融資の代償に、身体だけはくれてやる。

まだ、恋とは言わない

まだ、恋とは言わない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
25
評価数
7
平均
3.6 / 5
神率
14.3%
著者
いとう由貴 

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イラスト
高座朗 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
ただ一度の恋のために
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773099829

あらすじ

亡き父の跡を継ぎ社長になった和之は、経営不振に悩んでいた。憂さ晴らしに入ったバーで酔い潰れ、目覚めると隣には見知らぬ男。昨夜の記憶はなく、下肢に残る不快な痛みに戸惑う和之を、その男・亮は微笑みながら、身体は覚えているはずと組み伏せてきて!?……
(出版社より)

表題作まだ、恋とは言わない

カジュアル系量販店経営・30歳
高水酒蔵社長・30歳

レビュー投稿数3

頑な過ぎる受が良かった

純粋な「ただ一度の恋のために」が好きでスピンオフは避けていたのですが間が空いて忘れた頃に読みました。
ここまで頑なで絆されない受は珍しいし、若社長としての責任感と引き離してしまった弟の恋への罪悪感を重く背負って悩むところに好感が持てました。弟の話の時はイヤなやつだと思ってましたが、そんなに思い悩んでる間に、伸之はよろしくやってますよ…と教えたくなる程の悩みっぷり。それにそんな風に心を許せないことを理解していて、人に甘えず強くあろうとし続ける和之のどんなところも可愛いなぁと思っている亮も良かったです。エロも多いが頑なな受に対して行為は甘めなのも、知らず知らずのうちに攻に傾いてる受(何も言わずにモノに触れてみたり上に乗ったり)も良かったです!神よりの萌2

0

ツンデレ女王様を落とすには?

『ただ一度の恋のために』が弟編。
というわけで、今回はその反対、お兄ちゃんのお話であります。
とはいえ、前作を読んでいないので、弟編と絡めた感想はお話できないのですが、単品でも十分楽しめる作品に仕上がりました。

若くして酒蔵の社長に就任した和之。この田舎町も古い家も重圧も好きではなかったが、仕方がない。若くして両親をなくし、病弱な弟を抱えた和之は強くいなければいけなかった。しかし、度重なるアクシデントに会社はなりたたなくなり、窮地に立たされる。そんなとき目の前に現れたのは、傲慢で一方的に気持ちをぶつけてくる男、亮。飲めない酒を飲んだ夜、和之はその男に抱かれてしまう。好きだ、愛しているとささやくその男の正体は・・・!?
プライドの高い女王様受!!そして、一途でけなげなワンコ攻!!
まぁ、ワンコというには肝が据わりすぎてる気もしますがwww
面白かったです。二人は幼馴染でして、今は強くて男らしい攻も、泣き虫で貧弱。いじめられっこだった。それをかばってやってたのが和之。
しかし、今は、借金で首がまわらない和之に、事業に大成功して金持ちの亮。融資や投資を、愛する和之のためにしたいという亮に、素直にうけいれられず、投資や融資の利子の代わりにと身体を差し出す和之と、立場逆転というつくりかたは上手いなと思った。嫌いじゃないです。
身体から入る愛もいいんじゃね?ということで、エロ濃い目なのもまたイイ。やるのは身体だけだとイイ、身体を好きにさせるんですが、身体はトロトロ。次第に感じまくるようになる和之。始めて自ら亮の昂りに触れ、後ろをいじられながら、後ろだけでイくというシーンはちょっとキュンとしてしまいました。また、弟カップルさんの話。これ最初にシリーズ最初に弟をよんでいなかったからこそ~な感動もあったかも。もしやと思っていただけに、まぁ、まぁ・・まぁ・・なんですが、『弟を別れさせた俺が、男となんて』と頑なになっていたシーンが長かったために、ちょっぴりホッとしたというのも正直な話。
少し贅沢をいえば、もう少し気持ちの変化をじっくり描いてほしかったかな。いとう先生の作品は感想書くたびに言っているような気がしますが、好きになった過程ってのは大事なのです!!大事なの!!
そこが見たいの(ノД`)・゜・。
まぁでも、最後に「弟たちは、病院でこんなエロエロできないなんてかわいそうに」なんていいながらエロエロする二人~のイチャイチャぶりは最高でしたwwwwwwエロなときは、かわいく従順なのに、結局は女王様を突き通すというラストも叱り。よかったです。

3

女王様受け

経営難に陥った酒蔵の当主が主人公。
資金援助のため亮に体を与えても心は気高く保った女王様なところが魅力的。病弱な弟と酒蔵を守るため堅物真面目で必死に弱音を吐くことなく生きてきた人が快楽や頼る心地よさを覚え、でも恋してしまったことは認められないと取り繕ってグズグズグルグルしているのが切ないやらもどかしいやら…ワンコ通り越してパワーでぐいぐい押し進める亮の威力があってこそでした。ヘリも動かす愛の力!

最後にはお酒に酔って亮に身を任せた最初の出会いの夜も読むことができて、和之がどれだけ気をはっていて、心委ねられるところを求めていたのか分かってぎゅっとなりました。甘えるとめちゃくちゃ可愛いし!!これはまた見たくなる!だましてお酒呑ませたらいかん!という私の理性も崩れました。

お話の舞台は浜松近辺の田舎。静岡といえばお茶の方が印象的で酒蔵もメジャーな地域に比べると少ないと思うのですが、なんで浜松だったのか…電子はあとがきがないので、その点不明のまま終わったのが心残り。新幹線のこだま号とひかり号の追いつけ追い越せとか遠州弁がポイント?頑なに標準語を貫いていた人からポロっと出る方言って、気を許した感が出て好きなポイントなんだけど、気持ち通じ合っての最盛り上がりエッチで「好きづら」「~だら」と出てくるのは聞きなれない感が勝ってしまったかも。

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