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心と体が入れ替わる、そんな不思議テーマのコメディ作品です。
映画「同級生」みたいなシチュに、ちょっとワクワク期待で読んでおりましたが、中盤から力尽き、物語を追うのにとても時間がかかってしまい、残念ながら”趣味じゃない”評価です。
生真面目で美人のキャリア刑事がその性格と外見が災いして府警に移動になった倫太郎ですが、手柄を焦るあまり、赴任前から簡単に接触できそうな弱小暴力団の若頭・琢磨に身体を使って接触。
経験もないのに、後の祭りで犯られちゃった直後、ヒットマンに狙われて琢磨と3階から飛び降りた衝撃で心がいれかわってしまって・・・
琢磨はコテコテの大阪弁で、豪気で大雑把な男。
方や倫太郎は細かくて、真面目な琢磨とは真逆な性格。
琢磨の組も貧乏で組員がたった二人しかいなくて、稼ぎはバッタもの商売とか裏DVDとか、たまに入るミカジメ料という今までにないヤクザ設定だから面白いはずなんですが・・・
琢磨も倫太郎もゲイでもないのに、琢磨が一方的に倫太郎を好きだったという事実ありきの展開なんですが、いつの間にか倫太郎も琢磨を好きになっていて、エチも平気で展開されていく。
何のためらいも発生しないのは、コメディだからなくてもいいのか?
それに倫太郎は警察官のはずなのに、ほとんどきちんと仕事をしていなくて、警察と言う設定が余り生かされていない。
ただ、ヤクザと刑事という禁断の組み合わせという必要条件の為にだけある設定だし。
そこが今一つ納得できないところ。
「セカンドチェンジ」では琢磨を追いかけてきたという16歳の関東の大きな組の息子・竜紀と倫太郎が階段でもみ合って、今度はチェンジではなくて、竜紀の心が倫太郎の中に同居してしまい、竜紀の身体の中身は空っぽと言う設定。
組の跡目争いで竜紀の命が狙われているだの、実は竜紀は義兄が好きで、琢磨をあて馬にしていたとか、とって付けたような理由があとからついてきて、ごちゃごちゃしているのです。
そのゴチャゴチャした展開の中で倫太郎が琢磨を本当に愛してると自覚するという展開にしたいのだと思いますが、もったいぶってる感じがしてすんなり入ってこない。
竜紀が頭の中にいるから、琢磨と身体を重ねたくてもできなくて、たまりにたまって~ということはわかるのですが・・・
本当、ネタは面白いはずなのに生かし切れてなかった気がして残念です。
コメディにするならするで、こんな中途半端はせずにもっと徹底的に貫けばよかったのにと思います。