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大切な人を救うため、極道に身をまかせる屈辱。
heart
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
Dr.シリーズ初読みです。
もう10冊目になるんだそうですが、シリーズ読んでなくても十分楽しめます。
それにしてもこの舞台になる病院、イケメン揃いでホモホモ病院だわ~!と思わず笑いがこみ上げてきました。
ストーリーを見て心臓移植ということをテーマに極道が絡んでなんて、シリアスでドロドロなのかしら?と思っておりましたら、「オレはもう死ぬんだ~」と言っている極道が、やけに良い人だったり、ある意味、良い意味で裏切られました。
14歳の夏、それまで友人だった槇人に告白され、ファーストキスをした藤丸ですが、その数時間後、事故で槇人は亡くなります。
その心臓が誰かに移植された事実を知った藤丸は、槇人の意志を継ぐため、そして移植が誰にされたか突き止めるため小児科医になります。
一方、極道の龍禅寺は、心臓の移植を受けて以来15年間、少年の夢に苦しめられていました。
龍禅寺が槇人の心臓の移植された相手だったことを知った藤丸は、怒りにまかせて龍禅寺家に乗り込み、手篭めにされる。
藤丸には、未亡人になった妹とその子供・春彌という甥子がいて、一緒に生活しているのですが、その春彌が突然心筋梗塞と心筋破裂を起こして倒れる。
どうしても助けたい藤丸は、闇の移植コーディネーターをしている龍禅寺に、その身体と引き換えに心臓移植を頼むことになる。
子供の臓器移植は15歳以上でないと意志表示ができないということで、日本ではできないのだそうです。
また、藤丸が小児科医と言う設定も現在の医療問題を考える時に、とても難しい問題とされているものですし、今回は移植問題もあり、二つも設定にもってきているのは作家さん、チャレンジャーだなと思います。
龍禅寺は、移植された心臓に対して自分のものじゃないからと、自分自身の具合が悪くなっても、もう死ぬからと生に対して前向きじゃない態度があり、そんなところはヘタレととってもいいのかな?と思ったり。
藤丸も、槇人への想いが強すぎて龍禅寺とはしようがなく、な関係と割り切っているものの、ヤキモチを焼いてみたりとか、結構一途なんだけど鈍感?
春彌の手術が無事終わったあと、龍禅寺からもうサヨナラと言われて混乱したところを救ったのが、病院のホモホモ軍団!
いやぁ~いい先輩達を持ってますよ、こんなところがシリーズの強み?
でも、人のアドバイスで自分の気持ちに気が付くなんて本当に鈍感。
そんな当たりから、藤丸の性格が極妻になります!
龍禅寺も、舎弟も𠮟り飛ばす、キップの良さ。
書き下ろしペパーでは、「姐さん」と呼ばれてましたから・・・
そんなで、シリアスなテーマを持ちながらも明るい未来でエンドを迎えたのは安堵しました。
龍禅寺、長生きしろよーと思いました。
『Dr』シリーズ10作目です。
シリーズの主要な舞台である医大病院(ホモ病院)の小児科医・藤丸(受)と、15年前に違法な手段で藤丸の恋人の心臓を移植されたヤクザ・龍禅寺(攻)。
え~、すべてにおいて好みの要素がひとつもありませんでした。
『お仕事もの』(とりわけ『医療もの』)も『ヤクザもの』もものすごく苦手なので、シリーズの一環でなければ読みたくなかった、こんなもの。
とにかく『無理矢理から』が大っキライなんですよ。そこにどんな理由付けがあって、あとから種明かし(?)されようとも。
というわけで、ラブにもストーリーにも一切興味を持てず、もうかなり早い段階でどうでもよくなってしまいました。
さらに、藤丸の甥がなんとも鬱陶しくてイライラ。
イヤ、甥がどうこうよりも、藤丸と妹と甥を巡る描写自体が、胡散臭い似非ホームドラマか!と辟易しました。
とにかく、キャラクターも好みじゃないし、ラブ面になんの興味も持てないまま終了。それ以前にこれのどこがどう恋愛なのかさえわからなかったんだけど。
龍禅寺を『実は格好いい』キャラクターとして描きたかったんでしょうが、私はこの龍禅寺にまったく魅力を感じません。藤丸もあまりにも自分勝手で失笑。
そしてメインテーマであるんだろう移植・臓器売買に関するアレコレは、BLでこれ読まされる必然性をカケラも感じませんでした。
しかも、安っぽいお涙頂戴大団円(なんでしょう、たぶん)にはむしろハラ立った。こんなこと(『BL』にというより、こんな適当なストーリーにって意味です)に『移植』ネタ使うなよ、と。
そして『医師が違法な臓器売買に』という件での決着がまた酷過ぎないか?
シリーズここまでで最低だったとしか言えません。
このシリーズはなんだかんだ言いつつも結構好きなんですが、これだけは手放してもいいとさえ思いましたね。よく最後まで読めたと思うくらいです。