愛を乞う

愛を乞う
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×229
  • 萌21
  • 中立6
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
17
得点
370
評価数
97
平均
3.9 / 5
神率
38.1%
著者
夜光花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
榎本 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥543(税抜)  
ISBN
9784199005473

あらすじ

「これから6年間、息子の性欲処理の相手をしなさい」。両親の借金の形に、13歳で大富豪・綿貫家に売られた氷野春也(ひのはるや)。同い年の一輝(かずき)は、人に命令し慣れた態度で春也を物扱い。口と手で一方的に行為を強要してくる。ところが、全寮制の高校で同室になって以来、なぜか春也にキスや愛撫をするように…。一輝の態度が変わったのは一体なぜ? 理由がわからないまま、契約終了を告げる卒業の日が迫り――!?
(出版社より)

表題作愛を乞う

売られた先の息子
借金のかたに親に売られた

レビュー投稿数17

性と恋心の純粋さと成長する二人

もしも魂が目に見えるなら、俺たち絶対汚れてないよ。一樹だってそうだよ、俺のこと……ずっと守ってくれたよね?

滅茶滅茶良かったです。最初の綿貫(春也を一樹の玩具に当てがった奴)がヤバ過ぎて少々怯えながら読み進めたのですが、奴隷と主の関係で二人くっついて大人になり、性と恋心の純粋さが混ざり合っていくのが良かった…
それもこれも一輝が結構良い奴だったから。

春也は最初強制的にフェさせられたり剥かれたり辛そうで、またそれも良きなのですが、キスや兜合わせも一度してみれば毎日のようにしてしまうとか、興味に純粋でキスや性を覚えては夢中になる学生ものはツボでした。一輝が春也のをフェした後、不味くて春也に笑われるの、可愛くてすごく良いな。
垣間見える一輝の優しさに春也が懐いていき、高校に入ってからは彼らの自由な高校生活が解放感があって、主従だからベタベタくっついて甘さのある関係になるのが良かったし、挿入もお伺い立てるし、怖がる春也に指で慣らす期間が長いのが最高でした…!甘いのに二人は両片思い!
二人の純粋な気持ちも、綿貫に対峙する春也の震えや嫌悪も手に取るように感じられる文でした。
春也が普通に女性と付き合ったのは意外だし、一輝がこんなに鈍感だと思わなかったけど、奴隷だった春也を大人になってから探して必死に詰め寄る一輝は良かったです。離婚もしちゃって。

二人とも、お互いがいたから真っ当な人間性の欠片を何とか持っていられたような危うい環境でしたね。とにかく大人が悪い。
子供の頃からの従属が無くなりただの大人ふたりになった彼らがやっと結ばれる、長い道のりだったけど良かったなぁと思える読後感でした。
「笑ったのが可愛かった」なんて純粋で尊い感情で理由なんでしょう。

1

縋るものが相手しかない関係

11年前の作品かぁ……
今はなかなか書けないだろうなぁ。
そもそも『借金のカタに性奴隷として子どもを売る』ということを現代の話として書かれてもあまりリアルに感じられないのだろうと思うのです。
ただですね、親に抑圧された子どもの話として充分面白かったです。
何て言うか、子どもが『どんな最低な親でも親』と思ってしまう所とか。

最低な、そして異常な出会いをした2人ですが、それぞれが相手を『モンスター』ではなく『同じ年の子ども』と、じわじわと気づいて行くところが面白かったんです。
私はこの2人の結びつきを『純愛』と言うより『他の誰とも分かち合えない経験を共有する人』みたいなものに感じられたんですね。例えば一緒に暮らしている家出少年とか、そんな感じ。
縋りつくものが、相手しかいない感じ。

親によってかなり歪められてしまった一輝が、春也への愛情を素直に表せられない不器用さに萌えました。

1

X年愛がお好きな方に

何世代か前のやおいって感じの痛いBLです

BLの攻めってスーパーマンで向かうところ敵なしの天下無敵、親をもやり込めるってのが多いですが
こういうどう足掻いても敵わないリアルな圧迫感と闘うのもいいですね
借金のカタに買われる、ってのはBL定番だけど
もし現実社会であったら「イケメンが大人の男を」よりも本作のように「ヒヒジジイが児童を」売買っていう方が近いんでしょうね

高熱が出てもテスト受けたのも
今まではペットの方を殺されてたのにそのときは自分が殴られたのも
その後すぐ全寮制の学校へ春也を入らせようとしたことを考えると
春也のため(殺すって脅された?)のかも
でも腐女子キャラは要らなかった、場違いでしょうw
最後自分たちの手を汚さず、Xじゃうのはご都合主義かな

1

夜光花さんの学園寮モノ

夜光花さんの作品で主人公がミドルティーンというのはとても珍しいと思い、ワクワクして読みました。

導入部分こそ面目躍如とも言える不穏な雰囲気ですが、それぞれ幸せとは言い難い家庭環境で育った二人が補い合うようにゆっくりと心を添わせていく様子が嬉しく、切なかったです。また、舞台が学園寮に移ってからは二人の心情の変化とともに切なさも増してキュンとしました。学園寮モノを夜光花さんが書くとこんな感じになるんですね~。

途中、何度も不幸の落とし穴に消えてしまいそうな春也を救い出す一輝が不器用ながらカッコ良かったです。

3

おかしな始まりなのに、まさに純愛

期待以上でした!
正直あらすじを読んだ時に「性欲処理って…おいおい」っと思ってまして、
それでもって読み始めの冒頭からびっくりの連続で「はぁ〜っ?」っとなりまして、
解っていた事とは言え「おまえら頭おっかしいんじゃないのっ?」状態。
しかも一輝も春也も13歳?
冒頭から全力疾走で、唖然となりました。

でも最初それだけ落とされたので、
その後の2人が読んでて楽しかった。
子供ながらのエピソードを交えながら、
関係はおかしなものだけど、
2人が成長していく姿が読んでて楽しかったです。
後半は、もう2人がかわいそうで。
親友も超えたような2人であるのは明確なのに、一緒にいる事が出来ない。
なんでこんなに縛られなきゃなんないのか…。
しかもなんなんですか、綿貫!
なんなんですか、あの女!
成長した春也が「ペットでいいから…」っというシーンは、今思い出しても悲しくなりますっという言葉では足りない位、悲しかった。
ここまで救いようがない親を読んだのは初めてかも。
親なんだからどこかひとかけらでも救いがあるのが当たり前と普通に思う自分を鼻で嗤われてる位。
でもまたもう1人の自分は、ここまではっきりしてるからこそいいのかもと思ったり。
ここまでやっといて、反省の色なんか見せられたら、訳わからなくなりそう。
1冊の長さだけじゃ納得いきません。
…っと言いながら、ちょっと高校卒業後があっさりしててちょっと物足りなかった…。
もう少しゆっくり読みたかった。
最後が駆け足な気がして、勿体無かったです。

あとがきに少しずつ互いを好きになるような、段階をふんだエロが書きたかったとありましたが、
まさにその通りにそこを楽しみながら読みました。
純愛ですね。
最後「笑っててくれ」と手を繋いで歩く所、良かったなー。
最後の駆け足感がマイナス1萌。
後は神に近く楽しく読みました。

5

性奴隷っていっても、結局は純愛なのさっ!

1冊まるまる1つの話です。
マイナススタートというか、最低最悪から始まる話、大好きです。
俺様だけど、受けの事を好き過ぎてそれがダダ漏れという攻めのキャラ、かなり萌えます。
これ、ポイント。
この愛があるから、性奴隷云々の汚い話も、純愛になる!
いいもの見せてもらいました。
ありがとう。

と、満足なのですが……いや、贅沢言ってるのはわかってるんです。
わかってるんだけど……これでもいいのだけど、最後にもう一声欲しかった。
キレイにまとまり過ぎて……。
夜光花作品は、こんなものではないはず!!

でも、胃がキリキリ、心臓ワシ掴みで激しく心を揺さぶられましたので、神評価にさせて頂きます。

2

切ない純愛

最高に面白かったです!

借金苦で両親に売られた春也と、春也を買った男の息子の一輝の純愛モノです。
設定自体はBL作品では「よくある」類のモノですが、ふたりの成長とともに、恋愛がスローテンポで進んでいく様子にキュンとしました。

もともと春也が一輝の「性欲処理の道具」として買われていたため、お互いに惹かれ合いながらも、恋愛感情を素直に示せないのが切なかったです。

また、ストーリーの面白さだけではなく、キャラクターの魅力も凄まじかったです!
健気で可愛い春也はもちろん、不器用で鈍感な一輝がたまりませんでした。
夜光先生の描かれる不器用キャラはハズレがないです!

一輝の父親や春也の両親からの酷い仕打ちがあっても、ふたりを思い遣ってくれる人達やお互いの絆があったから、一輝も春也もスレずにやってこれたんだな…と思うと切なくて泣いてしまいました。

オススメです!

2

父親は絶対に許せないw

ものすごい暗くて重い話です。
借金のカタに富豪の家に売られるという設定はよくありますが、
この話はそれだけではすみませんでした。

六年間という期限を定められて、
一輝の性欲処理を請け負うことになった春也。
初めは物扱いされ、ひどい行為を強要してくるんですが
途中から扱いが変わり、キスや愛撫をしてくるようになる・・・。

何年かぶりに再会したのは、
一輝が結婚するという話を耳にしてからでした。
家に訪ねてくる一輝に葛藤をおさえながら出迎える春也。
噂が真実だったことを本人の口からきかされ絶望して
家から追い出す。しかし、後日また訪れ、今度は
「恋人になりたい」と言う。
受け視点で進むため、こいつはいったい何を言ってるんだ?
お前嫁はどうしたんだ?と心の中で突っ込みながら読みましたw
とにかく、受けの母親と攻めの父親に憤りを感じて怒りで指が震えましたw
受けの母親は金をせびりにくるし、攻めの父親は「愛人にならないと」と
鬼畜な所業で受けを追い詰めるし・・・。
様々なBLを読みましたが、とんでもない屑がふたりも
でてくるなんて、本当に想定外ですw
めっちゃ腹立ちました・・・。

衝撃的なシーンは、受けが全裸に首輪をつけられているところです。
しかもその場面には挿絵が入っているので、絶望的な
春也の表情と、愕然としている攻めの顔が見られます。
「ペットでいいから・・・」という台詞で涙腺が決壊しました。
それからすぐに諸悪の根源がしんでしまうんですが
こんなにも全力でざまあみろ!!と思ったのは
二次元ではいつぶりでしょうか・・・。
それくらいに腹立っていたので、なんだかすっきりしました。
あまりにも呆気ない消え方だったので、拍子抜けもしましたが。

そのあといろいろあって、受けも母親と決別することになるので
ふたりとも肉親との絆を断ち切り、これから先は
何にしばられることもなく、一緒に歩んでいく事ができるようになります。
「笑ってくれ」という攻めのセリフにも、また涙が出てきました。

何度心臓がつぶれそうになったのか、それくらい心揺さぶられました。
本当にいい作品で、それと同時に腹立つことばかりだったんですが
それでもやっぱり読後感の程よい余韻が素晴らしい作品でした。

8

素っ気ないけど、受に惚れ込んでいる攻

きゅんきゅんしました!

主人公カプの親がどちらも頭がおかしすぎてビックリですが、ラブラインはちゃんと萌えました。

受がルームメイトの攻に犯され続けて悪夢のような高校三年間を過ごした…とかいう使い古されたしょっぱい話ではありません。

かといって、トラウマ持ちの受を王子様のような攻が癒してあげるという甘々な話でもありません。

愛情不足を補うかのようにくっついていた少年達が成長してちゃんとした恋人になるまでの過程がじっくりと(えろもじっくり!)描かれています。

肝心な時に踏ん張る大人しい受と肝心な時にヘタレちゃう俺様攻のカップリングはやっぱり美味しい!

ハイスペックなのに恋愛オンチな攻が好きです。

えっちはするけど、なるべく受を傷つけないよう気遣うところとか、別れを決めたのにやっぱりお前じゃなきゃダメだとほざいて出戻っちゃうところとか、実に情けなくて微笑ましいキャラです。

攻の父親は受と攻を精神的に追い詰める悪役でありながら、ふたりの仲を引き裂く決定的な行動を起こしません。

なまぬるいなと思っていましたが、最後もなんだか中途半端な形で退場してしまいます。

でも、中途半端だからこそ心底恨めなくて厄介なのかも。

不浄の回廊シリーズがお好きな方は楽しめると思います。

両作品とも攻が素っ気ないけど、受に惚れ込んでいるので。

3

思春期

攻めの一輝の性欲処理のため、父親が与えたのが受けの春也。
受けが一方的に虐げられている構図な訳ですが、実は淋しい者同士、というのがせつない。
寄り添う相手がいたことで、お互いの不幸を乗り越えられたと言えるかもしれません。お父さんのようにならなくて良かったね一輝。

まぁそういうことより私が印象に残ったのはエロのリアルさ。
最初興味のない相手にはとりあえずフェラさせる、愛着湧いたら相手に触れてみたくなる、その先にセックス。という。
思春期の男の子の性がすごく良く表現されていると思います。

この作者さん、他の作品でも若い男の子が妙にリアルだと思うのは私だけじゃないはず・・

個人的に純愛モノがイマイチ苦手なので中立ですが、とてもいいお話です。

3

最悪の出会いから

あらすじ読んでこれはどんな凄い陵辱物なのか~!!と思っちゃったんですが意外といっちゃ何ですが最初の設定自体はハードですが、恋愛内容はなかなかゆっくりじっくり純愛してます。

男の子なら子供が出来てやっかいな事にならないからと息子に性処理用に子供を買う一輝の父、息子がどんな目に合うか知りながらも金の為に子供を売る春也の両親。
そんな胸くそ悪くなりそうなシーンから話は始まります。

春也に対して、当初こそは淡々と一輝は接していますが直ぐに一輝の父親によって客の玩具になりそうな所を助けてくれたり、冷淡ではありますがそう酷く扱いはしない。
そしてその態度は全寮制の学校へと2人揃って入学してから更に変わって行きます。
主従関係は未だ続いているので、春也も己の立場をわきまえていてはたから見れば彼等は少し変わった友人同士に見えます。
絵に描いた様な甘さは無いけれど、少しずつ彼等の関係は性処理道具以上の物へ更にその上へと近付いて行きます。

学校卒業と共に契約も切れ、春也は自由の身となり就職するのですがそこで出てくるのが己を売った母親です。
どんな顔して出て来やがんだーーと思うですが金までせびっていきます。
この作品に出てくる親はいい人も居るにはいるんですが、最低ッ!って位に酷い親ばっかで思いっきり悪者サイド。

彼等2人の間には13歳の出会いから長い時間かけて色々あったけれどその分、最後は堅く想い合い強い愛情となってます。
出会い方としては最悪なものだったけれど、そんな出会いでもこの2人が出会って良かったと思える、そんな作品でした。

1

実は純愛。

しょっぱなから性奴隷とかどぎついインパクトを与える展開から、
話しが進むに連れ一転。
少しずつ二人で愛を育んじゃうのです。
常識からズレた親から生まれたばっかりに、どうしようもなくすれ違ってしまう二人。
どうなることかと思ってましたがちゃんと最後はハッピーエンドで良かった。


良かった…んですが、個人的趣味でヤンデレ系とか求めてたから相思相愛系はかなり物足りない!
その辺は好みの問題ですね。

3

ヤバいヤバいヤバい、大号泣、めっちゃ面白かった…

面白かった…
なんかもう途中から、バカみたいに泣いてしまってました。
私の趣味ど真ん中にクリティカルヒットしました。
今まで読んだことのある夜光花さんの作品の中では、一番好きな作品です。
クセのある作品だから万人にオススメできないんだけど、幼馴染みものが好きなら是非ぜひ試してみて下さい。

借金のカタに、金持ちの13歳の息子の性欲処理の道具として売られた、同じく13歳の少年。
傲慢な態度の金持ち息子に、いきなりフェラを強要され、精液を飲むことを命令される。
「ああ、傲慢な金持ちの俺様攻めと、不幸で気弱な受けの恋物語だな。なぶられいたぶられ、でも、いつしか受けも攻めのことを好きになってメデタシメデタシ、みたいなお話だろうな」というベタベタな展開でラストまで予想しちゃったんですが、謝ります。ぜんぜん違いました。
数十ページでどんどん雰囲気が変わっていきました。

思ったのは、「寂しい二匹の子犬が、互いの孤独を舐め合ってるかのようなお話だな」と。
待ち受けてたのは、胸がジワジワとひきつれるようなストーリー展開。終始キュンキュンさせられっぱなしでした。
エッチは、きちんと段階を踏んでるのが良かったな。

受けのほうの心情しか語られないんだけど、攻めの側の心情も痛いぐらいに伝わってきました。
攻めもまた、被害者なのだ。
与えられた玩具にゆっくりと惚れてゆき、でもまだ子供でしかない攻め。
持てる力のすべてをそそぎ、裏で必死に受けを守り続けていた攻め。
出会って六年、そして離れて六年。
長い長い時間をかけて自由を得、愛を確かめてやっと結ばれることのできた二人に、涙涙です。

13

最後の言葉に涙した。

最後まで読むと泣けます!
やっと読み終わった「愛を乞う」ですが、初めての夜光花さん作品でした。

詐欺でしょ!これ絶対詐欺だ!
いつ読むかも分からない本を買ってしまった後悔などなく、4日前かな?
読み始めたのよ!
そしたら、気が沈み始めた……。

両親は子供を捨てて、買った方は買った方で「息子の性欲処理」にさせる!
6年間のうちに、春也は一輝の事を好きになっていく。
離れたくないのに、離れ離れにされてしまった…。
元からそうゆう運命なのに、抗いますが、親が酷い!
春也の親は、春也が大人になってお金が貰えると知ると、母親は仕事場まで来て金を貰いに来る。
一輝の父は、息子を道具でしか扱わない酷い親。
どちらの親も酷過ぎる!
子供は純粋でいい…のかな?
胸を締め付けられ、このセリフの為に今までの辛い過去があったのではと思わせましたね。

「愛してるよ、お前だけ…お前だけだ。好きになってごめん、大好きだ、お前以外、やっぱ無理だった……めちゃくちゃ好き、頭おかしくなるくらい……好きなんだよ」
その言葉に俺はキュンとさせられた。
イラストはそれほどでもないのに、言葉が突き刺さる。
いい作品を読んだ気分になった。

萌えもなければ酷い描写が多かった気もします。
犬に突っ込まれてる描写などリアルでしたww(春也ではなく、別の子が突っ込まれてただけですよww
13歳で見せられたらトラウマにもなりますって!

※マニアックな内容なので、好き嫌いが別れると思います。

6

つらい環境でも・・・

「これから6年間息子の性欲処理の相手をしろ」なんて言葉、とても親からでる言葉とは思えませんよね(-_-;)
そんな親に育てられた息子の一輝は、やはり受けの春也を奴隷のように扱い、ただただ口での奉仕を強制します。

しかし一輝は、一緒に過ごすうちに春也に対して興味を持ち出し、キスをしたり一緒に快感を得ることの大切さを知りだします。
少しづつ変わっていく一輝に戸惑いながらも心を開いていく春也。
幸せに近づいていく二人ですが、またしても邪魔をする一輝の父。
その困難を乗り越え、最後は二人ハッピーエンドで終わります!!!

エッチ:★★★★★  エッチはかなりあります。二人の心の距離感にも注目して読んでいただけたらいいと思います。 表現は少ないですが、獣姦シーンもありです。

3

段階を踏んだエロなんですよ

親の事業が破綻して、身売りされてしまう子供のお話は良くありますが、「息子の便器になれ」とまで言われてしまう子供はそうそういないんではないでしょうか?
そんな、とんでもない富豪・綿貫家の息子・一輝と身売りされた子・春也の13歳から24歳までのお話です。

誰がおかしいって、綿貫おやじが一番おかしいのですが、子供を売った金でどうにか死なずに済んだ親も恥知らずで、大人がこれじゃあどうしようもないじゃないという感じなのです。

しかし、当の子供たちは、そのおかしな関係の中、お互いを必要とし守り愛するようになっていきます。
ただ、春也は何につけ負い目があるので、綿貫家の保護下にあるうちはただひたすら一輝に従順で、控えめに生きています。
一輝に守られて嬉しい、彼も自分のことが好きなのかもしれないと思いながらも、諦めのほうが先にたってしまうのです。
一輝の方も、今一つ言葉が足りないので、春也を思っていることを素直に表に出せません。(この理由は終盤の方で明かされるのですが。)

高校を卒業し春也が綿貫家の保護下に置かれなくなったとき、この先どう展開していくのか想像がつかなかったのですが、まさかそこにまた綿貫おやじや春也ママが絡んでくるとは・・・
しかしそこは大人になった二人です。親に振り回されること無く、自分たちの道を決めるのでした。

綿貫邸での変態的なセックスシーンもあれば、全寮制の高校で他の学生から想いを打ち明けられたり、一輝の辛い過去を知ったり、自分の気持ちを再確認したり、どうしても繋がりたくなって遠くのラブホに出かけたり・・・ディープだったり純情だったり、様々なラブがてんこ盛りです。

夜光さんがあとがきで「少しずつ互いを好きになるお話、段階を踏んだエロが書きたかった」と話されているように、便器騒ぎからはじまるわりには大変純情な空気が漂っておりました。

5

あらがえない運命と、幼い恋が切なかったです。

この作品、何が一番ひどい奴らかというと<大人>です。
主人公の親たちの、醜い姿。
彼らに与えられた運命に、そのレールからはずれられない子供たちの心が胸を打ちました。
しかし、夜光さん独特の淡々とした文章で、その設定がどんなに滑稽だろうと、そうなのかもしれないと暗黙に了解させられてしまいました。

13歳の春也が、親の借金のカタに売られてきたのは、会社をいくつも経営する大金持ちの綿貫家。
ここの跡取り息子・一輝に女の悪い虫がつかない為に、性欲処理の便器となるように綿貫の父に命令されます。
まだ精通もしたことないのに、同じ歳の一輝の性処理をさせられる春也。
しかし、一輝はその務めを春也にやらせるものの、それ以外は冷たく扱うでもなく、むしろ春也を父の悪癖素行から守るような行動さえしてくれるのです。
そして、そんな家から逃れるため全寮制の遠く離れた高校へ二人入ることで、とても幸せな学園生活を送るのでした。
相変わらず、性処理の手伝いをさせられる春也でしたが、そのうち、一輝は春也の体を触り、逆に春也をイかせる行為を行うように。
自分が一輝の所有物ということを忘れるほどに、周りから見ても仲のよい関係で、次第に春也は一輝に好きと言ってほしいと思うように。
しかし、奴隷の期限・高校卒業の時はやってきて、お別れも言葉もないままに二人は別れます。
そして、お互い社会人になった6年後の再会。6年経っても、まだ影響するそれぞれの親の存在。
二人の心のわだかまりがそれぞれの立場で、同じ思いだったことがわかります。

一輝は変態的趣味を持つ父親が怖いと思うと共に反発する気持ちをもっていました。
だから、春也に性欲処理はさせるものの、決して無体な行為は行わず大事にしていました。
また、一輝はそんな親を持ちながら意外に人の感情を悟るのが鈍く不器用で、性的にも隔離されたブルジョアな男子高だったせいか疎かった部分もあり、そんなところが、この話を悲惨なものにしない要因だと思います。
話は春也視点なので、彼の気持ちの動きは手に取るようにわかるのですが、一輝に関しては、彼らの関係から彼の気持ちを察することしかできず(それは大体当たっているのですが)すこし焦らされます。

全体を通して、運命を切り開く物語というより、その運命を受け入れてその中でどうやって泳いでいくのかといった形をとったと思います。
トーンとしては、幼く淡い初恋の成就の物語ととってもいいのでしょうね。

後半の春也の気持ちに、言葉に、自分も心動かされ少しウルっときました。


7

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