。
私はバットよりハッピーな方が好きですから。
ただ、良い意味で拍子抜けしました。
こんな幸せになっちゃえるんだ…。でも
幸せが一番いいですから。
路彦と山田はいくつになっても追いかけっこしてるんでしょうね(笑)
上巻とおなじく読み始めたら、とまらなくて
なんだかあっという間に読み終えてしまった。それにしても木原さんは凄い。
路彦の成長も、成長と同時に感じる山田の弱さ、家族に対する憧れと恐怖の出しかた、
それらを痛感させられる瞬間の山田、挙げればキリがないけど
一つ一つが秀逸で素晴らしかったです。+。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚
惣一さんのおかげでペニバンという物の存在を知りました(笑)
略さないと言葉のまんまですね。